永田町の裏を読む
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米国が日本のコロナ対応に抱く疑念と対米盲従のギャップ
在日米国大使館が4月3日にホームページを通じて、在日米国人に早期帰国を促したことは、日刊ゲンダイでも既報のとおりだが、その原文を読むと、米側が日本のコロナ禍対応に対して抱いている疑念の深さが改めて感…
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会見でいい加減なことを口走る安倍首相をたしなめないのか
安倍晋三首相が28日、記者会見を開いた。相変わらずプロンプターに映した原稿を棒読みするだけの木偶の坊のような会見だったが、それでも突っ込みどころはいくつでもある。ところが居並ぶ記者のほうも事前に用意…
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永田町に流れる「5月減税解散で政権延命」という噂の真相
安倍晋三首相は三重苦に陥っている。1つには新型コロナウイルス禍を巡る右往左往への批判、2つにはその影響もあってますます深刻なアベノミクスの破綻、3つには「森友学園事件」で自殺に追い込まれた財務省職員…
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ロシア憲法改正案の問題はプーチン5選より「領土条項」
ロシアのプーチン大統領は3月14日、自身の2024年までの任期を超えて5選を目指すことを可能にする憲法改正案に署名した。憲法裁判所の審理を経て、4月22日の国民投票に委ねられるが、一部に反発はあって…
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感染症に立ち向かう時に重要な政府への信頼を失った日本
米外交問題評議会のシニアフェローで世界的な健康対策の専門家のヤンゾン・ファン教授が、感染症の大流行に立ち向かっていく場合にいちばん大事なのは「政府への信頼」だと言っている。「公衆衛生は信頼を基盤にし…
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大勝負の「全国一斉休校」宣言が広げた安倍政権のヒビ割れ
安倍晋三首相の唐突極まりない「全国一斉休校」宣言で安倍政権は死期を早めたというのが、永田町の政局プロたちの読み筋である。 これほどまでに社会的に大影響をもたらす指示を、閣議も開かず、関係省庁…
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野党第1党の代表が次期首相になる可能性はあるのか
お花見疑惑をめぐる安倍晋三首相の答弁は、いよいよ支離滅裂になってきて、久しぶりに内閣不支持率が支持率を上回りつつある。 支持率が40%ラインを割ると政権の行方にともる信号は黄色になり、やがて…
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軍が守るのは国民ではないと教えるドキュメンタリー映画
ドキュメンタリー映画「日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人」の試写を見た。これを企画・製作したのは、私と同年生まれの友人である河合弘之さん。彼は、かつてダグラス・グラマン事件や平和相互銀行事…
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「三権の長」のごとく振る舞う超憲法的政権の異常人事
黒川弘務・東京高検検事長を超法規的に定年延長させて、次期検事総長に据えようという官邸主導の異常人事が話題になっている。 検事一般の定年は63歳で、それに従えば2月8日でその年になった黒川は退…
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慎重な枝野、動く前原…野党戦線の混迷で安泰の安倍政権
2月2日の京都市長選は、国民・立憲・社民が自民・公明との旧態依然の相乗りで現職の門川大作を支持したのに対し、共産とれいわ新選組という“新鮮”な取り合わせの支援を受けた福山和人がどこまで肉薄するかが注…
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都合のいい数字だけ列挙し現実を見ない「アベノチャット」
自民党の経済通のベテラン議員に先の安倍晋三首相の施政方針演説の感想を聞くと、「アベノチャット、絶好調だね」と笑う。それ、何ですか? 「安倍話法というか、安倍流おしゃべり技法だ。第1に、アベノチ…
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トランプの寵愛を得るしか頭にないポチでは交渉にならない
安倍晋三首相が1月19日の日米安保条約調印60年の記念式典で、同条約を「不滅の柱」「世界の平和を守り、繁栄を保障する不動の柱」「60年、100年先まで世界を支える柱」と称えたことに、野党のベテラン議…
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日本防衛には使われない海兵隊の基地が沖縄に必要なのか
気が付いていない方が多いようなので、注意を喚起しておきたいのだが、1月6日付「赤旗」の1面トップと3面全部を使った「在沖海兵隊、“日本防衛”から除外/日米作戦計画で80年決定」の記事は、重要なスクー…
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安倍晋三首相はリスクを承知で中東に自衛艦を派遣するのか
トランプ米大統領の命令で、イラン政治指導部の事実上のナンバー2に当たるソレイマニ司令官が「標的殺害(ターゲテッド・キリング)」の対象とされ爆殺された。 1月4日付「ジャパンタイムズ」の1面ト…
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社会保障の構想ない増税だけ食い逃げの政権に対抗するには
立憲民主党の国会議員から「れいわ新選組の消費税5%論をどう思うか」と問われたので、私は「消費税増税には賛成だ」と返答した。 当然、これには順を追った議論の積み重ねが必要で、それを全部飛ばして…
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立憲民主と国民民主の合流は「当たり前」か…3つの疑問
立憲民主党と国民民主党の「合流」について、マスコミでは「何をもたもたしているのか、さっさと一緒になって政権構想を打ち出さないと安倍政権に太刀打ちできないじゃないか」と、合流するのが当たり前であるかの…
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安全保障を損得勘定でしか考えられない低知能の似た者同士
NATOの首脳会議が3日からロンドンで開かれたが、トランプ米大統領が関心を示すのは加盟国の防衛費負担の多寡だけで、米国が欧州防衛に多くの予算を注いでいるのに各国は応分の負担を避けていると、ひたすら責…
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大往生で称賛記事があふれた中曽根康弘元首相の“犯罪”
中曽根康弘元首相が大往生し、マスコミは称賛記事であふれているが、私に言わせれば、戦後最大の疑獄=ロッキード事件の主犯は中曽根で、その罪をうまく田中角栄になすりつけて自分は生き残った厚顔ぶりを指摘しな…
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「多国間主義の衰退」を警告した教皇の言葉をかみしめる
来日したローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は長崎での演説の中で、「私たちは多国間主義の衰退を目の当たりにしている」と述べた。 教皇は、核兵器の廃絶に一致結束、努力を続けることを訴え、そ…
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スキャンダルで目くらましする官邸の手法は見抜かれている
沢尻エリカの合成麻薬所持による逮捕は芸能ニュースとしてはトップ級で、11月17日付のスポーツ紙はみな大騒ぎ。日刊スポーツの場合、1面と31面のほぼ全部、さらに30面の半分の合わせて2ページ半を費やす…