2019年ドラフト注目投手を生採点
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ヤクルト1位奥川恭伸 リスクゼロの投球で打者を子供扱い
パワーも兼ね備えた<テクニシャン>だから、奥川恭伸は価値が高い。多彩な変化球で、打者の顔色を見ながら投げられて、終わってみるとやられている。 これだけのサイズ(183センチ、82キロ)で15…
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ロッテ1位・佐々木朗希 あり余る腕の振りの運動量
大船渡・佐々木朗希を初めて見たのは、2年生の夏。 まだ、そこまで、「朗希、朗希」と言われていない頃だったが、いずれ<目玉>になってしまうのはわかっていた。早く見ておきたかった。 初球…
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体感150kmの直球はホームベース上の“生命力”が素晴らしい
青森山田・堀田賢慎の全力投球を受けたのは、つい先週のことだ。 高校球児の3年秋……。プレッシャーから解放されて遊びたい時期だろうに、次の目標をにらんで練習を続ける。 高校生でこんなに…
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“真っすぐ”のスプリットはベースの上でスッと浮力が消える
今は熱心な野球ファンにしか知られていない2人だが、3年後、5年後、多くの「国民」にその名を知られる投手になっているはずだ。 無名でも、投手としての実力があって、その投げっぷりに心打たれれば、…
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打者の胸元あたりのスピードとホップ感でミットをはねた
この春、西純矢投手のボールを受けている。 全力投球を30球から40球。捕球の瞬間、とんでもない破壊力が、こちらのミットに何度も炸裂した。 力任せに、エイヤーッ!と投げ込んでくる印象だ…
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白い糸を引くように真一文字に吹っ飛んで勢い増す“快速球”
明大・森下暢仁投手のピッチングを、実は高校生の時も受けている。大分商3年の春だ。 甲子園では投げていないものの、当時すでに全国有数の本格派の評価を得ていた森下投手だったが、私がブルペンで受け…