ウクライナ侵攻
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ワグネル反乱中でもモスクワ「赤の広場」前は平穏…チャイコン鑑賞から歩いて帰れた
白夜に近いその夜、私はモスクワ音楽院にいた。4年に1度のチャイコフスキー国際コンクール。ピアノ部門で日本人が2次審査に進んだとあって、大ホールに連日通い詰めた。仲良くなった音大生が大絶賛するロシア人出場者が、ムソルグスキーの「展覧会...
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IOCが「2030年ウクライナ冬季五輪」の英断を下せば商業主義批判にも答えが出せる
「ウクライナで冬季五輪2030を」は絵空事か? 私は世界に問いかけた。思いを英文にし、FrancsJeuxに寄稿した。 同誌は国際スポーツ界の動向を専門的に扱う初のフランス語圏メディアで、日々コアなニュースを電子配信している。...
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プーチンはオリンピック休戦決議を踏みにじりながら…最高位勲章剥奪の汚名をそそぎたい
ウクライナ戦争を始めたのはプーチン大統領となっているが、本人はロシアの自衛のための手段というのが大義名分。戦争は立場の違いの戦いなので判決は歴史に委ねられるのだろうが、オリンピズム(五輪哲学)からは一刀両断でプーチンの罪は明らかだ。...
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ゼレンスキーが連日SOS…プーチンが計画する欧州最大級「原発テロ」情報の真偽
「ロシアは局所的な爆発を起こす技術的な準備ができている」「放射性物質放出につながる可能性があり、深刻な脅威だ」──ウクライナのゼレンスキー大統領がここ数日、重大警告を連発だ。ロシアが占拠する南部ザポロジエ原発に地雷を敷設し、大規模テロ...
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プリゴジン氏とロシア国防相が軍トップ拘束を画策 決起の原因は情報漏れだった
米紙ウォールストリート・ジャーナルは28日、ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が当初、ショイグ国防相と軍制服組トップのゲラシモフ参謀総長の拘束を計画していたと報じた。複数の西側諸国の当局者が同紙に明ら...
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プーチン大統領をイラつかせるプリゴジン氏の“浪花節” 「ワグネルの乱」尻すぼみで所在不明
消息を絶っていたロシアの民間軍事会社ワグネル創始者のプリゴジン氏は26日、反乱収束後、初となる音声メッセージを発表した。反乱は「抗議のためであり、政権転覆のためではない」と自らの行動を正当化。所在は明かさなかった。 ウクライ...
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ワグネル騒ぎは一夜で収束 戦争偏向報道のトンチンカン
反乱を起こした“汚れ役”が丸1日で、あっさりと方針転換。ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者・プリゴジン氏がプーチン政権に反旗を翻した決起は、あっけない幕切れを迎えた。 プリゴジンは現地時間24日夜、首都モスクワへの進軍停...
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亡命した反乱首謀者「ワグネル」プリゴジン氏の異常な人気…プーチン大統領は暗殺に動くのか
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が起こした「武装反乱」は、たった1日で終結。ワグネルの創設者プリゴジン氏が24日夜(日本時間25日未明)、首都モスクワへの進軍停止を表明した。ロシア正規軍との大規模衝突は避けられたが、メンツを潰された...
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敗走ロシア軍「放射能テロ」の恐怖…ウクライナのザポロジエ原発奪還作戦に揺さぶり
ウクライナ軍が反転攻勢に転じてから2週間あまり。進軍が想定より遅れる中、新たな「エコサイド」が懸念されている。ロシア軍による放射能テロ計画だ。 ゼレンスキー大統領は22日、ロシア軍が占拠する中南部のザポロジエ原発について「ロ...
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映画「キャロル・オブ・ザ・ベル」の監督に聞く 戦禍のウクライナで製作、公開を続ける理由
ミサイルの轟音と爆発音、そして悲鳴。ロシアの猛攻撃で、市民や子どもたちが逃げ惑う姿が連日中継されている。そんなウクライナの首都キーウに残り、同地出身の映画監督オレシャ・モルグネツ=イサイェンコさん(38)は新作「キャロル・オブ・ザ・...
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ウクライナついに反転攻勢!「現代的な兵器が足りない」と弱音のプーチンが頼る最後の手段
ついにウクライナの“反転攻勢”がはじまった。 ロシアのプーチン大統領は9日、「ウクライナ軍の攻撃がはじまったと断言できる」と表明し、ウクライナのゼレンスキー大統領も10日、「反転攻勢が進行中だ」と初めて認めた。戦闘は新たな局...
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ダム爆破でウクライナの反転攻勢本格化 中国・習近平の「仲介案」は宙に浮いてしまった
ロシア軍の占領下にあるウクライナ南部ヘルソン州のダム爆破は和平機運をまたもブチ壊し、事態の泥沼化を加速させることになりそうだ。侵攻開始以降の民間インフラ被害としては最悪で、深刻な環境汚染も懸念される。 ■ダム破壊で4万人超避難...
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緊張続く今日の米中関係と「トゥキディデスの罠」
米中両国間の緊張が続いている。 私はこの緊張は心理的側面が強いと見ている。 日本では、十分認識されていないが、中国の米国に対する追い上げは激しい。米国情報機関CIAが公開しているサイト「WORLD FACTBOOK」...
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日本政府が米国に砲弾用火薬の輸出を検討、ウクライナ軍事支援のため
政府が、ウクライナへの軍事支援を続ける米国に対し、日本企業が砲弾の原料となる火薬を輸出することが可能かどうか検討しているという。8日のテレビ朝日が関係者の話として報じた。 ウクライナへの軍事支援を継続する米国では、砲弾の増産...
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ウクライナのダム決壊で死者多数か…国連事務総長「ロシア侵攻の結果」と緊急声明で非難
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は6日の記者会見で、ウクライナ南部のカホフカ水力発電所の巨大ダム決壊で「多数の死者が出た恐れがある」と語った。ただ、現時点で正確な死傷者数は不明だとして、状況を注視していると強調し...
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近づくウクライナ反転攻勢 プーチンを焦らせる「ファクターX」…ヤマ場は6.4前後と専門家
いよいよその時が近づいてきた。ウクライナのゼレンスキー大統領が29日(現地時間)、ロシアに対する反転攻勢に言及。「タイミングこそが最も重要であり、いかに前進していくのか、決定が下された」とし、大規模な反攻が迫っているとにおわせた。ウ...
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ウクライナ軍「史上最大の作戦」カウントダウン…ロシア軍の防衛ラインを突破できるのか
ウクライナ軍が反転攻勢に打って出る。同軍のザルジニー総司令官は27日、通信アプリ「テレグラム」に「われわれのものを取り戻す時が来た」とのメッセージと共に、戦場に向かうウクライナ軍の動画を投稿。軍のトップが大規模な反転攻勢の開始を表明...
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日本精蝋×ピーピー・カストロール ウクライナ問題が絡む石油関連業界を比較
広島サミットにウクライナのゼレンスキー大統領が参加し、ロシアとの戦争についてG7で話し合いが持たれました。 ロシアによる侵攻から1年以上が経過。ウクライナ問題は食料や資源など世界の供給体制を揺るがしています。石油もその一つで...
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サミットで有頂天なのは首相だけ 列島を覆う「新たな戦前」のキナ臭さ
G7広島サミットで注目された岸田首相は有頂天だ。サミット期間中の週末に実施された世論調査では、内閣支持率が10ポイント近くも上昇。自民党内では、「ゼレンスキー効果だ」「この勢いなら圧勝できる」と、早期解散を望む声が高まっている。 ...
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ウクライナ復興の巨額費用財源は「増税」か…日本が払わされるゼレンスキー来日の“対価”
ウクライナのゼレンスキー大統領の“電撃訪問”が奏功したのか、岸田内閣の支持率が急上昇している。毎日新聞の最新の世論調査(20、21日実施)によれば、支持率は前回調査(4月15、16日)より9ポイント増の45%だ。しかし、日本国民はゼ...
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これじゃあロシアに“宣戦布告”同然だ 岸田サミット あらゆる面で「ヒロシマ」を冒涜(下)
「核兵器のない世界」実現という理想をG7で共有した──。サミット議長国として21日、記者会見した岸田は胸を張ったが、二枚舌もいい加減にしてほしい。 G7で共有したのは、核兵器を「絶対悪」としたものではない。核軍縮に「安全が損な...
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ウクライナに関わり30年超の日本人エコノミスト「強さが試されるのはむしろ終戦後」
「プーチンの戦争」が14カ月に及ぶ中、ウクライナの領土奪還作戦の成否に国際社会も神経をとがらせている。ゼレンスキー大統領は2014年にロシアが一方的に併合した南部クリミアを含む全領土の奪還を掲げ、国民の結束と徹底抗戦を呼びかけるが、そ...
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米CIAが勧誘動画でロシア人スパイ募集の狙い…インテリジェンスの専門家も違和感拭えず
一体、本当の目的は何なのか。米中央情報局(CIA)が15日、ロシア人向けに機密情報の提供を呼びかける「勧誘動画」をネット上に公開。関心を集めている。 CIAが作成した動画は2分弱。ロシア語のナレーション入りで、ロシア語の字幕...
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ワグネル創設者がロシア軍の位置情報提供を打診か…ウクライナ側に取引持ち掛け
15日付の米紙ワシントン・ポストは、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が、ウクライナ国防省情報総局に「東部ドネツク州の激戦地バフムトから撤退すれば、ウクライナ軍が反撃できるようロシア軍の居場所を教える」と取引を持ち掛け...
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近現代史の第一人者がG7広島サミットを前に警鐘…「ウクライナ戦争に勝者はいない」
5月19日に始まるG7広島サミットに向けて、岸田政権は高揚している。原爆を落とされた地、広島で「核なき世界」に向けてメッセージを発する。岸田首相はそれを政治的レガシーにするつもりだが、もうひとつ、今度のサミットではG7が対ロ、対中で...
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仲介役を担わない日本 なぜウクライナ和平に動かないのか
日本は9条を含む憲法を持つ。多くの国民は、日本は平和を追求する国と思っている。だが、国際問題が軍事紛争に発展した時、日本は平和的解決を目指す先頭を切っているのであろうか。 2022年11月10日付のニューヨーク・タイムズ紙は...
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露ワグネル創設者「侵攻を終結すべき」と異例の声明 プーチンの主張を真っ向否定の真意
停戦への露払いなのか、それともプーチン批判なのか。 ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者プリゴジン氏が14日、ウクライナ侵攻について「終結すべきだ」とする声明をSNS上で発表した。プーチン大統領の周辺が「侵攻終結」を訴える...
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定番ゲーム「モノポリー」がロシアで不足…政府系メディアが報じたワケ 識者の見解は?
〈玩具店が「モノポリー」不足に直面〉──。ロシア経済紙RBCやRT(旧ロシア・トゥデイ)などの政府系メディアが8日、こう報じた。ウクライナ侵攻で経済制裁を受けるロシア国内で“異変”が起きている。 ■制裁影響ジワリ モノポ...
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世界のリーダー気取りで陶酔の危うさ 岸田首相に広島サミットをやらせるな
新年度予算があっさりと成立し、後半国会では「防衛増税」が大きなテーマになりそうだ。 防衛費の増額に必要な財源確保法案が6日の本会議で審議入り。これに対し、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の野党3党は「安易な増税に反対」の...
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止まらないオワコン化 復讐の物語の中でしか残らない暴力団
前回はアメリカのマフィアと同様、日本の暴力団もオワコンになりつつあると書いた。 では、暴力団がオワコンになるとして、一般市民が不便や不安に感じることはあるのだろうか。おそらく「ない」と答えるしかない。暴力団が絶滅したとして、...