ジャンボ尾崎DNAの神髄
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アプローチはカップインの確率が高いラインに乗せる
世界中から強豪プロを招いて1974年に始まった「ダンロップフェニックストーナメント」。 ジャンボ尾崎は94年から3連覇している。 94年大会にはジャック・ニクラス、トム・ワトソン、セ…
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パットは始動前にフォワードプレスを入れる
ジャンボ尾崎がプレーオフの末に勝った1996年「三菱ギャラントーナメント」(大洗GC・茨城)は、パットが冴えた大逆転劇でもあった。 3日目が終わってジャンボは通算1アンダー・18位タイ。単独…
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ショートアイアンは早めに左ひじをたたんで引っ掛けを防ぐ
若いプロのアイアンショットを見ると、フィニッシュでシャフトが肩に当たるぐらい大きく振り切るスイングが当たり前になっている。振り切るというよりは、「振り回している」という表現がぴったり当てはまるプロも…
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ダウンブローは切り返しで右肩を絶対に下げない
昔はジャンボ尾崎の練習ラウンドにも18ホールついて歩いた。 全日空オープン(札幌GC輪厚C)では練習日から会場に行き、ゴルフの調子をつぶさにチェックした。輪厚Cのフェアウエーはベント芝であり…
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「パットはフェースをボールに向けたままスーッと上げてポーンと打て」
パットの打ち方を大別すると、タップ式とストローク式に分けることができる。タップ式はボールをポンとヒットして、フォロースルーを出さない打ち方。 一方、ストローク式はパターヘッドを左右に振り子の…
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アマチュアにマッチプレーのススメ 相手のプレーに惑わされず集中できる
かつて国内男子ツアーのメジャー大会といえば、日本プロ、日本オープン、日本シリーズ、日本プロマッチプレーの4大会だった。 ジャンボ尾崎が制した4大タイトルを勝ち星の多い順に挙げると日本シリーズ…
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ベント芝はヘッドを低く長く振り抜いてボールをとらえる
ジャンボ尾崎は、全日空オープン(現ANAオープン)で7勝を挙げている。日本シリーズと並ぶ自己最多優勝記録であり、会場の札幌GC輪厚Cを得意にしていた。 5勝目の1994年大会は決勝ラウンドが…
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パッティングラインは打ち方に合わせてつくる
最近、男子プロのキャディーバッグをのぞくと、アイアンは4番からというクラブ構成が多い。 「ユーティリティークラブ(UT)があるから3番アイアンはいらない」と言うのだが、プロなら強烈なアゲンスト…
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ドライバーは体を平らに回しクラブを水平に振る
日本オープンは1985年(第50回大会)から8年間、優勝はAON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)の3人だけだった。そして92年(第57回大会)は中嶋の3連覇がかかっていたが、阻止したのがジャンボ尾崎だ…
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深いラフはクラブのフェースを返さずに、体の回転で振り抜く
ジャンボ尾崎は日本オープンで5勝している。 最後に勝ったのは1994年大会(四日市カンツリー倶楽部)であり、初日から4日間首位を守っての完全優勝。4日間通算18アンダーと、2位に13打差をつ…
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アゲンスト風ではボールを強く叩かず、一定のスピードで最後まで振り切る
ジャンボ尾崎は川奈ホテルGC富士コース(静岡)で行われたフジサンケイクラシックで5回優勝している。会場は目の前に相模湾が広がる丘陵コースであり、高低差がある。 当然風が強く、風に負けない球を…
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ラインに神経質にならない パットはカップをオーバーさせるタッチが大事
三菱ギャラントーナメントが大洗GC(茨城)を舞台に行われた1996年。ジャンボ尾崎は3日目を終わって通算1アンダー18位タイ。首位のブライアン・ワッツに8打も離されていた。 「日本でも3本の指…
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日ごろからロングパットを入れる練習も大事
プロになって破竹の勢いで勝ち続けてきたジャンボ尾崎も1979年、81年、85年は未勝利に終わり、70年代後半から80年代前半にかけて勝利数も少なくスランプと言われた時期もあった。 そして4勝…
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芝目の強いコーライグリーンは「インパクトの強さ」でねじ込む
ジャンボ尾崎のプレーオフ記録は20回あり、成績は12勝8敗。ジャンボはいつも相手を力でねじ伏せて勝ったという印象が強いが、意外に苦戦もあった。1991年日本プロ選手権(栃木・プレステージCC)や95…
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緊張するショートパットはテンポを心がける ジャンボは2度仕切り直して入れた
30年以上も経っているのに今でもよく思い起こす試合がある。AON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)が最後まで激しい戦いを演じた1988年の日本オープン(東京GC)である。 1組先に青木が通算5オ…
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フォローでシャフトが立ったら球は曲がらない
ジャンボはプロ4年目(1973年)に5勝を挙げると、74年6勝、75年1勝、76年3勝、77年4勝、78年2勝と毎年勝ち続けた。 ところが79年に初めて無冠に終わったあたりから、持ち球のフェ…
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アプローチはしっかりヒットし、フォローは小さくする
「アプローチをよく見ておけ」 ジャンボのプロデビュー戦は1970年関東プロ選手権(南軽井沢GC)だ。会場で取材したときに故・棚網良平にそう言われたことを今でもよく覚えている。 ドライバ…
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サンドウエッジで高くボールを上げるときはシャフトは立てる
女子ツアー「フジサンケイレディスクラシック」が開催される川奈ホテルGC富士C(静岡)は、かつて男子ツアー「フジサンケイクラシック」(1981~2004年)の舞台だった。 ジャンボはその川奈で…
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ジャンボ尾崎はロングパットはインパクトを緩めなかった
ジャンボ尾崎は1994年から3年連続で「ダンロップフェニックスオープン」を制している。 海外から有力な招待選手が多く出場し、日本人プロは勝てないといわれた大会だ。 95年大会はピータ…
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バンカーはヘッドの重さに任せてバウンスを砂に落とす
名古屋ゴルフ倶楽部和合コースは中日クラウンズの開催コースとして知られている。青木功と並び大会を5回制したジャンボ尾崎は、実はもう1回、和合で勝っている。 1989年の日本オープンだ。最終日は…