12球団が恐れる「WBC後遺症」がついに…西武・山川穂高の離脱は“対岸の火事”にあらず
ハッスルのツケ──と言ったら酷ではあるが、それだけ負担があったのも事実だろう。
西武の主砲、山川穂高(31)が10日、登録抹消された。「4番・一塁」でスタメンに名を連ねた前日9日のソフトバンク戦では、初回の守備につかず、緊急交代。試合後、右ふくらはぎに強い張りがあったことを明かしていた。
あくまで大事を取っての抹消だが、西武はもっかチーム打率はリーグ4位の.216、同ワーストタイの4本塁打と貧打にあえいでいる。そこにきて昨季41本塁打の主砲の離脱は大打撃だ。
■源田に続き山川も…
ただでさえ、西武は遊撃のレギュラー、源田がWBC中に右手小指を骨折し、5月まで戦線復帰できない。山川の負傷はまさしく泣きっ面にハチだが、他球団にとっても対岸の火事ではない。各球団がいま、一番恐れているのが「WBC後遺症」だ。
日本代表が2009年大会以来となる3大会ぶり3度目の世界一に輝いたWBC。代表選手たちは期待と重圧で血眼になり、ダルビッシュ(パドレス)から「みんな気負い過ぎている。戦争に行くわけじゃない」と、苦言を呈されたくらいだ。