2024パリ大会 徹底!実践五輪批判
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渡辺守成氏はバッハに「I LOVE YOU!」…次期IOC会長の有力候補2人は両極端だ
国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、パリ五輪閉会前の8月10日に開催されたIOC総会で、任期満了となる来年の会長職退任を明言した。 コロナのパンデミックやロシアのウクラ…
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終わらないメダル狂騒曲…選手の頑張りを東京五輪汚職を洗い流す「メダルウォッシュ」にしてはいけない
パリ五輪日本選手団の尾県団長が五輪最終日の総括会見で、「全力を出し尽くし、多くの人にオリンピックやスポーツの素晴らしさを伝えることを大きな目標としてきたが、その結果が一つ一つのメダルの積み重ねとなっ…
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ブレイキンの選手たちが示した新たな五輪理念のトリセツが衝撃的だった 「対戦相手も仲間」を体現した
オリンピックモットーの「より速く、より高く、より強く」は、東京五輪2020から「共に」が付け加えられた。 その時、初めて五輪に登場したスケートボードでは、まさに「共に」の世界が展開された。選…
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上機嫌で自画自賛のIOCバッハ会長が忘れてはいけない 国家と政治を超えた選手の姿
現地8月3日にパリオリンピック前半を総括するプレスブリーフィングに登場した、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は上機嫌だった。彼はセンセーショナルをもじって「セーヌセーショナル」とパリ五輪…
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大号泣・阿部詩への「ウタ・ウタ大合唱」は金メダル獲得よりも価値がある…さらば、「獲得目標数」!
パリ五輪日本選手団がメダル目標を持っていることを知っている人はどれくらいいるだろうか。 選手団長を務める日本オリンピック委員会(JOC)の尾県貢専務理事が大会30日前に発表していた。金メダ…
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自己保身に一辺倒の日本体操協会の対応に、パワハラや体罰を生み出す日本スポーツ界の土壌を見た
パリ五輪開幕がもうすぐそこだというのに「日本代表選手を辞退する」という事件が起きた。 体操女子のエース宮田笙子選手(19)の五輪参加辞退である。喫煙と飲酒の発覚がその理由とあって、「厳しすぎ…
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「セーヌ川」は「お台場」と同じ過ちを犯すのか…どちらも下水道流入による水質問題
1900年に開催されたパリ五輪で競泳はセーヌ川で行われたが、1923年以降は水質汚染によりセーヌ川での遊泳が禁止され、1924年のパリ五輪では屋外プールが会場となった。 セーヌ川が“母なる川…
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なぜ世界陸連コー会長はことごとくIOCに反旗を翻すのか…度重なる「逸脱行為」真の狙い
世界陸連会長セバスチャン・コーは明らかに国際オリンピック委員会(IOC)とは別の道を行こうとしている。 日本では全く報道されていないが、彼は6月下旬に突如ウクライナを訪れ、ゼレンスキー同国大…
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パリ五輪直前の国民議会解散「危険な賭け」に打って出た仏マクロン大統領に見る「スポーツ思考」
フランスのマクロン大統領が突然、同国の国民議会解散を発表して世界に激震が走った。6月初旬に行われたEU議会選挙が極右政党の大勝利に終わった直後の決心に、「危険な賭け」との批判が正論に聞こえる。しかし…
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IOCの「誕生日」にJOCは何をやっていたのか…結局求めるのはオリンピズムよりも日本のメダル
6月23日は誕生日である。今から130年前のこの日、国際オリンピック委員会(IOC)はパリのソルボンヌ大学で産声を上げた。それは古代オリンピア祭の休戦思想を復興し、帝国主義がはびこる世界から戦争を回…
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IOCは命がけで戦争終結を訴えたロシア人自転車選手の勇気に報いなければいけない
国際オリンピック委員会(IOC)は6月15日にパリ五輪に参加できる個人中立選手(AIN)を初めて発表した。 IOCは2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、五輪休戦を破ったロシアとベラ…
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個人資格での選手参加も判然としない中…組織委から突然排除されたロシア人ボランティアの失望と怒り
パリ五輪はどんなオリンピックになるのか? 最大の疑問はロシア人選手の参加が何人になるかだが、いまだに謎である。 参加は個人種目に限られるが、競技力の高い彼らの活躍は五輪が至高の総合競技会であ…
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プーチン大統領がパリ大会後に“独自世界規模大会開催”の絵空事…愛憎相半ばする五輪への思い
プーチン大統領はパリ五輪後の9月に、ロシアで「フレンドシップゲームズ」を開催すると意気軒高である。オリンピックは好きだが、国際オリンピック委員会(IOC)が憎いプーチンのアンビバレンス(愛憎併存)が…
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世界アンチドーピング機関巻き込み米中の争いが表面化する…いまだくすぶる東京五輪の火種
パリ五輪間近、予選会が佳境の中、国際スポーツ界はドーピング問題で大騒ぎである。 発端は、東京五輪開催を控えた2021年の初頭、国内大会に参加した中国競泳選手23人からドーピング陽性反応が出た…
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“五輪休戦思想”がゼレンスキーとプーチンを救う 国連決議にも両大統領は拒否の姿勢だが…
フランスのマクロン大統領は「オリンピック休戦」を呼びかけている。 5月5日からフランスを訪問した中国の習近平主席にも提案、賛同を得た。だが、最もこれを受け入れてもらいたい2カ国のトップがそれ…
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パリの聖火リレーが忘れている“本当の意義” 歴史、景観、伝統を発信することだけが目的ではない
パリ五輪の聖火リレーは始まっている。 伝統にのっとり、4月16日にギリシャはオリンピアでの採火式の後、ギリシャ国内をリレーし、26日にアテネの象徴パナシナイコスタジアムでパリ五輪組織委への引…
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「100年ぶりパリ開催」の意義をIOCはどう考えるか アインシュタインとフロイトが導き出した戦争終焉の解
今から92年前に国際連盟が希代の物理学者アインシュタインに、「あなた自身が相手を選び、最も大切な問いについて手紙を書いて欲しい」と依頼した。彼は心理学者フロイトを選び、「人間を戦争のくびきから解き放…
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世界陸連会長ブチ上げ「金メダリストにボーナス」は五輪を単なる賞金大会へと変える大暴挙
4月初旬、世界陸連の会長セバスチャン・コーが驚くべき発表をした。「パリ五輪で金メダリストにボーナスを支給する」と言うのだ。 さらに驚いたのは、このニュースについて日本のメディアがほとんどスル…