三枝成彰の中高年革命
-
知り合いの准教授は7倍の給料でサムスンに引き抜かれた
人間は年を取ると冒険ができなくなる。 以前に当欄で、樋口廣太郎さんと川淵三郎さんのことを取り上げたけど、お2人は、年を取られても情熱をなくさずチャレンジされた。 樋口さんは住友銀行の…
-
人生100年時代の混沌 「定年延長」は問題の解決にならない
人生100年時代といわれてゾッとする人が多いのは、65歳以降が混沌として見えないからだろうね。僕みたいな作曲家だと、気力が続く限り働ける(かといって仕事が来るわけじゃない)けど、定年が決められている…
-
NYの一流レストランでは男性も女性も同じトイレを使う
今年6月、僕が団長をやっている「六本木男声合唱団ZIG―ZAG」のカーネギーホール公演のため、久しぶりにニューヨークを訪れた。そのときに驚かされたことのひとつがトイレだ。 滞在中、一流と呼ば…
-
五輪と戦争は同じ…動き始めたらもう誰にも止められない
再来年の今頃は、東京五輪で盛り上がっているのだろうか。開幕まで2年となった24日には、東京スカイツリーでカウントダウンセレモニーが行われていた。 その少し前には、国際オリンピック委員会の理事…
-
西日本豪雨の被災者に祈りを捧げた天皇と酒盛りの自民党
今月8日、「ベルリンフィル12人のチェリストたち」の来日公演がサントリーホールで行われた。これはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ・セクション全員で構成されるアンサンブルだ。僕は彼らのアルバ…
-
女性が大学卒業のためにデリヘルで働く現状は狂っている
「孫を抱くよりもオンナを抱け」というのは僕の持論だし、添い寝するだけでもいいから大いにやるべきだと言ってきた。今の日本では3万円も出せば、全裸で寝るぐらい構わないという女子大生もいるからね。相手はすぐ…
-
閉塞感が蔓延…「異邦人」の主人公を生み出す現代の日本
何の罪もない人を平然と殺す事件が相次ぎ、ふと、中学生のころに読んだフランス人作家アルベール・カミュの「異邦人」を思い出した。 当時はカミュやサルトルの本を読む中高生が多く、不条理とか実存主義…
-
欧州で戦争はなくなったが EUは南と北に分裂するだろう
日頃はサッカーに興味がない人も、ワールドカップは違うらしく、盛り上がっているよね。サッカーは愛国心をくすぐるスポーツ。昔は、試合が原因で戦争に発展したこともあった。理性を失わせる麻薬的な何かがあるの…
-
地方の活性化には既存の有名大学を移転させるしかない
国民の多くが大阪北部地震とワールドカップの日本戦に目が向いているとき、疑惑の渦中にある加計孝太郎氏が緊急会見を開いた。そのタイミングなら大きく取り上げられる心配はないし、「やった」というアリバイもつ…
-
入試制度にメスを 社会奉仕2年間を大学進学の条件にすべき
安倍首相は、腹心の友が理事長を務める大学の獣医学部新設を「岩盤規制にドリルで穴をあけた」と自賛している。それでいったい何がどう変わるのかと疑問に思うが、大学の入試制度にはメスを入れるべきだろうね。 …
-
少子化日本は「子供は社会が育てる」に発想を転換するべき
昨年日本で生まれた赤ん坊の数は94.6万人で過去最低を記録したと報じられた。100万人割れは2年連続で、今年に入っても減少しているそうだ。 出生率も1.43と2年連続で低下している。少子高齢…
-
遅くはない 人の3倍努力をすれば誰でも「天才」になれる
僕はスポーツに興味がないし、野球も詳しくない。趣味といえるのは作曲だけだ。作曲は仕事とはいえない。最近の僕の作品は儲からないからね。 それでもメジャーリーグで大谷翔平が活躍していることは知っ…
-
日本人の給料 1990年と変わらないのは自民党政治のせいだ
日本経済は、いまや世界の劣等生だ。これは前回の当欄でも取り上げたけど、GDPは30年前の1・5倍にしかなっていない。米国や英国は4倍以上、中国は75倍になっているというのに、日本だけが低空飛行を続け…
-
30年でGDPが75倍の中国と1.5倍の日本の経済格差
日本経済が2年ぶりにマイナス成長になったと報じられたね。安倍政権は盛んにアベノミクスの成果をアピールしているけど、実際は全く効果が出ていないわけだ。 他国と比較すると、日本経済のひどさは、よ…
-
禁欲的な西洋に対し淫蕩と自民党政治を許す日本のコメ文化
前回は、ベートーベン以前の音楽はキリスト教に裏打ちされたお行儀のいいものが多かったことを取り上げた。キリスト教(ユダヤ教もイスラム教も、一神教はすべて)は禁欲的で、官能を否定する文化だったから、心を…
-
禁欲的で官能を否定する文化を変えたベートーベンの功績
財務次官がセクハラで辞任した一件で、官僚や政治家の感度の鈍さが浮き彫りになった。被害女性を「ある意味で犯罪」と批判した下村博文元文科相をはじめ、自民党の議員からは耳を疑う発言が出ている。古い感覚を引…
-
気を失うほどに驚いた山口放送の「記憶の澱」を見てほしい
安倍内閣の支持率が急落している。調査によっては、支持が2割台というのもあった。1年以上くすぶり続けている問題で次々に新たな文書が見つかっているのだから当然だろうけど、これだけボロボロと出てくるのは安…
-
忖度する人が評価される 安倍政権が押し付ける道徳教育
この4月から本格的な道徳教育が始まった。これまでは教科外の活動とされてきたが、「教科」として格上げされて「評価」もされる。いずれは進学や就職にも影響してくるだろう。「道徳」の成績が悪くて進路が変わっ…
-
鉛筆で手書きのアナログ人間だから手の限りを尽くす
僕はアナログ人間で、いまだに作曲は鉛筆で手書き。今はコンピューターで打ち込む人が多いけど、僕は永久にしないだろう。手書きじゃないと、いい音楽を作れないと思っている。 五線紙に楽譜を書くのって…
-
世界中の老人が好む 川端康成「眠れる美女」の世界観
僕は、孫を抱くぐらいだったらオンナを抱くべきだと思っているが、そうしたくてもできないという中高年もいるだろう。最近は薬で勃起させることもできるが、それも持病があればかなわないかもしれない。じゃあ、ど…