ウクライナ侵攻
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プーチン大統領が国防省高官18人に階級授与 軍人“昇進乱発”に透ける姑息な狙い
ロシア軍の指揮官がまた戦死した。ロシア国営テレビによると、ウクライナ東部で親ロシア派勢力を指揮していた軍空挺団のロマン・クトゥーゾフ少将が5日、激戦地セベロドネツクの村で死亡したという。 ロシア側は亡くなった指揮官はクトゥー...
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独裁政治の果ては? プーチンは暗殺の恐怖に怯えながら生き続ける
政治指導者のプーチンがスターリンに抱いている尊敬と反発は、心理学分析がいうところのエディプスコンプレックスの枠組みに組み込むとわかりやすい。このコンプレックスをもっと砕いて説明するならば、「権力者の心理学」(小田晋)に書かれている次...
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中立国を動かしたロシアの暴挙 “フィンランド有事”からユーロ危機が勃発か
これはロシアによるウクライナ侵攻の“余波”といえるだろう。中立国のフィンランド、スウェーデンがNATO(北大西洋条約機構→軍事同盟)加盟を申請した。両国は長年の安全保障政策を転換する。 6月29~30日のNATO首脳会議にお...
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プーチン大統領は休戦に動くのか? ロシアで広がる厭戦ムード、「戦争ウンザリ」4割も
ロシアが軍事侵攻を始めてから100日余り。ロシア軍はウクライナ東部の制圧に攻勢を強めているが、目立った戦果は挙げていない。落としどころを見いだせないプーチン政権は、国内世論に敏感になっている。 ロシアの独立系ニュースサイト「...
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プーチン大統領“厚顔無恥”発言 ウクライナの穀物を「ベラルーシ経由で輸出すれば」
ロシアのプーチン大統領とアフリカ連合議長国セネガルのサル大統領が3日、ロシア南部ソチで会談した。 AFP通信によると、サル大統領はロシアによるウクライナ侵攻で深刻化した食料危機について「アフリカはウクライナからは離れているが...
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ロシアで「反戦の動き」高まりプーチン離れ加速 戦地では軍の内紛勃発!【一覧表付き】
ロシア軍が攻勢を強めている。近く、ウクライナ東部ルガンスク州全域を制圧する可能性がある。一方、ここへきてロシア国内で一気に厭戦ムードが広がっている。反戦の声が次々と上がっているのだ。 ◇ ◇ ◇ 4月以降にあった...
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教会の東西対立が深刻化…ウクライナには「反プーチン」教派が
フランシスコ・ローマ教皇が東方正教の復活祭(イースター)に合わせて訴えた停戦は、実現しなかった。ウクライナ侵攻を続けるロシアは呼び掛けに応じず、プーチン大統領は4月24日未明、モスクワの大聖堂での祈祷に何食わぬ顔で参列した。その頃、...
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孤立した指導者プーチンが西側諸国を敵視する「2つの理由」
第2次世界大戦時のソ連は、対ドイツ戦を国力の全てを捧げて戦った。1939年9月1日のナチスによるポーランド侵攻時は、実はスターリンとの野合とでもいうべきであったが、その1年10カ月後のヒトラーによる裏切りで、ソ連はナチスの軍事侵略を...
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ロシア軍ドローンはほぼ「日本製」だった! カメラ、エンジンなど次々と軍事転用
ウクライナ侵攻で使用されているロシア軍のドローンに日本製の部品が数多く使用されていることがわかった。3日の毎日新聞が報じた。 ウクライナ国防省公式報道機関のツイッターに投稿された動画などによると、墜落したドローン「オルラン1...
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ロシア軍はウクライナ侵攻の象徴に…「Z」に込められた意味とその背景
ウクライナに侵攻したロシア軍の戦闘車両などに「Z」のマークが付いている。 今年4月18日、国営放送であるロシア1のニュース番組でロシア連邦軍による戦勝記念日のリハーサルについて報じた際、ニュースキャスターがなぜ「Z」という文...
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日中ロのオンライン対話で実感 ウクライナ問題を日本と中国に当てはめると…
中国研究所主催の日・中・ロの各国識者によるオンライン対話に参加した。議題はウクライナ情勢の分析と、それが極東に与える影響である。 話の内容もさることながら、オンライン対話に臨む環境整備に驚いた。ロシア人がしゃべると日本語に通...
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「プーチンは生ぬるい!」強硬派突き上げでロシア内乱激化、KGB出身の“後任最右翼”はより危険
ウクライナ侵攻は、東部ドンバス地方でなお激しい戦闘が続くが、ロシア国内でも争いが激化だ。プーチン大統領が始めた「特別軍事作戦」が思うように進んでいないことに、国内の強硬派や過激派が批判を強め、勢いづいているためだ。この「内乱」が政権...
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4.24のミサイル攻撃が生んだ 東スラブ民族正教世界の「修復しがたい亀裂」
「ロシアのプーチン大統領は聖堂に行き、オデーサ上空にはミサイルが飛んだ」(ウクライナのメディア) カトリックの復活祭(イースター)の1週間後、4月24日に東方正教の復活大祭(パスハ)があった。この日はクリスマスよりも盛大かつ荘...
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プーチンはロシアの独裁者だと公言 敵対勢力の命を奪うスターリンの手法
これは私の推測になるのだが、戦後の西ドイツ、そして統一ドイツの指導者は、ソ連と敵対しないことを前提に、ヒトラーの時代への申し訳なさのような感情を抱いているのだろう。メルケルやショルツのような時代に入っても、それが心理的に続いているの...
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米国→ウクライナに供与、シン・ロケット砲「ハイマース」の実力…戦況のゲームチェンジャーとなるか
米国がウクライナに新たな兵器を投入する。バイデン米政権が供与を決めたのは、高機動ロケット砲システム「ハイマース」(HIMARS=写真)。1日に発表した約7億ドルの追加軍事支援に盛り込んだ。“シン・ロケット砲”は戦況を一変させるゲーム...
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ロシア正教会トップがウクライナ侵攻に“異議アリ”! プーチン大統領は盟友の苦言に真っ青
「できるだけ賢明に行動すべきだ」──。国民に絶大な影響力を持つロシア正教会トップの「苦言」に衝撃が走っている。ロシア軍によるウクライナ侵攻開始から3カ月余。プーチン大統領が停戦に向けて舵を切る可能性が出てきた。 ◇ ◇ ◇...
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プーチンの盟友コザク大統領府副長官はコサックの子孫 ウクライナ生まれ“オール5”の神童
ロシアの侵攻でくしくも注目が高まったウクライナ。文化の象徴として、名物「ボルシチ」と並ぶのは、騎兵集団「コサック」ではないか。トルコ語で「自由の人」を意味し、帝政ロシア時代の辺境防衛に活躍。軍事教練に由来するダンスはあまりに有名だ。...
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ウクライナ苦戦の原因は「米国製兵器」の到着遅れ プーチン大統領“6.12勝利宣言”へ着々
ウクライナに侵攻しているロシア軍が、戦力を集中させた東部地域で攻勢を強めている。ルガンスク州は、陥落寸前だ。6月中旬からウクライナ軍が反転攻勢に出るという見方があったが、状況が変わってきた。原因は、アメリカからの兵器提供が遅れている...
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どんどん攻め込まれているウクライナ「バイデンの戦争」にも大きな誤算
ロシアの侵攻が続くウクライナの現状は、本当のところどうなのか。 東部ルガンスク州の攻防は、ロシア軍が圧倒的に有利な戦況にあるようだ。ガイダイ州知事は25日、「州の95%がロシアに制圧された」と通信アプリ「テレグラム」に投稿。...
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地方議員、軍隊、宗教界…ロシア相次ぎ「反プーチン」のノロシ上がる
ロシアの地方議会、軍隊、宗教界から相次いで「反プーチン」のノロシが上げられている。 ロシア極東の沿海地方の議会で27日、野党・共産党の議員が、ウクライナでの軍事作戦の中止を訴えた。議会での反戦表明は異例中の異例だ。 ...
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赤っ恥プーチン大統領…ウクライナ南部2州の編入狙うも住民は「ロシア国籍」欲しがらず
プーチン大統領は25日、制圧下のウクライナ南部のヘルソン州、ザポリージャ州の住民を対象に、ロシア国籍を取得する手続きを簡素化する大統領令に署名した。両州をロシアに編入し、「戦果」としたいようだが、空振りに終わりそうだ。 ロシ...
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元ウクライナ侵攻後に“軟禁説”…ロシアの「灰色の枢機卿」スルコフとは何者か?
ロシアのプーチン大統領を独裁者と言う人もいるし、幾つかの政治勢力(治安機関や同郷の出身者など)の調整役と言う専門家もいる。程度の差こそあれ、政権というチームでやっていることには違いない。古い手法なのかもしれないが、その顔触れによって...
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ロシアのウクライナ侵略で迫られる「21世紀の指導者像」の再検討
人間社会は時代とともに暴力的な対立を避ける方向に向かっている、というのがこの種の研究によって裏付けられているそうだ。社会や国家をつくり得ていない時代には、殺戮、闘争死などは際限なく繰り返された。生きるため、あるいは種の保持のため、安...
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ロ軍入隊事務所「放火多発」の異常事態!プーチン大統領は国民世論と主戦論の板挟み状態
反戦世論に火が付いたのか──。ロシア軍によるウクライナ侵攻開始から3カ月余。プーチン大統領の最側近であるニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記は24日、「特定の期限を目指していない」と語り、長期戦の構えを見せたが、ロシア国民はついて...
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ゼレンスキー大統領が「権力志向型」だったら戦争は拡大しただろう
権力者の心理分析を試みていると、現在の国際社会の指導者に自国の国民を戦争に引っ張っていく危険なタイプはいるのだろうかと思う。ロシアによるウクライナへの軍事侵略は拡大するのだろうか、ということだ。 第2次世界大戦は、ヒトラーと...
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やりたい放題のロシア軍 占領地域で住民“カツアゲ”「通行料」に2万円要求
ロシア軍の侵攻開始から24日で3カ月。東部制圧に向けて攻勢を強める中、ロシア軍の手中に落ちた地域では、兵士によるウクライナ市民への“カツアゲ”が横行している。 南部ザポロジエ州のウクライナ軍当局によると、同州メリトポリの検問...
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ウクライナ世論調査「和平のために領土護らず」ロシア占領地域でも77%
ロシア軍に占領され、ロシア化政策が強制的に進められている地域でも77%もの人が、和平と引き換えに領土を割譲すべきでないと考えていることがわかった。ウクライナのキーウ国際社会学研究所が24日に発表した侵攻に関する世論調査結果だ。200...
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ロシアの軍事費はアメリカの12分の1…経済力がモノをいうウクライナ紛争
東西冷戦構造の復活? これはちょっと違う。西側(民主主義)陣営と強権国の対立である。いや、これも正しくない。両陣営は複雑に絡み合っている。ただ、いえることは戦後の国際秩序が崩壊、国連が機能不全に陥っている事実だ。ロシアの暴挙を止めら...
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プーチン大統領の“忠臣”ショイグ国防相は遊牧民の血、母はウクライナ人
ロシア国防相セルゲイ・クジュゲトビッチ・ショイグ。ウクライナ侵攻で、プーチン大統領の右腕となって戦争を指揮している男だ。「元スパイ」の陰に隠れてなじみが薄かったところ、名前を聞く機会が多くなった。 そのミドルネームから分かる...
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ロシア軍は戦力“ジリ貧”で停戦渇望か 交渉団代表「対話を続ける用意」発言の意味深
ロシア軍がウクライナに軍事侵攻を開始してから24日で3カ月。欧米からの武器供与で“戦力充実”のウクライナ軍とは対照的に、ロシア軍の戦力はジリ貧だ。今後、劣勢に立たされる見方もあり、プーチン大統領が「停戦」を渇望している可能性が出てき...