経済ニュースの核心
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上場企業の銀行なのに特別扱い?「不滅の日銀」の雲行きが危なくなってきた
「日銀は永久に不滅です」 巨人の長嶋茂雄氏の名言「巨人軍は永久に不滅です」をもじって、日銀をこう揶揄する市場関係者がいる。 その「不滅の日銀」が5月29日に発表した2022年度の決算は…
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メガバンクが中途採用を積極化のなぜ…前年度比3倍以上に急拡大の本音
今春、メガバンクである中途採用が話題となった。某メガバンクで広報を担当していた中堅社員が、他のメガバンクの広報部に転職したのだ。 「広報部はトップと直結する部署で、外に向けた顔でもある。社内外…
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SBI新生銀の非上場化は買収当初から計画されていた 北尾・五味“連携プレー”で公的資金返済へ
SBIホールディングスは12日、50%強の株式を保有するSBI新生銀行に対してTOB(株式公開買い付け)を実施し、上場廃止にすると発表した。一般株主が持つ最大27%分の株式取得をめざす。取得額は15…
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金融界で囁かれる「トヨタ銀行創設」の現実味 名古屋市長選に意欲の大塚耕平議員が過去に発言
参議院の愛知選挙区選出の大塚耕平議員(63)が次の名古屋市長選に立候補する意向を表明した。大塚議員は1959年、名古屋市生まれ。旭丘高校、早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本銀行の職員を経て、200…
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「サイレントバンク・ラン」という新型の預金流出…国際的な銀行規制強化は難題だ
米地銀の預金流出が止まらない。発火点となったのは3月10日のカリフォルニア州「シリコンバレー銀行(SVB)」の経営破綻だ。同行は増資失敗報道直後の9日に経営危機がツイッターで拡散され、わずか1日で5…
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「出前館」は5期連続赤字…ウーバーイーツ1強で勢いに陰り
ダウンタウンの浜ちゃんや生見愛瑠さんのテレビCMでお馴染みの出前館。ウーバーイーツへの対抗馬として期待されたが、収益は低迷している。12日に発表した2023年8月期の連結最終損益見込みは169億円の…
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東京メトロは“国交省天下り官僚”のたまり場…完全民営化して体質は変わるのか?
国土交通省の元事務次官(東京メトロ会長)が、空港施設の運営会社に省のOBを次期社長にするよう求めたことをめぐり、国土交通省は、元次官に聞き取りを行った結果、人事介入の疑いを招きかねない発言が確認され…
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フジテック創業家会長追放の舞台裏 物言う株主オアシスとの闘いは「第2ラウンド」へ
エレベーター大手のフジテックは3月28日、創業家出身の内山高一会長を同日付で会長から解職したと発表した。全株式の17%を握る香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」が会社と創業家の間に疑わしい取…
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社長逮捕のSODが陥った苦境…コロナ助成と不動産売却で決算を繕うも万事休すか
東京・歌舞伎町の飲食店で、無許可で女性従業員の接待を伴う営業をしたとして、警視庁保安課は16日までに、風営法違反(無許可営業)の疑いで、アダルトビデオ(AV)制作販売会社「ソフト・オン・デマンド」(…
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まさにGショック! カシオ創業家以外から初の社長誕生 57歳→68歳へバトンタッチ
カシオ計算機は増田裕一専務執行役員(68)が4月1日付で社長兼CEOに昇格する。樫尾和宏社長(57)は、代表権のある会長に就く。和宏氏はカシオを創業した「樫尾四兄弟」の三男の樫尾和雄前会長の長男で、…
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大揺れ串カツ田中…元社員「怒号浴びせられた」とブラック告発 SNS時代に問われるガバナンス
元社員のSNSでの告発に「串カツ田中ホールディングス」(坂本壽男社長)が揺れている。 北九州市小倉北区の「アミュプラザ小倉店」に勤めていた新人社員が、「期限切れの食材を使用する」「手洗いをす…
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JERA新社長は中部電力出身の奥田久栄氏 日本最大級の発電会社を巡る再編絵図は
東京電力ホールディングス(東京電力カフュエル&パワー)と中部電力が折半出資するJERAは2月22日、奥田久栄副社長(58)が社長に、可児行夫副社長(59)が会長にそれぞれ4月1日付で昇格する人事を発…
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日本の消費を押し上げる「P&Gマフィア」って? アサヒビール新社長はじめ錚々たる面々が
アサヒビールの新社長に松山一雄専務(62)が16日付で昇格した。松山氏は18年にアサヒビールに入社した中途組。外部出身者が社長に就くのは「中興の祖」といわれた樋口広太郎氏以来、37年ぶりだ。 …
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高橋尚子氏が社外取締役に引く手あまた 報酬いくら? 選任したスズキとスターツの皮算用は
2月7日、大手自動車メーカー「スズキ」は社外取締役の候補者として、元陸上競技選手で“Qちゃん”の愛称で知られるスポーツキャスターの高橋尚子氏(50)を選任したと発表した。6月開催予定の定時株主総会で…
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「ルフィ」らが犯行に使ったチャットアプリ「テレグラム」はなぜ広まったのか
「ルフィ」を名乗る広域連続強盗団と特殊詐欺グループのリーダー格、渡辺優樹容疑者ら4人は、フィリピン入管施設から日本へ強制送還され、本格的な取り調べが始まった。海外の入管施設から、日本国内の強盗実行役に…
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HIS創業者が退任へ…カリスマ起業家と呼ばれた澤田秀雄氏の落日とつまずきの始まり
カリスマ起業家として一世を風靡したエイチ・アイ・エス創業者の澤田秀雄会長兼グループCEO(最高経営責任者)が、2月1日付で代表権のない取締役最高顧問に退いた。コロナ禍で打撃を受けた海外旅行事業が復調…
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「すかいらーく」蕎麦屋進出の勝算は? 赤字幅拡大、2期ぶり無配転落…状況は苦しいが
「ガスト」や「バーミヤン」などのファミリーレストランを展開する「すかいらーくホールディングス(HD)が蕎麦屋に進出した。18日に蕎麦チェーン「八郎そば」の1号店を埼玉県白岡市にオープンしたのだ。同社が…
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大手の松屋 新社長に創業家・古屋毅彦氏就任へ 百貨店の復活なるか!
百貨店大手の松屋は3月1日付で社長が交代する人事を発表した。新たに社長に就任するのは代表取締役専務執行役員の古屋毅彦氏(49)。2007年から社長を務めている秋田正紀氏は取締役会長兼取締役会議長に就…
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逆風のマネックス…エリート女性新社長兼CEOの足を引っ張る“暗号資産バブル”の崩壊
マネックスグループの創業者の松本大氏(59)が社長CEOを退く。後任には共同最高経営責任者の清明祐子氏(45)が就く。6月下旬の株主総会を待って就任する。マネックスグループ初のトップ交代かつ女性社長…
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2023年は“デジタル円”試金石の年 銀行界が危惧する「デジタル・バンク・ラン」とは
「今年は日銀が発行の是非を検討している“デジタル円”の試金石の年になるだろう」──メガバンクの幹部はこう指摘する。 今春には日銀と民間金融機関が協力して本格的な実証実験も始まる予定で、検証結果…