企業深層研究
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M&A総研HD(下)創業者は33歳…米誌「Forbes」の世界長者番付に最年少でランクイン
前編(15日発売号掲載)では、最近、中小企業のM&Aを巡るトラブルが相次いでいること。トラブルを起こすのは特定の買い手企業であること。そしてこの買い手企業に対して、M&A案件を数件仲介したのが、東証…
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M&A総研HD(上)“時代の寵児”が直面、中小企業を食い物にする悪徳業者対策
1年前は最年少(32歳)ビリオネア(資産10億ドル以上)として脚光を浴びながら、今は中小企業を食い物にした悪徳業者に“手を貸した”として責任を問われているのが、M&A総研ホールディングスの佐上峻作社…
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フジドリームエアラインズ(下)静岡を元気にしたい…地元企業の夢が結実したが課題は多い
静岡空港を拠点に、全国ローカル空港を結ぶリージョナル航空、フジドリームエアラインズ(FDA)。2009年の初就航から赤字が続いていたが、JALからローカル路線を引き継いだこと、そして静岡空港に中国イ…
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フジドリームエアラインズ(上)静岡県の航空会社に吹いた“神風”、地元の老舗・鈴与が親会社
FDA? かつてプロ野球にFDH(福岡ダイエーホークス)はあったが──。 航空ファンや静岡県人ならかなりの確率で答えられるかもしれないが、一般的な知名度はそれほどない。FDAの正式名称は「フ…
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シャープ(下)「さすが鴻海流」からの転落…液晶なきあとのブランドイメージとは
21世紀の入り口から2008年のリーマン・ショックまでの間、電機業界でもっとも輝いていたのはシャープだった。他社に先駆け液晶テレビへのシフトを果たしたことで業績を大きく伸ばすことに成功した。国内経済…
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シャープ(上)液晶パネルが不振…呉柏勲前社長は当初“続投宣言”だったが突如の解任劇
「2024年度こそ、黒字化を成し遂げ、中期経営方針をやり切ることが私の責務である」 シャープ・呉柏勲社長の5月14日の発言だ。 この日、シャープは24年3月期決算を発表、2期連続の最終…
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TOPPANホールディングス(下)紙印刷は減っても3期連続増収 エレクトロニクスが牽引役に
TOPPANホールディングスの本社は長らく東京・千代田区の秋葉原駅近くにあった。しかし2021年4月、文京区のトッパン小石川ビルに本社機能を移した。飯田橋から江戸川橋に向かっていくと右側に見える近代…
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TOPPANホールディングス(上)業界のトップランナーが社名から「印刷」を外した理由
凸版印刷と大日本印刷。印刷業界の2強であり、切磋琢磨する関係だ。設立は凸版の1908年に対し、大日本は1894年。ともに100年を超える歴史を誇る。1949年5月に揃って上場した。 売上高は…
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ロイヤルHD(下)かつての主力“外食事業”の売り上げ比率は半分以下
1970年代から80年代にかけて外食産業の主役だったファミリーレストラン。しかし90年代以降はバブル崩壊に加え画一メニューが多様性の時代に合わなくなったこともあり、淘汰が進んだ。 その中にあ…
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ロイヤルHD(上)コロナ禍を乗り切ったファミレス業界の“元気印”、お家騒動ぼっ発も
コロナ禍が明けて1年。ようやく外食産業関係者から笑顔が見られるようになってきた。ただし、完全に元に戻ったとは言い難い。しかも、その戻り具合は企業によってばらつきがある。コロナ禍をどう乗り切ったかによ…
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ブックオフグループHD(下)リセール市場の主役に 赤字転落からの逆転劇
直営、FCを合わせ全国で800店舗あるブックオフ。展開するブックオフグループホールディングスの創業は1990年にまでさかのぼる。 書籍は再販価格維持制度の対象。つまり値引き販売ができない商品…
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ブックオフグループHD(上)ジリ貧かと思いきや…書籍以外の新ジャンルで成長軌道に乗る
♪本を売るならブックオフ~ 誰もが一度は聞いたことがあるCMソングだ。 全国に800店舗を構えるブックオフ(企業名はブックオフグループホールディングス)。その名の通り、中古本の買い取…
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東レ(下)“繊維営業スペシャリスト”大矢光雄社長に期待されるのは「マーケット発想力」
「素材には、社会を変える力がある」──これは東レのカンパニースローガンだ。新しい素材を開発することで社会課題を解決する決意を示している。 例えば、炭素繊維が飛行機の主要部材に使われたことで、機…
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東レ(上)素材産業を代表する科学メーカー “黒いダイヤ”をはじめ技術力はピカイチ
失われた30年の間に、日本企業の国際的地位は大きく低下した。1990年の世界銀行ランキングのトップ10には日本の銀行が6行入っていたが、今ではゼロ。家電や半導体なども世界をリードしていたが、今や韓国…
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カシオ計算機(下)増田裕一新社長が呼びかけた「忖度無用」の意味
今年4月1日、「初の創業家以外」「前社長より新社長が11歳年上」という異例ずくめの社長交代に踏み切ったカシオ計算機。その裏には現在の閉塞感を打破したいとの思いがあった。 カシオの前3月期決算…
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カシオ計算機(上)年齢逆転人事が話題…初の“サラリーマン社長”増田裕一氏の実力は
カシオ計算機の時計ブランド「Gショック」は、今年、発売40周年を迎えた。日本にはセイコー、シチズンの2大時計メーカーがありカシオははるかに後発だが、それでもGショックブランドは、世界で一定の地位と評…
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第一生命ホールディングス(下)二頭体制でガバナンスを強化 顧客第一主義の原点に返る
第一生命グループは4月1日に社長交代を行った。第一生命グループは、持ち株会社の第一生命ホールディングス(以下HD)の下に、事業会社としての第一生命やネオファースト生命などがぶら下がる形を取っている。…
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第一生命ホールディングス(上)“日本初の相互会社”を襲ったコロナ禍と不祥事の3年間
日本の大手生命保険会社の多くは、相互会社という独自の形態を取っている。 その第1号は第一生命で、1902年に日本初の相互会社として設立された。さらに敗戦後の47年、日本生命や明治生命(現・明…
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森ビル(下)六本木ヒルズは開業20年…危機乗り越え売り上げが過去最高を更新
今年は森ビルにとって記念の年だ。 まず4月25日、六本木ヒルズが開業20周年を迎えた。開業当初には回転ドアの事故により6歳児が亡くなる悲劇も起きたが、その後対策を施し、20年たった今でも六本…
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森ビル(上)開業までに34年の歳月…今秋開業する高さ330m「麻布台ヒルズ」は集大成
日本で一番高いビルは大阪市阿倍野区にある「あべのハルカス」で、60階建て地上300メートル。2014年の竣工以来、9年間にわたり日本一に君臨し続けてきた。 しかし、その天下も間もなく終わる。…