日米中韓 映画業界最前線
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反トランプで中国と利害が一致「アクアマン」の仰天戦略
一昔前まで中国とハリウッドの関係といえば、豊富な資金にモノを言わせる傲慢さが話題の中心だった。この連載でも書いたが米国の映画会社を中国企業が買収したとか、中国系キャストの活躍を無理やり追加した別バー…
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韓流Web漫画文化が「梨泰院クラス」「神と共に」を生んだ
「パラサイト 半地下の家族」(19年)がカンヌ映画祭の最高賞パルムドール、そして米アカデミー作品賞を取ったことで、韓国は一躍アジア映画界の盟主に躍り出た。 だが日本では、韓国映画の存在感は薄か…
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テラハ事件の本質について「トゥルーマン・ショー」が警告
大村秀章愛知県知事へのリコール署名の大半が不正で、バイト動員まで行われていた。常軌を逸した話だが、この背景には著名人やSNSの扇動を無批判に信じ込む「メディアリテラシー(読解力)」のない人々が増えて…
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かつての海賊版天国は爆買い天国となり、今や「作る国」に
春節真っただ中の中国映画市場は、コロナ禍で壊滅状態の世界各国を尻目に、すでに累積興収30億元(約500億円)にも達し、記録更新が予測されているという。春節(旧正月)では、その年最大の話題作や大作が公…
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ウォルトディズニーになろうとしたワンダ会長王健林の野望
いわゆるチャイナマネーがやらかしたアメリカ映画に「レッド・ドーン」(2012年)がある。作り手が忖度して敵を中国軍から北朝鮮軍へ変更した結果、全体が矛盾だらけになってしまった悲運の作品だ。 …
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「鬼滅の刃」興行収入歴代1位は決して想定外ではなかった
宮崎駿監督によるジブリアニメ「千と千尋の神隠し」(01年)は、この20年間日本の映画史上、不動の興収ナンバーワンとして君臨してきた。 この映画が売れたのは作品単独の力というより「風の谷のナウ…