テレビ 見るべきものは!!
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奈緒×松田龍平「東京サラダボウル」レタス頭もただのファッションではなさそうで…
ドラマ10「東京サラダボウル」(NHK)は、ひと味違う警察ドラマだ。 鴻田麻里(奈緒)は東新宿署・国際捜査係の刑事。外国人による事件と向き合うが、国籍にかかわらず困っている人を放っておけない…
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NHKスペシャル「“冤(えん)罪”の深層~警視庁公安部・内部音声の衝撃~」は深層と闇に迫った調査報道の秀作だ
年末年始特番の喧騒がようやく下火となった先週末、ガツンとくるドキュメンタリーが放送された。NHKスペシャル「“冤(えん)罪”の深層~警視庁公安部・内部音声の衝撃~」である。 大川原化工機は横…
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2024年秀作ドラマベスト5…1位はTBS系「不適切にもほどがある!」
●第5位「新宿野戦病院」(フジテレビ系) 元軍医ヨウコ(小池栄子)が秀逸だ。「すべての命は平等」が信条で、新宿・歌舞伎町に生息する人々への偏見もない。また“ルミナ”ウイルスは現実への痛烈な風刺…
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窪田正孝「宙わたる教室」は2024年後半の収穫と言える一本!
先週、ドラマ10「宙わたる教室」(NHK)が完結した。 舞台は新宿にある夜間定時制高校。年齢も経歴もさまざまな生徒たちが学んでいる。そこに赴任してきたのが理科教師の藤竹(窪田正孝)だ。 …
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孤独のグルメ特別編「それぞれの孤独のグルメ」は淡い一期一会が心地いい
ドラマ「孤独のグルメ」(テレビ東京系)がスタートしたのは2012年だ。12年前だから干支も一回りしたことになる。今期は「それぞれの孤独のグルメ」と題した特別編を放送中だ。 趣向はシンプル。た…
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「あのクズを殴ってやりたいんだ」は奈緒の自然体の演技が効いている
火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS系)が佳境に入ってきた。 佐藤ほこ美(奈緒)は市役所勤務の29歳。明るくて真面目な性格だが、結婚式当日になって新郎に逃げられるなど男運は良く…
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日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」野木亜紀子脚本の狙いと問いかけ
日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(TBS系)が中盤に入ってきた。 1955年、大学を卒業した鉄平(神木隆之介)は故郷の炭鉱の島に戻り、働き始めた。一方、2018年の東京に住むホストの玲央(神…
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志田未来「下山メシ」(テレビ東京系) 新たな“グルメ女優”の誕生だ
なぜ山に登るのかと問われて、「そこに山があるからだ」と言ったのはイギリスの登山家であるジョージ・マロリーだ。 しかし、木ドラ24「下山メシ」(テレビ東京系)の主人公、フリーのイラストレーター…
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松下洸平「放課後カルテ」の丁寧なドラマ化アレンジは「セクシー田中さん」問題を踏まえたもの
松下洸平主演「放課後カルテ」(日本テレビ系)は良質な医療ドラマだ。 主人公は大学病院から小学校に赴任してきた、小児科医の牧野峻(松下)。産休に入った養護教諭の代役だ。口のきき方や態度に愛嬌が…
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テレビ朝日系「民王R」は奇想天外なドタバタ劇だが、遠藤憲一の快演が光る
遠藤憲一主演「民王」(テレビ朝日系)が放送されたのは2015年。この秋、9年ぶりの続編として登場したのが「民王R」(同)だ。 前作では、時の総理大臣・武藤泰山(遠藤)とバカ息子(菅田将暉)の…
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『Qrosの女~スクープという名の狂気』は栗山孝治(桐谷健太)の“記者魂”が光るドラマ
ドラマプレミア23「Qrosの女~スクープという名の狂気」(テレビ東京系)。主人公は、「週刊キンダイ」で多くのスクープを放ってきた芸能記者、栗山孝治(桐谷健太)である。 タイトルの「キュロス…
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岡田将生「ザ・トラベルナース」には「ドクターX」後継医療ドラマとしての真価が問われる
岡田将生主演「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日系)が2年ぶりの復活を果たした。 このドラマの特色は3つある。まず、あまり知られていなかったトラベルナース(有期契約で仕事をするフリーランスの看…
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安達祐実「3000万」ライト感覚のクライムサスペンスは一見の価値アリ!
土曜ドラマ「3000万」(NHK)の主人公、佐々木祐子(安達祐実)はコールセンターで働く派遣社員。夫(青木崇高)と小学生の息子と暮らす、ごく普通の主婦だ。ところが、ある事故をきっかけに夫婦は3000…
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NHK朝ドラ「おむすび」橋本環奈はギャルで「納得と共感」を得られるか
新たな連続テレビ小説「おむすび」(NHK)がスタートした。舞台は2004年の福岡県糸島郡。主人公は高校1年の米田結(橋本環奈)だ。両親と祖父母との5人暮らし。姉の歩(仲里依紗)が東京にいるらしい。 …
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NHK「虎に翼」は画期的な“社会派の朝ドラ”となった
連続テレビ小説「虎に翼」(NHK)が幕を閉じた。見終わって再認識したのは、この作品がいかに“異色の朝ドラ”だったかということだ。 佐田寅子(伊藤沙莉)のモデルは三淵嘉子。戦前に初の女性弁護士…
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大泉洋「終りに見た街」が描くのは、戦争は過去のものではないという現実的な「苦み」だ
先週末、テレビ朝日の開局65周年記念ドラマ「終りに見た街」が放送された。原作は山田太一の小説。1982年と2005年にドラマ化されている。今回の脚本はクドカンこと宮藤官九郎だ。 田宮太一(大…
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小泉今日子&小林聡美「団地のふたり」何十年も寝かした結果の付加価値
プレミアムドラマ「団地のふたり」(NHKBS)の舞台は、築58年になる夕日野団地だ。 大学非常勤講師の野枝(小泉今日子)とイラストレーターの奈津子(小林聡美)。2人はこの団地で生まれ育った幼…
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玉城ティナ「鉄オタ道子、2万キロ~秩父編~」旅先の“ありのまま”と向き合う一人旅が心地いい
玉城ティナ主演の連ドラ「鉄オタ道子、2万キロ」(テレビ東京系)が放送されたのは2022年1月から3月だった。 家具メーカーで営業の仕事をしている大兼久道子(玉城)は、大の鉄道好きだ。出張先で…
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中村倫也「Shrinkー精神科医ヨワイー」精神科や精神科医に対する不要なハードルを下げる効果がありそうだ
先週末、土曜ドラマ「Shrink-精神科医ヨワイ-」(NHK)がスタートした。 主人公の弱井幸之助(中村倫也)は新宿の路地裏で精神科医院を営んでいる。ハーバードの医科大学院に留学した俊英だが…
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栗山千明「晩酌の流儀3」はマイナーチェンジ重ね「孤独のグルメ」と並ぶ定番へ
栗山千明が金曜深夜に帰ってきた。ドラマ25「晩酌の流儀3」(テレビ東京系)である。 シーズン1の放送は一昨年の夏。まだ続いていたコロナ禍の中、「家飲み」に注目したグルメドラマだった。自分の家…