神楽坂淳の新「異説まちまち」
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「夜の店」だけが悪いのか 江戸時代は工夫と救いがあった
東京にコロナが蔓延したのは「夜の店」のせいだということにどうしてもしたい人たちがいるらしい。もちろん濃厚接触であるには違いないが、感染していない者同士ならどうということはない。 そもそも病気…
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江戸時代は税金が年々下がっていった 現政権も見習え!
コロナの不況のここにきて、消費税増税という意見が政府から出てきているらしい。どうあっても国民の財布を空にしたいらしい。 江戸幕府は、いかにして国民から税金をとらないかということに気を配ってい…
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「浴衣で外出」は江戸後期の美人が広めた
夏といえば薄着である。暑さには誰も勝てないから、どうしても薄着になってしまう。今年の夏も、タンクトップが流行だ。ノースリーブにシースルーと、実際でも見た目でも涼しいものが流行である。 いまほ…
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江戸時代もオネエはモテモテだった! ルーツは髪結い
緊急事態宣言だなんだで、飲食業など接客系は大きなダメージを受けている。営業時間を3時間縮めれば伝染病がなくなるなら誰も苦労しないと思うのだが……。 今回打撃を受けている中に理容師がいる。この…
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江戸時代は“ヤクザ”に犯罪を取り締まらせていた
定期的に警官の不祥事が新聞を飾る。そのたびに「警官はたるんでいる」というような意見も見られる。 しかし、現代の警察は江戸時代に比べるとものすごく不祥事が少ない。こと治安維持にかけては、江戸時…
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何でも情報把握 江戸時代は「大家」がマイナンバーだった
旅行キャンペーンから東京をはずすということで、身分をどう証明するのか、と騒がれている。マイナンバーも政府が言うほど機能していない。 江戸時代は、人間関係が濃密なので、近所の評判がマイナンバー…
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江戸庶民は節約上手 女遊びは「安くて美人」の山猫買い
コロナ不況の波が押し寄せてきて、考えるのはやはり節約である。 その日暮らしの江戸の庶民も節約には気を配っていた。長屋に住んでいると、強制的に「節約」の仲間に組み込まれていく。「百相場」という…
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平賀源内がいなけりゃ「土用の丑」はゴボウだった?
そろそろ土用の季節である。といっても最近は鰻が高い。 ところで、土用に鰻を食べる習慣ができたのは平安時代だが、そのときは別に鰻でなくてもよかった。土用は「黒いもの」を食べる日であって、鰻に限…
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江戸時代の暗さは「夜の生活」にマッチした
最近、近所の街灯の明かりがひとつ切れた。それだけでもずいぶんと道が暗く感じる。 しかし、東京がこんなに明るくなったのは電力が安定した昭和40年代以降ではないだろうか。 江戸は暗かった…
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押しに弱い日本人の国民性 江戸時代のキス習慣にあり?
日本人はキスの習慣がないから、コロナが伝染しにくいという説がある。 では、江戸時代はキスの習慣はどうだったのだろう。これが結構していたのである。 そのうえ、江戸時代のひとはお口のエチ…
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江戸時代も夏は…プールにキャバクラ遊び?
いよいよ夏の暑さが本格的になってくる。毎日が暑くてエアコン抜きの生活は考えられない。冬の寒さは着ればいいが、夏は体を脱ぐわけにはいかないから大変だ。 江戸時代はいまより10度も気温が低かった…
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江戸時代にもあった給付金 ハーフに対する手厚い保障まで
コロナの給付金はよくわからないという不満の声がまだまだ多い。 ところで、江戸時代も給付金はあった。風邪が大流行したときに、1人大体250文、大体8000円くらいの給付金を庶民に配っている。当…
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江戸時代に少子化問題がなかったのは母乳のおかげ?
前回、江戸では「胸より尻」と書いたのだが、巨乳がもてはやされる仕事が江戸にもあった。 それは乳母である。粉ミルクのない時代のこと。世界的に乳母の存在は貴重であった。フランスでは人乳市場という…
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イキだった矢場遊び 男心をくすぐったのは胸より断然お尻
江戸時代、矢場という遊びがあった。いまで言う射的である。ただし、銃ではなくて矢を使うから矢場である。 標的に向かって矢を放つという遊びだが、実際に標的を狙う客はいなかったといってもいい。矢場…
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浴衣、そうめん、甘酒で江戸時代の暑気対策は間に合った
そろそろ毎日が暑くなってきている。もうエアコンがないと生きていけない世の中だが、江戸時代の日本は涼しかった。 なんといっても真夏でも平均で26度。40度に近い夏を暮らす身としては気温だけは羨…
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日本酒の水割りと味噌焼きで江戸時代の家飲みを試してみた
最近は居酒屋が軒並み閉まってしまうので、酒を飲むとしたら強制的に家飲みになる。居酒屋好きな身としてはなんとも寂しい限りだ。 そうはいっても家飲みは、店ではできない楽しみ方もあるので、いろいろ…
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江戸時代にコロナが流行ったら朝鮮人参と生姜湯で治した?
コロナのせいで病院は大変である。患者を受け入れれば「コロナの感染源になるのでは」と叩かれ、受け入れなければ「医者としての務めをはたせ」となじられる。いっそ病院は全部休業にして、救急外来だけ受け付ける…
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現代人もビックリ 江戸の庶民は常に清潔を心掛けていた
コロナ対策で、どこの店にも消毒液がある。手洗いが清潔の基本ということだ。 ところで江戸時代は、いまよりも清潔に関してはマメだった感じだ。手洗いはもちろんだが、江戸時代は草鞋や草履や下駄である…
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官僚は庶民娯楽の封鎖が好き…江戸時代には芝居小屋を規制
コロナの影響でとうとうパチンコ店も休業に追い込まれそうだ。飲み屋に風俗、パチンコまでとなると、政府は庶民から娯楽を奪いたいのかと思いたくもなる。 実は、江戸時代も武家社会なので、娯楽に関して…
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江戸時代の離縁は複雑怪奇だった
最近は外出自粛ということで猫も杓子も自宅にこもっているようだ。 筆者も近所のツタヤにちょっと出かけるくらいで辛気くさいことこのうえない。普段、会社勤めの人は気持ちがギスギスして離婚も増えると…