加藤登紀子をひもとく5曲
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ドイツ女優が広めた「花はどこへ行った」は反戦運動の象徴
加藤登紀子の自伝「運命の歌のジグソーパズル」は「1968年」がリフレインされている本だ。同年は彼女がパートナーとなる藤本敏夫と出会った年だが、それだけではない。アメリカの公民権運動とベトナム反戦運動…
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曲と声優を担当 ジブリ映画「紅の豚」で残した強烈な印象
歌手の多くが映画・テレビドラマに出演し、名演技を見せる。加藤登紀子も1983年に映画「居酒屋兆治」(降旗康男監督)に高倉健の妻の役で出演した。女優なら誰もが憧れる「健さんの妻」の役をあっさりと射止め…
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「百万本のバラ」は激動の時代に複雑な生い立ちを持つ曲
加藤登紀子の歌には外国曲のカバーが多い。なかでも最大のヒットとなったのが「百万本のバラ」だ。売れない画家と彼が憧れる女優のロマンスを描く、映画か小説のようにドラマチックな曲だ。原曲は旧ソ連のロシア語…
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森繁久彌が“同じ心で歌っている”と激賞した「知床旅情」
加藤登紀子が「知床旅情」という歌を初めて聴いたのは、後に夫となる藤本敏夫と最初に会った1968年3月のある日だった。 <初デイトだったその日、相当酔っ払ってもいたが、私の住んでいるマンションの…
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藤本敏夫の獄中記をもとに制作した「ひとり寝の子守唄」
加藤登紀子(74)はデビューから50年を超えてからも、毎年、新しいことに挑んでいる。2016年から始まっているのが、ひとりの歌手の人生をその人の歌でつなげていく「ドラマティック・コンサート」ともいう…