2016年上半期 ネット炎上事件簿
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人工知能「Tay」の暴走事件から我々が学ぶべき“教訓”とは
誰がヘイトスピーチをTayに調教したのか? 悪意をもって調教しようとも、監視しているプロジェクトチームの人間が、学習機会があったごとに情報の善悪を判定して取捨選択する「安全システム」を組み込…
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<第14回>差別発言連発 人工知能「Tay」なぜ暴走したのか
アメリカで公開された人工知能型チャットボット「Tay」は、18歳から24歳の女性という設定で、ユーザーとの実際のやりとりのなかで自然な会話を学習していくはずだった。 ところが、公開されてから…
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<第13回>わずか1日でサービス停止になった「Tay」
海外で炎上したケースについても触れておこう。今年3月、米マイクロソフト社が公開したオンライン上の“人工知能型チャットボット”「Tay」が炎上、わずか1日でサービス停止となってしまった。 Ta…
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<第12回>居酒屋を“当日ドタキャン”した有名私大サークル
育てられた経験は誰もがあっても、育てた経験を持つ者は限られる。一方的に子ども目線だけで母親を批判するのはフェアでないとも思えるのだが、何しろ子育ての専門家が、厳しい口調でたしなめているのだ。 …
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<第11回>新聞の育児相談「産むんじゃなかった」のケース
不正や不埒な言動が元での炎上は、著名人よりも一般人がターゲットになった時の方がヒートアップしやすい。バックグラウンドや人物像がわからないだけに、言いたい放題に正論や感情をぶつけることができるからだと…
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<第9回>今なお続く小保方さんシンパとアンチの小競り合い
一般的に、価値観の違いや主観の立ち入る余地がないのが科学の世界である。しかし、ネットの炎上では、そこにも「マスゴミ」や権力の陰謀という主観が入り込んでくる。 今年1月末、STAP細胞に関する…
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<第8回>不倫芸能人はペナルティーを受けるべきの声が大半
矢口真里、新垣隆を起用したカップヌードルのCMは、それぞれの不倫騒動、ゴーストライター騒動を彷彿とさせるブラックな内容で一瞬にして炎上。「不倫を擁護するのか」「搾取の肯定か」といったクレームに抗しき…
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<第7回>矢口はCM中止に ノイジーマイノリティーとの対峙
熊本の震災では、芸能人や著名人の何げない、よかれと思った言動が不謹慎だと叩かれた。ところが、「今日も不謹慎狩り行こうぜ」との投稿があったと報じられて以降、次第に「やり過ぎ」「被災者でもないのに」と擁…
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<第6回>紀香も炎上 よかれと思った投稿が“不謹慎狩り”に
不正義、不埒な言動に対する炎上は、参加者それぞれの価値観に温度差があるため、大騒ぎになることもあれば、それほど激しくならないこともある。 炎上参加者やウオッチャーが事件や出来事の直接の当事者…
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<第5回>次の選挙からデジタル・ネーティブ世代が参加する
乙武洋匡氏は複数女性との不倫が明らかになるや、ネットでは叱咤や揶揄する声が渦巻いた。騒動以前から予定されていた誕生日会が、結局は不倫釈明の場になった、との続報にも当たり前のように非難が集まった。 …
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<第4回>過激な非難も 乙武氏“不倫問題”で炎上に次ぐ炎上
舛添都知事と同じような炎上の仕方をしたのが乙武洋匡氏である。3月に週刊新潮が不倫を報じるや、すぐさま通販サイトにある著書のレビュー欄が荒れ、過去のSNSやまとめサイトからブーメラン語録が発掘されて炎…
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<第3回>「違法ではないが一部不適切」でネット大喜利
舛添氏の公金と政治資金の公私混同疑惑に対する人々の怒りは、通販サイトのブックレビュー欄にまで飛び火した。それまで数年で星4つが2、3個ほどだった著書のレビュー欄に、数日でいきなり星1つ、つまり最低評…
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<第2回>通販サイトのコメント欄にまで抗議の書き込みが…
「不公平・格差」については、同様のネタが繰り返し俎上に載るが、「主観論」や「自己責任論」の応酬で意見が平行線のまま尻すぼみに流れてしまうことが多い。 たとえば、生活保護費の不正受給やギャンブル…
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<第1回>「ネット炎上」の本質は中高年の暇つぶしなのか?
過去に一度でも炎上に参加した経験のあるインターネットユーザーの割合は全体の1.1%に過ぎず、さらに過去1年以内に参加した人に絞るとわずか0.5%しかいない――「ネット炎上の研究:誰があおり、どう対処…