アマ球界がフェースガード着用を“改造行為”と禁止する疑問
でも、付ける位置や角度は人によって違う。プロ野球選手にC―FLAPに付属された型紙を使って位置を決めるのに1人30~50分と、非常に時間を費やす。ドリルで留めるのは一瞬でも、最後はドイツ製の工業用ボンドで付け、それが乾くのに約10時間かかります。
■野球規則委からは“門前払い”
こんなこともありました。話を聞いてもらおうと、アマチュア野球規則委員会に連絡すると、電話で「来ても意味がない。話したところで何も変わらない」と言われ、“門前払い”でした。
もう一回、高校野球でケガ人が出たら、高野連さんはどう説明するのかなと。死球によってケガをしたり、手術で顔にプレートを入れた選手の着用が特別に許されている場合はあるでしょうが、事故が起きてからでは遅い。そもそもはケガの予防で着けるべきものです。
アマチュアと違い、プロは着けるものに関しては個人の責任という考えです。しかし、プロ野球でもほとんどフェースガードを着けていない球団があるんです。 (つづく)
(西上茂/カシマヤ製作所 社長)