声を放つ 当事者の証言
-
笹子トンネル天井板崩落事故から10年…被害者の父・松本邦夫さんは「組織罰」の実現目指し活動中
2012年12月2日午前8時3分、山梨県大月市の中央自動車(上り線)笹子トンネルで天井板が138メートルにわたり崩落し火災が発生した。車3台が下敷きになり男女9人が死亡、3人が重軽傷を負った。 …
-
帝銀事件・平沢貞通元死刑囚支援者「いつも和服で髪は整え、身だしなみにも気をつかっていた」
1948年1月、東京都の職員を装った男が帝国銀行椎名町支店で行員ら16人をだまして毒物を飲ませ12人を死なせたうえ、現金と小切手を奪った「帝銀事件」。無実を訴え続けた末、87年5月に病死した平沢貞通…
-
上田美由紀死刑囚が獄中死前に見せていた異変…文通を続けたライターに八つ当たり
2009年に社会を騒がせた鳥取連続不審死事件の上田美由紀死刑囚(享年49)が1月14日、収容先の広島拘置所で食べ物をのどに詰まらせ、窒息死した。私は彼女が裁判中に2年ほど面会や文通をしたが、これまで…
-
軽井沢スキーバス転落事故 被害者の父「被告2人が裁判で『無罪』主張、残念で憤りを感じてます」
2016年1月15日午前1時55分ごろ、長野県軽井沢町の国道18号碓氷バイパス入山峠付近で、首都圏在住の大学生などのスキーツアー客を乗せた大型貸し切りバスが反対車線を越えてガードレールをなぎ倒し、道…
-
目標はチェ・ゲバラ 警察庁長官狙撃事件の犯人名乗る老受刑者が貫いた反社会的な生き方
2010年に未解決のまま迷宮入りした警察庁長官狙撃事件には、メディアに犯人は自分だと訴え続けた有名な人物がいる。中村泰──01年に大阪で銀行の現金輸送車を襲撃するなどした罪により岐阜刑務所で無期懲役…
-
世田谷一家殺害事件は未解決のまま22年 定年後も活動続ける元成城署長の葛藤と唯一の望み
2000年12月30日の深夜、東京・世田谷区上祖師谷の住宅で、会社員の宮沢みきおさん(当時44)と妻の泰子さん(同41)、にいなちゃん(同8)、礼くん(同6)の一家4人が何者かに殺害された。現場には…
-
オウム真理教事件 井上嘉浩元死刑囚「死刑判決が出て“究極の修行”をさせてもらっている」
1990年代に社会を震撼させた一連のオウム真理教事件は、教祖の「麻原彰晃」こと松本智津夫元死刑囚(執行時63)ら教団幹部13人が2018年に死刑を執行され、一応の決着をみた。そのうちのひとり、井上嘉…
-
豊明母子4人殺人放火事件 時効が撤廃されても被害者親族は「スタート地点でずっと足踏みしている感覚」
2004年9月9日、豊明市沓掛町の住宅に何者かが侵入し、母親の加藤利代さん(当時38)と長男佑基さん(同15)、長女里奈さん(同13)、次男正悟君(同9)の親子4人が殺害され、建物が放火された。県警…
-
「ロス疑惑」元被告人・三浦和義氏が無実の訴え「検事自身が2人組の犯人の目撃者に会い調書も取っていた」
1980年代に国民的注目を集めた「ロス疑惑」。保険金目的で妻を殺害した疑いをかけられた三浦和義氏(享年61)は裁判で無罪が確定したが、2008年に米国を旅行中、現地の警察に再び妻殺害の容疑で逮捕され…
-
2018年スルガ銀行シェアハウス不正融資「かぼちゃの馬車」事件~被害者男性が振り返る
2018年1月、「かぼちゃの馬車」ブランドでシェアハウスを販売・運営していた「スマートライフ」(後にスマートデイズに名称変更)が、オーナーに賃料を払えないと通告したことで、スルガ銀行の不正融資問題が…
-
2008年金沢・橋本清勝さん殺害事件 事件から14年…目撃人物の似顔絵を公開
2008年6月27日の夜、金沢市の会社員・橋本清勝さん(当時22)が自宅アパートで何者かに殺害された事件は、14年が過ぎた今も犯人が検挙されていない。石川県警は今年6月、事件当日に現場で目撃された人…
-
1999年桶川ストーカー殺人事件 冤罪を訴え続ける“首謀者”「再審請求がダメなら一生獄中です」
1999年10月26日、女子大生の猪野詩織さん(当時21)が桶川駅前で元交際相手の配下の男に刺殺された「桶川ストーカー殺人事件」。元交際相手の男の兄で、事件の“首謀者”として最高裁で無期懲役が確定し…
-
1989年北方事件(後編)「警察は前科のある人を犯人に仕立て上げ、死刑台に送ろうとした」
1989年1月に佐賀県北方町(現在は武雄市)の雑木林で女性3人の遺体が見つかった「北方事件」。覚醒剤取締法違反容疑で勾留中の同年11月に「3人を殺した」と“自白”した地元の男性Mさん(当時26)が、…
-
1989年北方事件(前編)「殺害した3人の遺体を自宅近くの林に捨てるのはあり得ないと思った」
1989年1月、佐賀県北方町(現在は武雄市)の雑木林で女性3人の遺体が見つかった「北方事件」。3人を殺害した罪に問われた男性が裁判で死刑を求刑されながら、1、2審共に無罪判決を受けて確定する異例の結…
-
東京柴又・上智大生放火殺人事件「眠るように穏やかな表情…唯一、それだけは安心できた」
1996年9月9日、上智大4年の小林順子さん(当時21)が東京都葛飾区柴又の自宅2階で殺害された事件から26年を迎えた。 ◇ ◇ ◇ 順子さんの父・賢二さんが第一報を聞いたのは…
-
「悪魔の詩」事件 同書の主題や目的は「イスラムを冒涜することではない」
8月12日、イスラム教預言者ムハンマドを題材にしたベストセラー小説「悪魔の詩」の著者で作家のサルマン・ラシュディ氏(75)が、米ニューヨーク州で開かれたイベント参加中に襲撃された。「悪魔の詩」を巡っ…
-
ウクライナ侵攻から半年「ロシアはウクライナの新聞社を乗っ取りニセ情報を流しています」
今年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、まもなく半年を迎える。最近は現地の報道も減っているが、その裏側では35人超のジャーナリストが亡くなった。現地のメディアや市民生活は今、どうなって…
-
福島原発事故裁判「手術しないと23歳までしか生きられない」と言われ…原告の20代女性が悲痛な訴え
今年1月、2011年の福島第1原発事故の影響で甲状腺がんが発症したとして、県内に住んでいた男女6人(当時6~16歳)が東京電力に計6億1600万円の損害賠償を求めた。この「311子ども甲状腺がん裁判…
-
8.7は多摩川タマちゃん騒動から20年…「見守る会」が振り返るあの頃と現在の活動
2002年8月7日、東京と神奈川の間を流れる多摩川に、1頭の野生のアゴヒゲアザラシが現れた。川の名前から「タマちゃん」の愛称で親しまれるようになると、テレビや新聞が連日のように取り上げて、全国から見…
-
加藤智大元死刑囚の手記編集者「事件ときちんと向き合って深い反省の言葉を表現して欲しかった」
2008年6月8日午後0時半ごろ、派遣社員の加藤智大・元死刑囚(事件当時25)が、東京・秋葉原の歩行者天国にトラックで突っ込み、通行人らをはねた後、ナイフで切りつけた。10~70代の7人が死亡し、1…