ヒットチャートめった聴き
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BABYMETALの快進撃 世界が日本に求めるポップカルチャー
スピーディーかつ豪快な極上ヘビーメタルサウンドとキュートなアイドルポップスとを絶妙に融合した女の子3人組、BABYMETALの勢いが止まらない。日本だけにとどまらぬ快進撃ぶりだ。 14年、動…
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胸キュン娘、総立ち…を経て35周年 山下久美子の今を表現
先月30日に発売されたアルバム「山下久美子オール・タイム・ベスト Din―Don―Dan」(3枚組)には、ヒット曲や代表曲のほかに新曲が2曲収録されているが、現在の山下久美子が素のままに表現されてい…
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ゼイン1stアルバムから溢れる 若さゆえの危うさと切なさ
ロンドンに行ってきた。今年はビートルズがアビーロード・スタジオで世界を変えたレコーディングの風景を生音で再現する異色のステージ「ザ・セッションズ」を、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで見てきた…
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何億曲を無料で…現代のリスナーが放り出された“音楽の森”
今回で本連載における僕のコラムは最後となります。湯川れい子さんから直々に、萩原健太さん、富澤一誠さんというそうそうたる執筆陣の中に僕を指名していただいたことを誇りつつ。また、重責ながらも「洋楽」「ポ…
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歌い手 大滝詠一の卓抜した資質が味わえる奇跡の新作
突然の訃報から2年少し。3回忌を過ぎたタイミングで、大滝詠一、奇跡の新作が発売された。それが「DEBUT AGAIN」。 ソロアーティストとしてだけでなくソングライターとしても生前、多くの歌…
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不滅のメロディーメーカー 来生たかおの偉大な軌跡
来生たかおが希有のメロディーメーカーであることに異論を唱える人はいないだろう。彼が提供した曲のシングルチャートにおける実績が抜群だからだ。 たとえば「セーラー服と機関銃/薬師丸ひろ子」(1位…
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歴史を作り彩る エルヴィスの「アルバム・コレクション」
ロング・プレイ、いわゆるLPと呼ばれる33回転の30センチの大盤レコードが市販されるようになったのは、1948年のこと。それまでのレコードは、いわゆるシングル盤でレコード両面に一曲ずつが収められてい…
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白人が黒人音楽を聞く時代をもたらした“マイケルの功績”
マイケル・ジャクソンの「オフ・ザ・ウォール:デラックス・エディション」が9日に発売された。もともとは37年前の1979年8月に発売されたアルバムだが、くしくも同年はウォークマン元年。来る80年代に向…
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痛快この上なしの躍動感 上原ひろみは“音楽界のマーくん”だ
ベビーメタル、ワンオクロック、きゃりーぱみゅぱみゅ、さらには初音ミクあたりまで含めて。こうした連中の海外での活躍ぶりを見るとうれしくなる。が、彼らに触発されてこれから海外で一旗揚げようという人は要注…
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本当は帰ってきて欲しい“親心”を秘めた島津亜矢の歌声
「こんなにすごい歌、売れない方がおかしいよ」と思うことがたまにある。島津亜矢の「帰らんちゃよか」はそんな歌だ。昨年大晦日の「NHK紅白歌合戦」でこの歌を初めて聴いたとき、本当は帰ってきて欲しい思いを心…
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聴くほどに切ないデビッド・ボウイの“遺書”
デビッド・ボウイ他界の2日前、69歳の誕生日に発売された生涯26枚目のスタジオ録音盤「★(ブラックスター)」は、その死後、彼にとって初の全米アルバム・チャート1位を記録したほか、母国イギリスなど全世…
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気恥ずかしくなるようなフレーズこそ“岡村靖幸イズム”の神髄
「郷太クン、聞き手に問いかけるような歌詞を書いてはもらえないだろうか」――。これは12年の年の瀬に「ビバナミダ」という楽曲を一緒に制作していた際、シンガー・ソングライター岡村靖幸さんから提案いただいた…
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新作「★」でデビッド・ボウイが体現した不変の世界観
73年、デビッド・ボウイが初来日した。山本寛斎デザインの派手な衣装を身にまとい、ストロボが激しく点滅する中、ベートーベンの第九を鳴り響かせつつ舞台にせり上がってきた瞬間から、そのはったり満載のかっこ…
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「なごり雪」「22才の別れ」を経て生まれた“NEW童謡”
今、伊勢正三は珍しく制作意欲にあふれている。作詞家の松本一起と共同プロデュースでアルバム「あからんくん」を完成。「あ」から「ん」までの50音で始まる童謡詞に、伊勢が曲をつけて、伊勢本人や南こうせつ、…
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あっぱれ演歌の王道を行く 三山ひろし「お岩木山」
先日のNHK紅白歌合戦でも感心したのだったが、年末には自分も競争相手としてノミネートされて出演していたテレビ東京の「日本作詩大賞」で、この三山ひろしの「お岩木山」を聴いた時には、改めて良い歌だと惚れ…
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マドンナが「クイーン・オブ・ポップ」に君臨する深~い理由
僕が近年憂いているのは、超がつくビッグアーティストが以前ほど日本を訪れなくなっていることだ。2月に来日を果たす「クイーン・オブ・ポップ」マドンナも、この10年間でワールドツアーを2度行っているが、開…
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年末恒例 山下達郎 「クリスマス・イブ」が支持される理由
年末恒例。山下達郎の「クリスマス・イブ」が今年もまたチャートインしてきた。クリスマス本番を迎えて12月21日付の178位から28日付では39位へ。これでついに30年連続トップ100入りという快挙達成…
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デビューから38年 全盛期をしのぐピークを迎えた八神純子
2011年11月にSHIBUYA-AXで約10年ぶりに行われたコンサートで音楽活動を本格的に再始動させた八神純子。そんな彼女にとって〈復帰コンサート〉はそのままアーティストとしてのリハビリ活動も兼ね…
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声を失ったばかりのつんく♂に作曲依頼した“新しい子守歌”
さっきまで「まな板のコイ」になって、テレビ東京で生放送されていた日本作詩大賞のステージに立っていた。私が作詞した「うまれてきてくれて ありがとう」が、大賞候補にノミネートされていたからだ。 …
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メンバー脱退で揺れる「KAT-TUN」は悲劇のグループなのか?
田口淳之介君のグループ脱退発表で大きな波紋を呼んでいる「KAT―TUN」。これで06年のメジャーデビュー以来、半数の3人がグループを離れることに。世間では「悲劇のグループ」のように見る向きもあるが、…