西武・山川穂高のスキャンダル離脱で思い出す…“ポッチャリ3兄弟”最重量末っ子の現在
「強制わいせつ疑惑」の山川穂高(31)が登録を抹消された西武が、14日の楽天戦で打線沈黙。楽天先発・瀧中に九回1死まで無安打に抑えられるなど、わずか1安打でゼロ封負けを喫した。
今季の山川は17試合の出場で打率.254、本塁打はゼロ。開幕直後に右足ふくらはぎの張りを訴えて二軍落ちするなど精彩を欠いていた。離脱の影響は戦力的には最小限で済むという声があるものの、そこは昨年の本塁打と打点の二冠王だ。いるといないでは、相手投手が感じる重圧には雲泥の差が出るだろう。
山川不在時に4番を務める中村剛也は3、4月の月間MVPに選ばれるなどリーグトップタイの8本塁打と気を吐くが、今年40歳と年齢的な問題があり、今後も休養日を挟んだ起用にならざるを得ない。中村(175センチ、102キロ)、山川(176センチ、103キロ)を継ぐ4番の育成が急務なわけだが、そこで思い出されるのが西武の”ポッチャリ3兄弟”の最重量末っ子、20年のドラフト1位・渡部健人(24=176センチ、115キロ)だ。
ルーキーイヤーこそイースタン・リーグの二冠を達成し、一軍でプロ初本塁打を放つなど大器の片鱗を見せたが、2年目の昨年は一軍出場なし。山川が大卒3年目に14本塁打とブレイクの兆しを見せたことを思えば、今年は勝負の3年目。開幕一軍を逃し、4月中旬までは二軍で打率1割台と低迷していたが、現在は打率.247と回復傾向にある。