ヒットチャートめった聴き
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歳月が答えを出した
「木綿のハンカチーフ」「スニーカーぶる~す」「赤いスイートピー」「ルビーの指環」など、数えきれないヒット曲の作詞を手がけてきた松本隆。今年で作詞活動45周年を迎える。 そんな節目の年に編まれた…
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団塊世代の琴線に触れる「人生応援歌」
1970年代にフォークシーンを支えた杉田二郎、堀内孝雄、ばんばひろふみ、高山厳、因幡晃からなるスーパーユニット「ブラザーズ5」が昨年6月に発表したシングル「この街で」。同曲は有線キャンシステムの〈お…
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イディナさん、ごめんなさい…日本の聴衆レベルにびっくり
家に飛んで帰って、カラオケランキングを調べた。松たか子の「レット・イット・ゴー」は、発表されて1年以上経った今も、カラオケの上位5位に入っている(オリコン週間カラオケランキング=6月15日付)。 …
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歌い継がれ、磨き上げられる楽曲の意義
新しいアルバムの内容がすでに以前に発表された楽曲のリメークやカバーというだけで、後ろ向きな姿勢だと捉える人がいる。もちろん、「新曲が絶対」という考え方も否定しないが、その一方で、いろいろな人に歌い継…
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すべてを“真っ白”に戻した新生「Superfly」
スーパーフライと聞いて思い出すのは――。豪快なギター。扇情的なオルガン。太くうねるベースとドラム。まさに60~70年代の米ロックを想起させるタフな音像を従え、越智志帆のブルージーなボーカルが炸裂する…
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「バラードの女王」が語った新作アルバムへの思い
ミリオンセラーを記録したデビュー曲「Jupiter」から12年。平原綾香は圧倒的な歌唱力、音域の広さを武器に新しい地平を切り開き、「歌姫」という称号をほしいままにしてきた。そんな彼女のニューアルバム…
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インディーズだからこその見事な芸術活動
皮肉にも新しい戦争法案には「平和安全法制」などという名前が付いて、中身にもやたらと平和と安全という文字が躍っているけれど、最近は「平和」と名前が付いた集会には場所を貸してくれないホールが増えてきた。…
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藤井隆のアルバム制作マル秘エピソード
お笑い芸人としての顔を持つ傍ら、近年は舞台を中心に役者としても活躍している藤井隆さん。そんなマルチな才能を持つ彼が、来月17日、11年ぶりとなるアルバム「Coffee Bar Cowboy」を発売…
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日本一の♪ウォーウォー 絶品の♪ウォーウォー
♪ウォーウォー……と歌わせたら、今、日本でこの人の右に出る者はいない。浜田省吾。彼の♪ウォーウォーは絶品だ。もちろん、本来の洋楽ロック的な♪ウォーウォーとはひと味違う、どこか日本的情緒が拭いがたく漂…
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現役「介護福祉士」が作詞したリアルな情景
東日本大震災以降、自然と故郷志向となり、時代は“家族愛の歌”を必要としている。そんな中から昨年は、おじいちゃんとおばあちゃんが出会い、恋をして、結婚をして、子供を授かり、その子供が成長して独立し、そ…
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お疲れ男子もぜひどうぞ
いきなりだが、貴殿はほっそりとしたモデル系と、ぽっちゃり太めの女の子のどちらがお好みだろうか? 苦労の少ないIT系の男子は、連れて歩いて自慢できる細身の美形を。肉体労働で疲労が多い男子は、ぽっちゃり…
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“百発屋”ポール・マッカートニー来日中
ポール・マッカートニー(72)の再来日にファンたちは沸いている。昨年、体調不良で急きょ中止になった記憶も新しい。喜びはなおさらだ。 ポールの凄さとは、ビートルズ時代に彼の担当であった歌とベー…
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早口ダミ声のキワモノから国民的バンドへ 衰え知らずの一枚
始まりは“異端”だった。78年にデビューしたサザンオールスターズ。当初、彼らの売りはといえば、ジョギングパンツ姿で宙づりにされたり、サンバダンサーと踊ったりする派手なパフォーマンスと、何を歌っている…
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有線放送で根強い人気の理由
有線放送(キャンシステム)に〈お問い合わせチャート〉がある。このチャートの〈演歌〉部門で、2014年12月度&2015年1月度と2カ月連続で1位を獲得したのが、藤田恵美のニューシングル「飲んじゃって…
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異色の盗作騒ぎ
サム・スミスという、まだ22歳のイギリス出身のシンガー・ソングライターが歌う「ステイ・ウィズ・ミー」という曲が、世界中で大ヒットを記録。 先頃2月に行われた世界最大の音楽祭であるアメリカのグ…
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“国民的アイドル”浅田真央は愛される声質
21世紀の日本を代表するトップアスリート、浅田真央ちゃんが今月からラジオパーソナリティーに初挑戦し、大好評を得ている。それが、TBSラジオ「住友生命presents 浅田真央のにっぽんスマイル」(月…
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日本音楽会への影響力を再認識
歌謡ポップスの歴史は飽くなき和洋折衷の歴史だ。ハワイアンと歌謡曲を融合したマヒナスターズ、ロカビリーと合体した水原弘や平尾昌晃、ジャズボーカルの味を取り入れたフランク永井、ラテンにアプローチしたロ…
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通販専用なのにバカ売れ
「大人の歌謡曲~心ときめく青春ヒット曲集~」(ユニバーサルミュージック)が、5枚組CD・BOX(90曲収録)で1万800円と高額にもかかわらず、3万セット、3億円以上という驚異的な売り上げを記録し…
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奇跡のような本当の話
大きなヒット曲が生まれる時は、必ずそこに偶然ともいえるドラマが介在するものだ。 クミコが歌う「広い河の岸辺」を自身で日本語訳したケーナ奏者、八木倫明さんの同名タイトルのデビューアルバムが出た…
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なぜ「SMAPソング」は愛され続けるのか
SMAPの存在が「日本のポップスの基準」になったのは、1994年9月にリリースされた14枚目のシングル「がんばりましょう」の大ヒットからだと思う。それが阪神・淡路大震災が起こる数カ月前のことだ、と説…