【He'll dictate the dance steps.】キャッシュマンGMが呟いた「彼は交渉の主導権を握るだろう」
少し難解なフレーズだが、ジャッジとの契約延長交渉を前にヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが呟いた言葉だ。ジャッジは今季開幕前、ヤンキースがオファーした8年総額2億1350万ドル(当時約256億円)の契約延長のオファーを拒否しているタフな相手だ。ひょっとして今後、大谷に向けてキャッシュマンGMが呟くかも知れない言葉でもある。
He will dictate the dance steps.
直訳すると、「彼はダンスのステップ(歩幅や足の動き)を指示するだろう」。つまり、キャッシュマンGMは「ジャッジが交渉の主導権を握るだろう」と言ったのだ。
“dictate”は「指揮する」「命令する」「決定する」「指図する」といった意味だ。秘書に口述筆記をさせる時にも「He dictates letters to his secretary」という。“dictater”は「命令する人」「独裁者」。強い立場を意味することが多い。
“dance”はこの場合、ジャッジとの交渉(negotiation)を意味し、「できれば魔法の杖(magic wand)を振って早く交渉をまとめたいが、彼はフリーエージェントになる権利を持っている」と同GM。