アントニオ猪木と理想の晩年
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「高血圧は病気ではない」と「スポーツ選手は高血圧」の意味
日本の高血圧患者は、約4300万人と推定されています。これは欧米諸国も同じで大体3人に1人くらいが高血圧という状況です。高血圧が問題なのは、放置していると心疾患や脳卒中を起こす可能性が高くなることで…
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高齢者に「1日1万歩」はオーバーワーク
五輪で“華”とされるのはマラソンです。東京では、皇居や神宮外苑の周りを走っている方がたくさんいます。が、私は高齢者がマラソンをするのには懐疑的です。 私の知人は、メタボから一念発起して毎朝1…
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パリ大会開幕直前で思う「五輪」…“遺伝子の祭典”の一面が
パリ五輪の開幕が迫っています。五輪との兼ね合いで思うのは、やっぱりプロレスです。プロレスも五輪種目になってよいのではないかと。かつて五輪はアマチュアの祭典でしたが、いまはプロも参加しますから。 …
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「75歳の壁」と老化の関係…気づいてからの対策では遅すぎる
平均寿命は男女ともに80歳を超えていますが、75歳を待たずに亡くなる方は少なくありません。平均寿命の先に人生100年時代が控えていることからすると、早過ぎる最期だと思います。 たとえば、昨年…
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長生きを望まない人が過半数の意味
猪木さんの直接の死因は「心不全」でしたが、晩年は「全身性アミロイドーシス」という厚労省指定の難病、いわゆる「不治の病」でずっと寝たきりでした。それでも、79歳まで生きられたのですから、並外れた強靱な…
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糖尿病の発症可能性を考える上で、これからは遺伝子検査も重要になる
私は50代半ばで糖尿病と診断され、以来、食事療法と服薬、インスリン注射で血糖値をコントロールしています。講演会などで糖尿病の話をすると、よく質問されるのが発症の可能性についてです。 「私もいず…
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糖尿病は「贅沢病」ではなく「貧困病」…患者の拡大で浮上する“不都合な真実”
2019年の「国民健康・栄養調査」によると糖尿病が強く疑われる人と否定できない人を合わせると、2200万人を超えます。糖尿病は高齢になるほど発病しやすく、70歳以上は男性の4人に1人、女性の5人に1…
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猪木さんの空腹時の“キャベツ生活”は理にかなっていた
不治の病といえばだれもががんを挙げますが、近年、治療法が画期的な進歩を遂げ、部位やタイプによっては早期発見で寛解するようになっています。しかし、糖尿病はそうはいきません。発症すると、悪化させないよう…
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「糖尿病は治らない」を覆した猪木さんの努力
現在、私は3つの病気を抱えています。狭心症と前立腺がん、糖尿病です。糖尿病はいったん発症すると、一生治りません。食事療法、適度な運動を続けながら、薬で血糖値を適切な範囲にコントロールするほかありませ…
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運動能力は遺伝70%、環境30% 一流アスリートを真似てはいけない
「人生100年」社会になり、高齢者も積極的に運動するようになりました。健康で長生きするためには運動が欠かせないと、専門家もメディアも口をそろえます。しかし、ただやみくもに運動すればいいというものではあ…
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猪木さんのレスリングで考案した「受け身健康法」病気になったらうまくかわせ!
新日本プロレスのリングドクター時代から42年間、猪木さん(享年79)を診てきた私は、彼から多くのことを学び、また考えさせられました。その一つが「受け身健康法」です。これは私の造語ですが、簡単に言うと…
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闘病姿を動画配信…「格好悪い姿をさらけ出すのも猪木だからです」と笑った
75歳で後期高齢者の仲間入りをして2年余り。さすがに私も、最近は死を身近に感じるようになりました。知人、友人が1人、また1人と亡くなっていく中で特にショックだったのは、アントニオ猪木さん(享年79)…