永田町の裏を読む
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総選挙で岸田自民を勝たせればアベスガ路線の延長が続くだけ
共同通信が先週末(16~17日)に行った世論調査結果を見ると、この総選挙に臨む有権者の何とも微妙な心理構造がよくわかる。 まず第1に、「岸田政権は安倍・菅政権の路線を継承すべきか転換すべきか…
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衆院選1週間前の山口と静岡の参院補選が岸田新政権の最初の分かれ道
10月7日告示、24日投開票の山口と静岡の参院補選が岸田文雄政権にとって初の国政選挙となる。山口はもともと強固な保守地盤であり、事実上、自民と共産の一騎打ちなので波乱は起きにくいが、問題は静岡である…
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岸田文雄が「宏池会」の看板を投げ捨てて手にした総理総裁の座
岸田文雄は確かに総裁選で勝利を得たのだが、そのために彼が、自らが9代目を務める「宏池会」の看板を投げ捨てなければならなかったのは、運命の皮肉というほかない。 これは、単なる皮肉というよりも、…
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菅首相のさもしい経済施策が終わり、次の政権は大きなビジョンを描けるか
今週をもって表舞台を去る菅義偉首相に、「水に落ちた犬を叩く」ようなことは言いたくないのだが、彼への惜別のためにどういう漢字1字を送ろうかといくら考えても「卑」しか浮かんでこない。この字は「いやしい」…
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原発増強派が“闇の力”で巻き返しをはかる自民党総裁選
自民党総裁選は、29日の投開票まで残り1週間の終盤に入る。各種の調査を総合すると、党員・党友票では河野太郎行政・規制改革相が飛び抜けてトップ。国会議員票では岸田文雄前政調会長がリードしているものの河…
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総裁選で安倍・麻生の「2A」に全面対決を挑む候補者はいないのか
「自民党総裁選は、本番突入前に本来あるべき構図がねじれて崩れてしまって、面白くないですね」と野党幹部が言う。本来あるべき構図とは? 「最大の見どころは、安倍・麻生の“2A”が最大派閥と第2派閥の…
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菅首相が突然の総裁選不出馬…その裏で何が起きていたのか
菅義偉首相の不出馬表明の裏で何があったのか、自民党のベテラン秘書に聞いた。「8月30日の菅と二階俊博幹事長との会談で、菅が『幹事長交代を』と願い出た時、二階が『どうぞどうぞ、遠慮せずにやってください…
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菅首相は関心なく…アフガン対応でも世界一間抜けな政府として嘲笑の的に
先週の「AERA」8月30日号の連載コラムで佐藤優が「日本のアフガン分析は迅速で適切だった」と書いている。「内閣情報調査室と国家安全保障局の連携」に支えられて「アフガニスタン情勢に関する首相官邸の情…
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菅首相の手法は戦略も戦術も定見もなく「おかしい」尽くし
22日の横浜市長選で菅義偉首相の支援を受けた小此木八郎前国家公安委員長が惨敗した原因について、自民党中堅議員に尋ねると、「彼我の現地司令官の違いだ」と言う。 立憲民主党側の司令官は江田憲司代…
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菅首相の思考の最大特徴は「希望的観測」という認知バイアス
菅義偉首相の思考の最大特徴は「希望的観測」の連鎖にある。何事につけても、自分にとって都合のいいことが次から次へとつながっていって、最良の結果をもたらすはずだと信じ、国民にもそのように言い続けるのだが…
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大手主要各紙は「メダル最多」と大ハシャギだが…能天気に喜んではいられない
五輪閉会式翌朝の主要各紙の多くは1面で「メダル最多58個」を見出しに立て、日経は2面で同様にした。その中で東京新聞だけはそれを特に押し出さず、スポーツ面の総括記事の中で、金メダルの目標30個に対し2…
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この秋の総選挙で政権交代を引き起こす可能性を明示した雑誌メディア
先週発売の「週刊現代」7月31日号の「10・17総選挙 自民、野党転落」の予測記事は、雑誌メディアらしい丁寧な組み立て方をしていて好感が持てた。 何が丁寧かというと、第1に、与野党の現役議員…
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「小選挙区制25年」で日本が考えるべき政権交代の形
「東京新聞」の別刷りサンデー版には見開き2ページの「大図解」シリーズが長く続いていて、「学校の教材に役立つ」という副題のとおり、時事問題を図版を多用して分かりやすく解説している。 7月25日付…
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「野党連合政権」を明瞭に打ち出せない立憲民主党の限界
7月4日に投開票された東京都議会選挙で一つの注目点は、共産と立憲民主の候補者調整、選挙協力がどれほど功を奏したのかにあった。それ次第で、秋までに必ず行われる衆議院選挙で全国規模で立憲・共産を軸とした…
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海上自衛隊OBが論文を発表 自衛隊サイドから出てきた「沖縄の海兵隊無用論」
自衛隊の外郭雑誌とも言える月刊誌「軍事研究」8月号に「沖縄の海兵隊を除去する3つの理由」と題した論文が載っている。筆者は文谷数重、肩書は「軍事ライター」とあるが、海上自衛隊OBで同誌執筆陣の1人。こ…
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菅首相では「選挙の顔にならない」と示した都議会議員選挙
都議会議員選挙が始まる直前の自民党都連は楽観ムードにあふれていて、私が知る議員はこう見通しを述べていた。 「自民党は前回25議席の大惨敗から倍増で、たぶん50を超える。今回は自公協力が復活した…
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亡くなった立花隆と論争をかわした日々…「ニュージャーナリズム」の震源地で
立花隆が亡くなって、3歳上のこの先輩にいろいろなことを教わり、また時には論争もしたりした私としては、まことに感慨深いものがある。 1970年代半ば、私は駆け出しのフリーライターで、田原総一朗…
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自民党内で乱立する「議員連盟」は権力亡者とゾンビの巣窟
菅義偉首相が七転八倒しつつ五輪強行開催に突き進む姿を横目で見ながら、自民党内ではポスト菅を見込んだ合従連衡遊戯が盛んになっているが、その中でとりわけ不快なのが安倍晋三前首相のハシャギぶりである。 …
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静岡県知事選で問われるリニア新幹線トンネル工事の是非
20日に投開票を迎える静岡県知事選は、現職の川勝平太知事と自民党の新人の岩井茂樹前参議院議員との一騎打ちで、静岡新聞や社会調査研究センターなどいずれの調査を見ても、川勝優勢を岩井が追う展開となってい…
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菅首相にとって「進むも地獄、退くも地獄」のデッドライン
米国の新型コロナ対策の総指揮官であるファウチ国立アレルギー感染症研究所所長は、トランプ前大統領が振りまくフェイク情報を公然と批判し、「バカ者」などと罵られ、辞任圧力までかけられても臆せずにその姿勢を…