大谷翔平WBC代表入りの秘策 侍J栗山監督が温める佐々木朗希との「共闘」構想
大谷は自分のコンディションが最優先
来オフ、FAを迎えることもマイナス材料となりそうだ。
「今季開幕前にエンゼルスと残留に向けた下交渉を行った大谷には、今シーズン中のトレードも浮上している。今季、来季中に移籍の可能性がある上に、米メディアはFAになれば4年総額2億ドル(約270億円)の契約を提示する球団があると報じるなど、大型契約を結ぶのは確実。それだけの大金を投じて大谷を獲得する球団のオーナーやGMが故障リスクを恐れて出場を認めるとは考えづらい。そもそも大谷は日本ハム時代から自分自身のコンディションを最優先にしてきた。親しい先輩選手や関係者から食事に誘われても、『練習を優先します』と断ることもあるし、クリスマスの夜にひとり、室内練習場で打ち込んでいたほど。恩師が声をかけたからといって、人間関係にほだされて行動するタイプではないでしょう」(前出のメディア関係者)
大谷は日本ハム時代の17年大会を故障を理由に辞退。昨年11月の帰国会見では23年大会について「それは招集されてから。まだ先の話ではあるので」としたうえで、「コンディションも含めて自分がそういう立場にいなければいけない」と明言を避けた。
「栗山監督も大谷の事情は重々承知していますが、さまざまな可能性を検討している。決して諦めてはいません」
とは、別の球界関係者。
■日本開催の予選Rは出場免除か
「大谷に極力、負担をかけない方法を模索しています。『リアル二刀流』を含めた投手と野手で出てくれるに越したことはありませんが、投手か野手のどちらかで選出するプランも考えていると聞いています。栗山監督はかねがね『僕の中ではいつも投手大谷という選手と、野手大谷という選手がいる』と言っている。肩肘の故障リスクが高い投手としての招集は必然的にハードルが高くなるだけに、指名打者での起用に限定する可能性もあります。予選ラウンドの日本開催時は出場を免除し、米国での決勝ラウンドからの合流も認める方針のようです」
大谷の侍ジャパン入りが実現すれば、大いに盛り上がることは間違いないが、果たして……。
■WBC1次リーグ 韓国、豪州と同組
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は7日、来年3月に開幕するWBCの1次リーグ組分けなどを発表。日本は韓国、中国、オーストラリア、予選通過チームと同じB組に入った。同組は3月9~13日に東京ドームで1次リーグを戦う。
大会は出場チームを前回2017年の16から20に拡大。1次リーグはA~Dの4組に分けて行い、各組上位2チームが準々決勝(東京ドーム、ローンデポパーク=マイアミ)に進出する。準決勝、決勝は同19~21日にマイアミで行われる。