ウクライナ侵攻
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プーチン×金正恩でタッグ…ロシアが北朝鮮兵の受け入れ「プロジェクト・ボストーク」の勝算
米大統領選まで1週間を切る中、ウクライナ侵攻に拘泥するロシアと北朝鮮が不穏な動きを強めている。 NHKによると、ロシアは北朝鮮兵の受け入れを「プロジェクト・ボストーク」(東方計画の意)と命名。実績のある空挺師団司令官を責任者...
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ウクライナの驚異的越境攻撃はロシアの「ブラフ」によって証明された
ウクライナは今月6日に突然、ロシアを越境攻撃し、世界を驚かせた。感心したのは、2大軍事大国、米国とロシアを同時に手玉にとったことだ。 第1に、プーチン大統領が「ロシアの領土保全を危うくしたら(核兵器を含む手段で)あらゆる手段...
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戦死したロシア軍参加の29歳元自衛官は義勇兵か傭兵か…ロ軍/ウクライナ軍それぞれの懐事情
衝撃的なニュースが飛び込んできた。2年半近くウクライナ侵攻を続けるロシア軍に加わった元自衛官が戦地で命を落としたというのだ。「義勇兵」として戦闘に参加したと報じられているが、国際法違反の軍事侵攻になぜ身を投じたのか。ナゾは深まるばか...
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ロシア国営放送で“決死の「NO WAR」”掲げた女性は今…ロシアの未来をどう見ているのか?
〈NO WAR 戦争をやめろ。プロパガンダを信じるな〉〈ロシア人は戦争に反対だ〉──。2022年3月14日、そう大書されたポスターを掲げ、ロシア国営「第1チャンネル」の報道番組に乱入した女性職員を覚えているだろうか。プーチン大統領がひ...
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ウクライナがオデッサを失う可能性
ウクライナとロシアの戦争が今もなお続いている。戦況の1次情報に接し最も把握している人物は誰であろうか。 プーチン、ゼレンスキー両大統領のいずれか。それとも、ロシア国防相かウクライナ軍総司令官か。あるいはロシア、ウクライナの情...
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【駐在員が見たロシアの今】(中)ロシア人は実は健康志向…グルテンフリー食品も日本より豊富
私事だが、モスクワに連れてきた2歳の息子が「食物不耐症」と診断された。酵素不足で特定の食べ物を消化するのが難しく、アレルギーとは違う。1903年創立という首都有数の小児専門病院で診てもらうと「まずラボで検査を受けてください」。ギャン...
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【駐在員が見たロシアの今】(上)間近に迫った6年に1度の大統領選…ポスターと大統領のやる気にギャップ
ウクライナに侵攻したロシアから日本を含む西側企業が撤退し、その街頭広告を見る機会も激減した。やや殺風景な冬の散歩道にアクセントを効かせるのは、無数の「志願兵募集」ポスター。昨年春にお目見えした時はぎょっとしたものの、最近では見慣れて...
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中村文則氏が説く国際問題と日本社会の行方「政治が変わると社会は良くなる。日本は自律を失い、他律で非常に怖い」
純文学作家の中村文則氏(46)が、自身の最高傑作という『列』(講談社)を上梓し、話題になっている。先が見えない“列”に並び続ける「私」の人間模様を通して、日本社会を風刺した作品だ。これから世界はどう変化していくのか、民主主義は改善で...
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ウクライナ戦争をこれ以上、長引かせる意味はない
過去の戦争は「銃と銃」「大砲と大砲」の戦いであり、そこに戦車や爆撃機が加わっていたが、ウクライナ戦争は様相を変えた。 ロシア軍が侵攻した際、ウクライナは携行式の対戦車ミサイル、対ヘリコプターや対爆撃機ミサイルを活用し、ロシア...
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「新技術は戦車より強い」衛星通信網を通じて支配力を強める中国
今もなお激しい戦闘が続いているウクライナ戦争が示していることは「新技術は戦車より強い」ことだ。 ロシアは大量の戦車でウクライナの首都キーウを包囲しようとした。しかし、この事態を想定(あるいは誘導)した米国は、事前に数多くの対...
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高橋和夫氏が見据えるガザ戦闘の今後「『ハマス殲滅』は不可能 だからイスラエルは攻撃をやめられない」
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの交戦は100日を超えた。ガザの犠牲者は2万4000人を突破したが、出口は見えない。長年にわたり、パレスチナとイスラエルをめぐる問題を研究し、多くのメディアで発信し続け...
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ロシア軍がキーウに最大規模のドローン攻撃 プーチンが仕掛けたウクライナ首都潰しの狙い
一体、何が狙いなのか──。ロシア軍が25日、ウクライナの首都キーウに侵攻開始後で最大規模のドローン攻撃を仕掛けた。キーウでは同日未明から6時間以上にわたって空襲警報が鳴り響いたという。 ウクライナ空軍は、主にキーウを狙って発...
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「老いぼれに率いられた子供っぽい集団」に盲従する日本の情けなさ
フランスの代表的な知識人であるエマニュエル・トッドが月刊「文芸春秋」12月号に「米国はウクライナ戦争ですでに敗北している」と書いている。この見出しを目にしただけで誰もが「えっ?」と思うのは当然で、少なくとも日本のメディアでこうまで言...
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ガザの騒擾とウクライナ戦争 米国の軍事支援は確実に弱まっていく
2022年から23年にかけて国際関係で最大の懸案はロシアとウクライナの戦争だったが、さらなる問題が起きた。 パレスチナ自治区ガザ地域におけるイスラエルと、同地区を実効支配している武装組織ハマスの戦いである。 ウクライ...
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「プーチン心停止で影武者代行」情報…訪中大失敗のストレス、ロ国内に広がる大統領5選は無理の空気
ロシアのプーチン大統領(71)の深刻な健康不安説が世界を駆け巡っている。寝室で心停止状態になり、特別な集中治療室で意識を取り戻したものの、影武者が執務を代行しているというのだ。出口の見えないウクライナ侵攻から20カ月あまり。来年3月...
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武器弾薬の支援はすでに減少…ウクライナの全面勝利があり得ないこれだけの理由
ウクライナ戦争は極めて特異な戦争である。 戦う場所はウクライナ。戦う兵士はウクライナ兵とロシア兵だが、ウクライナは自国生産の兵器・弾薬で戦っているわけではない。NATO諸国が兵器・弾薬を提供し、戦闘が長期化。そして戦況は均衡...
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原油高だけではない 日本を襲う二つの戦争の重大影響と今後
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマス。その奇襲攻撃で始まったイスラエルとの戦闘が、激しさを増している。 野外音楽イベントや集落で多くの死傷者が出たことから、イスラエルは「これは虐殺だ」と怒りの炎をたぎらせ、報...
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米「ウクライナ支援予算」ゼロの衝撃…支援疲れ蔓延で遠のく停戦、プーチンは高笑い
もはや、ウクライナの敗北は決定的なのか──。 9月30日、アメリカの「つなぎ予算」がようやく成立した。しかし、共和党の反対によって「ウクライナ支援予算」は盛り込まれなかった。今回成立したのは、あくまで11月半ばまでの「つなぎ...
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マクロン大統領の「同盟は家臣ではない」、日本国民はどう考えるか
世界で今、最も深刻な問題はウクライナ問題である。同国の兵士がウクライナで戦い、死者を出し、国土が荒廃しているが、この戦闘は実質、米国を先頭とする西側諸国対ロシアの戦いである。 西側諸国の兵器提供が途絶えれば、明日にでも戦争は...
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ウクライナ研究の第一人者に聞く ロシアの侵攻から1年半…終わりの見えない戦いはどうなる
1991年8月24日、ウクライナ最高会議は独立を宣言し、国名から「ソビエト社会主義共和国」の名称を削除した。ソ連崩壊をとらえた無血の独立となった。それから約30年。ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、24日で1年半だ。終わりの見えな...
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森喜朗元首相「ロシアが負けることは考えられない」発言の正当性
森元首相が会合で「ロシアが負けることは考えられない」「(日露関係について)せっかく積み立ててここまで来ているのに、こんなにウクライナに力を入れてしまっていいのか」と発言し、袋叩きにあったことを記憶されているだろうか。1月下旬のことだ...
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ウクライナ軍「まもなくクリミア入り」の衝撃証言 本当ならロシアでプーチン降ろしが始まる
ウクライナ軍の進撃は想像以上なのか。反転攻勢を進めるウクライナ軍が、まもなくクリミアに入るという。ANNニュースが伝えている。 2014年にロシアに侵攻されたクリミア半島について、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は「ウク...
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ロシアの“裸の王様”に恨み骨髄! 認知症悪化の「プーチンおろし」を狙う3人組
「プーチンの戦争」はウクライナをメチャクチャにするばかりか、ロシアを疲弊させ、権力者の足元も揺るがせている。仏シンクタンク「国際関係研究所」(IFRI)によると、ウクライナ侵攻以降、ロシアから100万人超が流出。大半が教育も所得水準も...
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「核のボタン」握るプーチン大統領に認知症疑惑が再燃…「情緒不安定に拍車」と識者も指摘
ウクライナ戦争の開戦から1年5カ月。欧米の支援を受けたウクライナが反転攻勢に出てから2カ月近くが経った。 米国のブリンケン国務長官は23日(現地時間)に放送された米CNNで、「ウクライナはロシアに奪われた領土のおよそ50%を...
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米国のクラスター弾の提供、使用に沈黙する岸田政権は酷すぎる
戦争にルールもクソもないと思う。殺らなければ殺られる。武道やスポーツではないのだから、“フェアプレー”なんてあり得ない。だからこそ、絶対に始めてはならないのだ。 ではあるけれど。 これだけはやっちゃいけないという暗黙...
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何もしていない反体制派を弾圧 まだまだ続くプーチン政権は何を恐れているのか?
民間軍事会社ワグネルの蜂起時、モスクワが平穏で、チャイコフスキー国際コンクールも続行した話をこれまで書いた。物騒なニュースを目にして「すわロシア崩壊」と真に受けた日本人もいるだろうが、首都は食料不足もなく、ATMへの行列もなかった。...
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「ワグネルに拍手」は支持の証拠? 現地の反応にあおられる日本メディアのお寒い隣国理解
ロシア人は知性でなく感性、客観でなく主観で物事を捉えようとする人々だ。欧米人とは国民性が違う。少なくとも2度の駐在生活で彼らを見てきた私はそう思う。 読者がもし旧ソ連圏を旅行したことがないのなら、経験済みの身近なおじさんやお...
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米国によるウクライナへのクラスター爆弾供与で“人道的配慮”の姿勢も示せない日本
クラスター爆弾は、大型弾体の中に多数の子弾を搭載した爆弾である。空中で破裂して子弾が散布され、爆発して広範囲の目標に損害を与える。 目標が不正確なので、一般市民も被害を受ける。不発弾が終戦後爆発し、住民に被害を与える場合もあ...
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ロシア国内でプリゴジンの“武装反乱”は「ピエロ」の絵文字で総括された
前回、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者による「プリゴジンの乱」の最中、首都モスクワが極めて静かだったとする自分の体験談を書いた。西側諸国の騒ぎ方が異常ではないかという問題提起も。 実際、MKAD(環状道路)の内側の市域に...
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ワグネル反乱中でもモスクワ「赤の広場」前は平穏…チャイコン鑑賞から歩いて帰れた
白夜に近いその夜、私はモスクワ音楽院にいた。4年に1度のチャイコフスキー国際コンクール。ピアノ部門で日本人が2次審査に進んだとあって、大ホールに連日通い詰めた。仲良くなった音大生が大絶賛するロシア人出場者が、ムソルグスキーの「展覧会...