ジャンボ尾崎DNAの神髄
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スイングのリズムやタイミングづくりにはSWの練習が一番効果的
ジャンボ尾崎は軽井沢で開催された1970年「関東プロ選手権」でプロデビューし、成績は19位だった。 そのとき、生涯忘れることのできないジャンボのミスショットを目撃した。 とはいっても…
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アイアンは大きなフォロースルーを取らない
ジャンボ軍団に入ると最初は必ず土の上でアイアンの練習をする。といってもボールを打つのではなく、アイアンで土を削り取る練習だ。 地面に線を引いて、その線の左側にボールがあると想定して、線を消さ…
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テークバックはヒールからインサイドに上げる
スイング中のクラブフェースの向きは「オープン・ツー・クローズだ」とよくいわれる。 バックスイングで体を右に回せばフェースもだんだん右を向くので、フェースは開いて上がる。 そしてフォロ…
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トップからの切り返しで上半身をもうひと捻りすると距離が出る
ジャンボ尾崎はプロテストにトップ合格した2年後の1971年「日本プロ選手権(フェニックスCC)で優勝する。 最終18番パー5では2オンを狙った第2打がグリーンをオーバー。ピンはグリーン手前に…
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ダウンスイングはヒールダウンから 左足は目標線とスクエアに下ろす
アドレスでは左足つま先を少し左(20度ぐらい)に向けて開き気味に構えるのが普通だ。 だからバックスイングで左かかとを上げて、ダウンスイングで下ろしたときも左つま先は少し開いているプロは多い。…
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上体は「回す」ではなく「ひねる」
22歳のときにプロテストを一発でトップ合格したジャンボ尾崎を初めて取材したときのことは今でもよく覚えている。 両足のかかとの内側に両肩がすっぽり入るような広いスタンスにまず目を見張った。 …
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アプローチは右手首の角度を変えず低く振り抜く
ジャンボ尾崎の113勝を振り返ってみると圧倒的なパワーで相手をねじ伏せて勝ち続けてきたという印象はあまりない。 それより絶妙なショートゲームのうまさで試合を制したほうが多い。 たとえ…
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トップの位置が定まらないならフォワードプレスしてからバックスイングを始める
日本の教育は昔、「減点主義」といわれ、あれもダメ、これもダメと悪いところを「直す」教え方だった。それが今では、「良いところを見つけて伸ばす」教育に変わったといわれている。 ではゴルフはどうか…
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ひざと体の動きは「スライド&ターン」ボールはひざでゆっくり押す
昔、軍団の練習を見ていたら、ジャンボ尾崎が「ひざでボールを押してやれ」と教えていた。 ダウンスイングは、トップから左ひざで引っ張るようにクラブを振り下ろして、インパクトでボールを叩かず、クラ…
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ラフからは体の回転でゆっくりクラブを振り抜く
近年、日本オープンのコースセッティングがやさしくなっている。 広くなったフェアウエーをはずしてラフに入れても、芝が長くない。だから距離が残っても、ラフから簡単にグリーンを狙えるようになった。…
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歩くときのテンポで足でリズムを取りながらスイングする
トーナメント会場の記者会見で、一般紙やスポーツ紙のゴルフ記者がスイングについて質問することはめったにない。しかし、私は技術的なことも書くので、スイングについてジャンボ尾崎によく質問した。 1…
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バンカーショットは開いたフェースをスクエアに上げる
1989年の日本オープンは、名古屋ゴルフ倶楽部・和合コースで開催された。最終ラウンドの17番パー3で、ジャンボ尾崎がバンカーからのチップインバーディーを決めて、前年に続き3度目のタイトルを獲得した大…
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飛距離UPのテクニック インパクトで「ボールを押すスイング」をつくる
「スイングはボールを打つのではなくクラブを振ること」とは昔からよく言われている。だから、ヘッドをボールにぶつけようとしないで、クラブを振り抜くことによってボールを飛ばすわけだ。 しかし、ジャン…
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バンカーショットはヘッドを低く振り抜く
ジャンボ尾崎が軍団を引き連れた試合前の練習ラウンドはレッスンの宝庫だった。自ら編み出した秘伝ともいえる技を惜しげもなく教えていた。 昔からバンカーショットの基本は、やや開いて構えたフェースを…
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ロングパットも必ずカップをオーバーさせる
49歳になったジャンボ尾崎は、1996年、日本プロ選手権(山陽GC吉井C)で6度目のタイトルを手にした。 これは日本プロの最多優勝記録であるが、最終ラウンドの15番ホールでジャンボが沈めた7…
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アプローチは右手首の角度を変えずに振り抜く
ジャンボ尾崎がツアーで勝ち続けていた頃、練習ラウンドにもついて回った。軍団の若いプロたちに、どんなことを教えているのか確かめたかったからだ。 ショットは、「これから打とうとする球筋をイメージ…
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ショットにも「ライン」がある 球筋をイメージしてクラブを振る
昔、月刊ゴルフ誌の「別冊付録」を執筆したとき、飯合肇や尾崎直道らジャンボ軍団のプロをよく取材した。 本当はジャンボ自身に登場してもらいたかったのだが、軍団メンバーの話を聞けば、ジャンボがどん…
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「スライド&ターン」を覚えれば体重移動がスムーズになる
生涯現役を貫くジャンボ尾崎は50歳を過ぎてもシニアツアーに出なかった。レギュラーツアーで勝てなくなったら引退しようと心に決めていたからだ。 最後の優勝は2002年「全日空オープン」(現・AN…
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上体の突っ込み防止には、ヘッドは「水平に振り抜く」感覚
1996年の日本プロゴルフ選手権は、ジャック・ニクラスJrが設計した山陽ゴルフ倶楽部・吉井コースで開催された。総距離7221ヤード(パー72)、コースレート75.6のタフなコースだ。当時は珍しいアメ…
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アプローチは胸を目標に向ける 手首のコックは解かない
ジャンボ尾崎は「KBCオーガスタ」で1996年からの3連覇を含む4勝を挙げて、会場の芥屋GCを得意にした。 64年春の甲子園に海南高校(徳島)のエースとして活躍し優勝。卒業後は西鉄ライオンズ…