ウィズコロナ時代 本で読み解く経済の行方
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「武器としての『資本論』」白井聡著
新型コロナ禍で耳にする「経済が回らない」というおびえた声。しかし、それは本当か。その発想は「市場経済」しか見てないからではないだろうか。満員電車で押しつぶされながらの通勤に疑問を感じた人は多いだろう…
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「不条理を生きるチカラ」佐藤優、香山リカ著
ともに1960年生まれで還暦を迎えた元外交官の作家と精神科医が語り合う「コロナ禍が気づかせた幻想の社会」(副題)。高度成長後、バブル時代のポストモダンブームに沸いた日本ではすべてを「シミュラークル」…
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「絶望を希望に変える経済学」アビジット・V・バナジーほか著 村井章子訳
昨年、史上最年少でノーベル経済学賞を受賞したフランス人女性と「世界の思想家100人」にも選ばれたインドの開発経済学者。この2人が組んで移民、不平等、環境などの重要問題について深くまで掘り下げたのが本…
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「コロナが加速する格差消費」三浦展著
著者は80年代から消費の最前線を見てきたマーケッター。「下流社会」など数々の流行語も編み出した。しかし今回のコロナ禍は自分にも「大打撃」という。若者たちのシェアハウスなど人のつながりによる「第4の消…
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「アフターコロナ」日経クロステック編
あっという間に急拡大した新型コロナウイルス感染症。本書は先行き不透明な中、スピードと機動力を発揮するムック形式で、ウィズコロナ時代がどんな時代になるのかをルポし、なにが「新常態」(ニューノーマル)に…
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「2025年のデジタル資本主義」田中道昭著
コロナ禍で「リモート化」が広がったが、本書はリモートの基盤となるデジタル化は「破壊」をもたらすと警告する。GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)の成長は直線というより倍々ゲーム型の…
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「『2020』後 新しい日本の話をしよう」河合雅司著
ウィズコロナ時代の日本にとって最も大事な課題。それはコロナの前からある人口減少問題だ。リモートワークで自宅にこもることが増えるといっても晩婚化と少子化の流れが変わるわけではない。50歳で一度も結婚経…