著者のコラム一覧
太刀川正樹ジャーナリスト

1946年、東京生まれ。国際ジャーナリスト。早稲田大学教育学部英文科在学中、韓国国立ソウル大学語学研究所へ留学、韓国語を学ぶ。講談社の日本語版「ペントハウス」ニューヨーク特派員などを経験。著書・訳書に「政権交代」「平壌十五号官邸の抜け穴」「オリンピック30年」など。

【He'll dictate the dance steps.】キャッシュマンGMが呟いた「彼は交渉の主導権を握るだろう」

公開日: 更新日:

 少し難解なフレーズだが、ジャッジとの契約延長交渉を前にヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが呟いた言葉だ。ジャッジは今季開幕前、ヤンキースがオファーした8年総額2億1350万ドル(当時約256億円)の契約延長のオファーを拒否しているタフな相手だ。ひょっとして今後、大谷に向けてキャッシュマンGMが呟くかも知れない言葉でもある。

 He will dictate the dance steps.

 直訳すると、「彼はダンスのステップ(歩幅や足の動き)を指示するだろう」。つまり、キャッシュマンGMは「ジャッジが交渉の主導権を握るだろう」と言ったのだ。

 “dictate”は「指揮する」「命令する」「決定する」「指図する」といった意味だ。秘書に口述筆記をさせる時にも「He dictates letters to his secretary」という。“dictater”は「命令する人」「独裁者」。強い立場を意味することが多い。

 “dance”はこの場合、ジャッジとの交渉(negotiation)を意味し、「できれば魔法の杖(magic wand)を振って早く交渉をまとめたいが、彼はフリーエージェントになる権利を持っている」と同GM。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「聘珍樓」の3度目の倒産は“氷山の一角”か…格安店の乱立で高級中華が苦境に

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    阪神藤川采配の奇々怪々…「佐藤輝明を三塁に固定、ヘルナンデスを外野で使うのが普通やろ」

  4. 4

    さようなら元横綱白鵬…最後の最後まで“問題児”ぶり炸裂、相撲協会は「退職届」受理へ秒読み

  5. 5

    いとうあさこだけでない「育ちの良さ」が隠せない50代女芸人…“実家が太い”“隠れ高学歴”の強者も

  1. 6

    菅野智之めぐり「ドジャースvsヤンキース」争奪戦へ…オリオールズで孤軍奮闘もトレード要員へ待ったなし

  2. 7

    【スクープ!】元横綱白鵬が相撲協会に「退職届」を突きつけていた! あまりの自己チューぶりに「洗脳説」まで浮上

  3. 8

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  4. 9

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  5. 10

    備蓄米で不当に儲けている? ネットにあふれる「コメ高騰は卸売業者が元凶」ウワサの真偽