日本経済一歩先の真相
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政権自ら経済のエンジン止める気か…安倍3選なら日本沈没
来年度の与党税制改正大綱がまとまったが、何のために改めるのかサッパリ分からない。個人増税の目白押しで総額2800億円の大増税。とりわけキツイのが、所得税の控除見直しだ。 増税の対象となる年収…
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安倍政権の2つの「革命」からにじみ出る色濃い国家主義
安倍政権が2兆円規模の「政策パッケージ」を閣議決定した。安倍首相が唐突にブチ上げた「人づくり革命」と「生産性革命」を実現させると息巻いているが、こんな思いつきだけの人気取り政策を、よくもまあ、やれる…
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激動を振り返る 悲劇の金融危機で「平成」締めくくるのか
天皇退位の日程が「再来年4月30日」に決定した。改めて「平成」を振り返ると、激動の時代だったなと痛感させられる。 冷戦が終わり、バブル景気がピークを迎えた頃に改元し、すぐさま、バブルは崩壊。…
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金融危機へ一直線 次期日銀総裁に首相側近は極めて危うい
メガバンクが大リストラプランを打ち出している。みずほは今後10年でグループ総従業員数の約4分の1に相当する1万9000人の人員削減を宣言。三菱UFJは今後6年半で9500人、三井住友は今後3年で40…
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インド洋を巡り“トランプvs習近平”の覇権争いが始まった
トランプ米大統領が就任後初のアジア歴訪の長旅を終え、帰国した。日本を皮切りに、韓国、中国、ベトナム、フィリピンと10日間にわたって東アジア・西太平洋諸国を相次いで訪れ、APECやASEAN首脳会議に…
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四半世紀ぶりの株高は異次元緩和が招いた実態なきバブル
株高が止まらない。日経平均は実に四半世紀ぶりの高値を記録。市場関係者の中には「今の株高はバブルではない」と強気な意見も目立つが、はたしてそうなのか。 GDPの実質成長率は年間1%弱と低調続き…
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5年連続の“官製春闘”で糊塗するアベノミクスの経済失政
ロコツな政治介入はこれで実に5年連続となる。26日の経済財政諮問会議で、安倍首相が経済界に「3%の賃上げ」を迫った。時の政権トップが民間企業の給与水準にまでくちばしを挟み、「賃金を上げろ」と圧力を加…
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株価の連騰も自民党の大勝も実感の伴わない「バブル」だ
株価上昇が続いている。あれよあれよという間に続伸記録は56年ぶりに歴代最長を更新。選挙中に安倍首相は「アベノミクスの成果」と胸を張ったが、全く異なる。株高は世界的な傾向で、アベノミクスがどうこうとい…
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自画自賛の笑止 株高も求人増もアベノミクス成果にあらず
安倍首相が連日、選挙の応援演説でアベノミクスの「成果」と称し、細かな経済統計を並べている。とりわけ強調したがるのは、株価の21年ぶりの高値圏と有効求人倍率のバブル期超の高水準だ。はたして、これらが「…
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単なる人気投票に成り果てた総選挙 18歳の新有権者に有害
衆院選が続いているが、この選挙は何のための選挙なのか。何が何だかさっぱり分からない。 政権側が重要な政策を掲げ、国会で審議して意見が割れ、それなら解散して民意を問う。こうしたプロセスであれば…
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日本の将来危うい 有権者はリベラル派の決起に感謝すべき
小池百合子都知事とは、つくづく上昇志向の強い女性だなと思い知らされる日々である。彼女が代表を務める希望の党は衆院定数の過半数に届く233人以上の候補擁立を目指す。3日に1次公認候補192人を発表した…
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民意無視の身勝手 安倍首相の国難ならぬ“僕難”突破解散
安倍首相が今度の解散を「国難突破解散」と命名した。その意味するところはいまひとつ、よく分からないのだが、国民と約束した消費税の使い道を見直す以上、速やかに国民の信を問わねばならないそうだ。 …
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子育て支援どころか孫にツケ…私利私欲の大義なき解散
安倍首相が28日召集の臨時国会冒頭で衆院の解散・総選挙に踏み切るようだ。3カ月も国会を開かなければ、憲法の解散規定である内閣不信任の可決はできっこない。憲法上は異議のある「7条解散」に打って出るにも…
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内閣支持率は上昇…自民1強の弊害を呼び起こす危うい風潮
一体どういうことか。どの世論調査も内閣支持率が上昇している。NHKが8~10日に実施した調査では、「支持する」が先月比5ポイントアップの44%、「支持しない」は7ポイントダウンの36%。同期間の読売…
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この国に「第2の敗戦」をもたらす 安倍政権の放漫財政
世界中が北朝鮮の核・ミサイル開発問題にのめり込んでいる中、安倍政権が来年度予算の概算要求をまとめた。これがまたとんでもない規模で、総額は101兆円超に膨らんだ。100兆円の大台を超えるのは実に4年連…
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もはや「伝家の宝刀」抜けない首相は潔く身を引くべきだ
永田町には「解散風」が吹き始めたようだが、その風が勢いを増す要因はいくつもある。 内閣改造後、初の大型地方選挙となった茨城県知事選は自公推薦候補が制した。「その余勢を駆って」というのが、まず…
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アベノミクスへの忖度 すこぶる怪しい実質GDP年率4%増
どうにも突然すぎるのだ。先週発表された今年4~6月期の実質GDP(速報値)は前期比1%増、年率換算で4%増と2015年1~3月期以来の高い伸びとなった。市場予測の中央値は年率2.4%増というから、予…
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自称・仕事人内閣が改めて見せつけた政界人材劣化の元凶
内閣改造から、ちょうど2週間が経つが、今度の人事を通じて改めて理解できたことがある。なぜ、国政を担う人材がここまで劣化してしまったのか。その根本原因に気付かされた。 恐らく「オレさえ総理でい…
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広島平和式典で露呈した 安倍首相の信用ならない本性
やはり、安倍首相は信用できない。ますます、その思いを強める一日だった。広島への原爆投下から72年目を迎えた6日、広島市の平和記念公園で開かれた記念式典での首相のあいさつは、実にしらじらしいものだった…
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圧力一本やり 売られてもいないケンカを買って出る愚行
「さらに圧力を強化していくほかない」「強固な日米同盟の下、防衛態勢向上の具体的行動を進める」――。安倍首相は毎度おなじみのセリフを繰り返していた。 核開発にミサイル発射実験と、北朝鮮が凄まじい…