メジャーリーグウオッチ
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WBCも大リーグも安泰じゃない
第4回WBCは米国の優勝で幕を閉じた。 全試合の来場者数、テレビ放映国数、視聴者数が過去最多となっていることは、「WBCは野球の国際化、野球の普及に貢献している」という大リーグコミッショナー…
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それでもマーリンズはトランプの娘婿に売却される
「またロリアが、ぬれ手で粟か」 2月9日に、マーリンズのオーナーであるジェフリー・ロリアが、ニューヨークの実業家に対して約16億ドルで球団を売却することで基本合意したと報道された際、米国の球界…
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トランプの「入国制限」に米スポーツ界も大わらわ
1月27日にドナルド・トランプが署名した大統領令「外国のテロリストが合衆国に入国することから国民を保護する」が世界に与えた反響は大きかった。 アップルやグーグルなどの米国を代表する著名な企業…
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トランプ大統領の連邦最高裁判事人事は大打撃
米国のトランプ大統領(写真・AP)は連邦最高裁判所判事にコロラド州デンバーの第10巡回控訴裁判所判事のニール・ゴーサッチを指名した。 終身制の連邦最高裁判事の司法判断は、米国社会だけでなく、…
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陳情活動か トランプ&大リーグコミッショナー会談の中身
大統領就任式を10日後に控えた1月10日、ドナルド・トランプと大リーグ・コミッショナーのロブ・マンフレッドがトランプタワーで会談した。両者を仲介したのはトランプの有力な支援者のひとりであるヤンキース…
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バレンタイン「駐日大使候補報道」ににんまり
米国次期大統領のドナルド・トランプは慣例や常識にとらわれない言動で世界の注目を集めている。 記者会見を開かずツイッターを利用して自らの意見を表明したり、米中外交の基本であった「一つの中国」の…
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カストロ死去でキューバ球界は衰退へ
11月25日にキューバの前国家評議会議長のフィデル・カストロが死去した。 キューバ国民の多くが「社会主義は嫌いだが、フィデルは好きだ」という理由は、カストロの人間的な魅力とともに、政治的な不…
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レンジャーズの新球場になぜ莫大な公費を投入できるのか
11月8日、テキサス州アーリントン市で住民投票が行われた。その結果、2020年に開設される予定のレンジャーズの新しい本拠地の総工費10億ドル(約1100億円)のうち5億ドル(約550億円)をアーリン…
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球団経営者はトランプに貧困対策求めロビー活動を行うことに
ドナルド・トランプが米国の大統領選挙に勝利した。 現状に不満を持つ貧困層を取り込むことで勝利を手にしたトランプは、来年1月に大統領に就任した後も、富裕層や大企業への規制を強化して公約を果たす…
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AT&T ワーナー買収最大の動機は大リーグのネット放映権
米国の通信大手のAT&Tがメディア大手のタイム・ワーナーの買収を決めた。 AT&Tは携帯電話の契約者数が1億3000万人と米国第2位の規模を誇る電話最大手であり、タイム・ワーナーは「ハリー・…
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イチローと来季も契約したマーリンズの思惑
レギュラーシーズンの終了から3日後の10月5日、マーリンズは球団が保有する選択権を行使して17年もイチローと契約すると発表した。 球団社長のデイビッド・サムソンも「イチローは本気で50歳まで…
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「グウィン賞」と「カルー賞」は米野球界の危機管理
7月12日、大リーグ機構は首位打者の正式名称をナショナル・リーグはトニー・グウィン賞、アメリカン・リーグはロッド・カルー賞とすることを発表した。 コミッショナーのロブ・マンフレッドは声明の中…
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在任最短記録は8日間 GMは代替可能な組織の歯車
9月になってロースターの枠が25人から40人になると、ポストシーズンへの進出がかかる球団は最後の力を振り絞り地区優勝を目指し、優勝の見込みのない球団は来季を見据えて若手の起用に努める。大リーグで毎年…
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主力が相次ぎ姿消すもヤンキースの“スタンス”は変らない
8月12日にヤンキースのアレックス・ロドリゲスが引退した。シーズン途中での引退はいかにも大リーグらしい光景だ。そして、今年のトレード期限である8月1日にヤンキースが3番打者のカルロス・ベルトランをレ…
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米大統領選挙が大リーグの“人種間対立”を助長する
共和党の大統領候補となったドナルド・トランプが米国社会に与えている影響はさまざまだ。その中でも、トランプの当落にかかわらず、これからの米国社会の禍根になると思われるのが、多数者優遇の考えである。 …
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英国民投票の結果は大リーグの経営者を圧迫する
■トランプが挽回 英国のヨーロッパ連合(EU)からの離脱の可否を問う国民投票で離脱派が勝利すると、英国債の格付けが引き下げられ、ポンド相場も下落するなど、英国経済の急速な悪化が現実味を帯びてき…
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イチロー「日米通算記録」報道は野球殿堂入りの足かせ
本塁打数の多さこそが打者の価値を決めるという風潮が強く、長打力があれば守備や走塁の物足りなさも許されていたのが2000年代初頭の大リーグであった。そのため、誰もが打ち損ないと思った内野ゴロを安打にし…
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ブルックリン・ドジャース 1956年広島訪問の意義
米国内では「原爆の投下によって多数の米軍の将兵の生命が救われた」と考え、大統領が被爆地を訪問することは原爆の投下の正当性を損なうものだとする意見が根強いとされる。 そのため、これまで現職の大…
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大リーグにも清原和博被告みたいな“野球バカ”はいる
大リーグの歴史の中で「堕ちた偶像」、あるいは「栄光と没落」という言葉が最も似合う選手は誰かと問われれば、誰もが思い浮かべるのは、デニー・マクレインの姿だろう。 マクレインが栄光を手にしたのは…
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大物メジャーリーガーの被災地支援は義務でなく信念
大リーグと被災地への支援を考える際の最も象徴的な事例は、1972年のニカラグア地震とロベルト・クレメンテの関係である。 ピッツバーグ・パイレーツの主力打者であり、同年に通算3000安打を達成…