“謹慎中”の西武・山川穂高が球宴ファン投票中間発表3位…オリの苦労人が“愉快犯”の犠牲に
案の定、である。
22日に行われた球宴の第1回ファン投票中間発表で、パ・リーグの一塁手部門の3位に西武の山川穂高(31)がランクインしたのだ。知人女性に対する性的暴行疑惑の渦中にいる山川は、今月12日に出場登録を抹消。事実上の無期限謹慎処分と報じられ、復帰時期も未定にもかかわらず、9024票が集まった。
「2003年の“川崎憲次郎事件”がいい例ですが、球宴のファン投票には常に、一定数の“愉快犯”が存在する。性的暴行疑惑という衝撃的なスキャンダルだけに、山川を晒し物にしようと、さらに票を伸ばす可能性は十分にある。1位で選出されれば辞退となるでしょうが、気の毒なのは2位につけるオリックスの頓宮(裕真=26)です。1位も左脇腹の故障で先月22日に登録抹消され、復帰のメドが立っていない日本ハムの清宮(幸太郎=23)。戦線離脱している組織票含みの2人に挟まれ、今季の活躍が票に反映されにくい状態ですから」(放送局関係者)
大卒5年目のシーズンを迎えた頓宮は今季、打率.345と絶好調。今月中にも規定打席に到達し、パの首位打者に躍り出る可能性が大である。昨季は捕手、一塁、DHと複数ポジションで自己最多の81試合に出場し、初の2ケタとなる11本塁打をマーク。FAで加入した森友哉との正捕手争いには敗れたものの、一塁のレギュラーポジションを勝ち取った。
好調を維持すれば、当然、監督推薦での初の球宴出場は圏内だ。が、ファン投票選出はまた格別の意味を持つ。頓宮のような苦労人にとってはなおさらだ。
山川の1位選出など、誰も得をしない。