声を放つ 当事者の証言
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秋葉原無差別殺傷事件 加藤死刑囚の実家近くに住む老婆「問題のない子だったけど。どこで曲がっちまったのかね」
「貧しさがいけなかった」──。1968年から69年にかけて4人を殺害した永山則夫は、事件を起こした原因を問われ、そう答えた。 当時の日本には、まだまだ貧富の差は目に見えてあり、少年時代から漁港…
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川崎中1男子生徒殺害事件 「リーダー格」受刑者の手紙から垣間見えた幼い素顔
2015年2月、川崎市の中学1年生、上村遼太くん(当時13)が17、18歳の少年3人から凄惨なリンチを受けた末に殺害された。犯行の残忍さや悪質性から、加害少年3人は成人同様に刑事責任を問われ、懲役刑…
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茨城一家殺傷事件「役所が動き防犯カメラを設置していたら…」現場近くの自転車屋の経営者が悔やむ
見渡すかぎり水田地帯が広がり、農村地帯ならではの光景が広がっていた。殺人事件などとは無縁の土地にみえる。2019年9月に夫婦が殺害され、岡庭由征が逮捕された「茨城一家殺傷事件」。現場となった茨城県境…
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「ロボトミー手術」後遺症で医師宅を襲撃し復讐 犯人の獄中書簡から浮上した悲惨な晩年
1979年9月、元スポーツライターの男が東京都小平市の精神科医宅に押し入り、医師の妻と義母をナイフで刺して殺害した。男はこの15年前、医師から脳に「ロボトミー手術」を施されて後遺症に苦しみ、その恨み…
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1914年「新潟一家4人死刑事件」は『虎に翼』のモデル弁護士が悔やみ続けた冤罪事件
日本初の女性弁護士で、のちに裁判官となった三淵嘉子氏がモデルの猪爪寅子(伊藤沙莉)の半生を描くNHK朝ドラ「虎に翼」。寅子の所属事務所の所長・雲野六郎(塚地武雅)のモデルは、元日弁連会長の海野普吉弁…
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鳥取連続不審死事件 元死刑囚の隣家住人「臭いはすごいわ、ハエのわき方が尋常じゃなかった」
「臭いはすごいわ、ハエのわき方は尋常じゃなかったんね。窓がおはぎみたいに真っ黒になっているから何かと思ったら、全部、小バエだったんだよ」 2009年に発覚した、鳥取市内のスナックでホステスとし…
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大阪府立高校「髪の黒染め強要」訴訟 出身中学関係者が明かす女生徒の素顔
「生まれつき茶色い髪を黒く染めるように何度も強要された。精神的苦痛から不登校になった」 2017年10月、大阪府立懐風館高校の女生徒が教師らから受けた頭髪指導に関してそう主張し、府に約226万…
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松山ホステス殺人事件 地元のタクシー運転手は「福田和子かー、運がなかったんや、かわいそうや」と
「崩れそうな家が建っているって話だよ、親から行くなって言われた場所だから、行ったことがないんだよ」 松山ホステス殺人事件の犯人で、時効の3週間前に逮捕された福田和子。彼女が少女時代に暮らしてい…
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山口5人連続殺人放火事件 被害妄想で5人を殺した犯人の思考は弁護士ですら理解不能
2013年7月、山口県周南市の山あいの集落で1人暮らしをしていた60代の男が集落の4家族の家に侵入し、70~80代の住人5人を木の棒で撲殺、うち2家族の家に火を放った。5日後、現場から約1キロの山中…
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東電OL殺人事件の真犯人はどこに? ネパール人男性は「警察からマークしている4人のリストを見せられた」と証言
1997年3月、東京・渋谷区円山町にある、時代に取り残されたような木造の古ぼけたアパートの一室からひとりの女性の遺体が発見された。東京電力に勤めるOLだった。 容疑者として逮捕されたのが、ネ…
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廿日市女子高生殺害事件 犯人が死刑にならずに無念の父、共感して泣いた裁判員
2004年10月、広島県廿日市市の北口忠さん宅にナイフを持った男が侵入し、忠さんの長女で高校2年生の聡美さん(当時17)を刺殺、忠さんの母のミチヨさん(同72)も刺して重傷を負わせた。事件は長く未解…
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元ロッテ投手・小川博が殺人事件 スポーツ紙記者が明かす「お山の大将で怖いもの知らずだった」
元ロッテオリオンズの投手で、2004年に殺人事件を犯し、服役中の小川博。大手スポーツ紙記者が言う。 「ロッテに入ってすぐに取材に行ったことがあったけど、ぶっきらぼうなうえに、生意気な口の利き方…
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寝屋川中1男女殺害殺人事件の山田浩二死刑囚は、自ら死刑を2度確定させた前代未聞の死刑囚
2015年8月、大阪府寝屋川市の中学1年生の男女2人が殺害された事件は、駐車場と竹林に遺棄された2人の遺体が顔面や両手を粘着テープでグルグル巻きにされているなど異常性が際立っていた。犯人の山田(現姓…
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群馬一家3人殺害 遺族女性「心が安らぐこともない。逮捕につながる情報が頼りです」
群馬県高崎市にある落ち着いた雰囲気の住宅街。平日の昼下がりということもあり、人通りはなかった。何も知らない人が歩いたら、ここで凄惨な事件が起きたことに気がつくことはないだろう。 事件が起きた…
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瀬戸内シージャック事件 射殺された犯人の意外な実像が船長の手記と機関長の証言から浮上した
1970年5月12日夕方、瀬戸内海を航行する旅客船「ぷりんす」が広島港に停泊中、ライフル銃を持つ男に乗っ取られ、乗客と乗組員44人が人質にとられた。事件がテレビ中継される中、甲板上の犯人が警察の狙撃…
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川崎少年殺人事件 現場で祈っていた女性が言った「フィリピン人の家庭は生活が苦しい家も多い」
「えっ、ウソでしょって、まったく信じられなかったんですよ。あの子はそんなことをするはずないって」 2015年、神奈川県川崎市で起きた中学1年生男子殺害事件。犯人として逮捕されたのは、18歳の少…
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2004~05年「バッキー事件」で懲役18年…暴力AVメーカートップの素顔は「感じのいい人物」
2004年から05年にかけ、AVメーカー「バッキービジュアルプランニング」の暴力的な作品に警視庁の捜査のメスが入り、同社の関係者らが女優4人に対する強姦致傷などの容疑で立件された。同社の実質的経営者…
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上九一色村の酪農家が振り返る…オウム真理教「第6サティアン」完成から強制捜査まで
1989年の坂本弁護士一家殺害事件、1994年の松本サリン事件、その翌年の地下鉄サリン事件など、昭和から平成の初頭にかけて、日本社会を騒然とさせたのが、オウム真理教だった。 そんなオウム真理…
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本庄保険金殺人事件 獄死した森田考子元受刑者の母が振り返る「あの子は最後まで八木を愛していた」
1999年ごろに大きく報道された「本庄保険金殺人事件」。主犯格とされる八木茂死刑囚(74)とともに逮捕された愛人女性3人のうち、懲役12年の刑に服していた森田考子元受刑者(享年47)は2009年にが…
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埼玉愛犬家殺人事件 元死刑囚の知人が回想「いい人だったよ。どこで変わっちゃったんだろうね」
「透明なボディーにしてやる」 埼玉愛犬家殺人事件の犯人で東京拘置所で2017年に亡くなった関根元・元死刑囚が吐いた言葉である。犬の取引を巡るトラブルなどから4人を殺害した。あくまでも立証された…