閉塞感が蔓延…「異邦人」の主人公を生み出す現代の日本
何の罪もない人を平然と殺す事件が相次ぎ、ふと、中学生のころに読んだフランス人作家アルベール・カミュの「異邦人」を思い出した。
当時はカミュやサルトルの本を読む中高生が多く、不条理とか実存主義とかにかぶれたものだ。
「異邦人」の主人公ムルソーは、母親の死にも無感情で…
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