新庄日本ハムは5.13~18が正念場 監督デザイン“ド派手ユニ”主催試合がファン失笑の場に?
9日の試合後、日本ハムの新庄剛志監督(51)はご機嫌だった。
オリックスに勝って、今季初の同一カード勝ち越し。期待の若手、清宮幸太郎(23)、野村佑希(22)、万波中正(23)が揃って本塁打を放ち、「いい雰囲気にはなってきている。(勢いに)乗っていってくれたら面白い。今日みたいにあの3人がポポポーン! って続いてくれたら、ホームランじゃなくても勢いづくので」と、新庄節にも勢いがついた。
シーズン開幕直前に口にした「20戦全勝」の“超ロケットスタート宣言”は、開幕戦黒星であえなく失敗。黒星が先行して、ロッテの佐々木朗希に手も足も出ずに敗れた6日は、試合後の会見を拒否していた。
現在、3勝6敗。苦しいことに変わりはないものの、9日の試合では“二刀流”のドラ1新人・矢沢宏太(22=日体大)がプロ初打点を記録するなど、「勝負の20試合」を勝ち越す可能性は十分に残しているのだが、肝心のファンの反応は芳しくない。
昨季はペナントレースを「トライアウト」と位置付け、勝利よりも選手の成長に費やす異例のシーズンを送った。そうして1年間もファンを待たせ、「優勝しか目指さない」と今季に臨んでいるにもかかわらず、結果がついてこないからだ。オープンした総額600億円の新球場を“世界一の球場”と宣伝しても、ゴールデンウイークのチケットすら売れ残っていることがファンの関心の薄さを物語っている。