受診までの「応急処置」
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【乗り物での耳閉感】まずは鼻、口を閉じてつばを飲む
飛行機の離発着時や電車のトンネル通過時、高い山に車で移動したときなどに起こる「耳の詰まり」。場合によっては「耳の強い痛み」「耳鳴り」「難聴」「鼓膜の内出血」なども伴う。どうして起こるのか。耳鼻咽喉科…
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【知覚過敏】歯磨きの方法を変えてみる
虫歯でもないのに歯がしみる「知覚過敏」。主に、冷たいもの、熱いもの、甘いものなどを食べたり飲んだりするときや、冷たい空気が当たったときに起こる。どうしてしみるのか。東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニ…
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【口臭】舌苔清掃と唾液マッサージが効く
妻や子供、家族から指摘されて気づく口のニオイ。口臭の原因は、口内環境が約7割、消化器の状態による体質的なことが約3割といわれる。東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニックの新谷悟院長が言う。 「普…
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【手の関節の痛み】安静と貼り薬で3週間様子を見る
手の指や手首の関節が痛くなる「腱鞘炎(けんしょうえん)」。手をよく使う職業の人に起こりやすい。たとえば、作家、漫画家、演奏者をはじめ、パソコンのキーボード操作が多い人、家事をする主婦や飲食業の人、保…
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【こむら返り】頻発する人は「芍薬甘草湯」を手元に
足のふくらはぎに起こる「こむら返り」。睡眠中の激痛に悲鳴を上げる人も少なくない。何が起こるのか。山田記念病院・整形外科(東京都墨田区)の長谷川伸医師が言う。 「ふくらはぎの筋肉がケイレンしてい…
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【目がまぶしい】ヒアルロン酸、コンドロイチン入り市販薬で様子を見る
「まぶしい」という症状には何らかの病名が付く場合が多いが、緊急性のあるものとないものがある。「おはらざわ眼科」(東京都北区)の小原澤英彰院長が言う。 「緊急性のない疾患の代表的なものは『ドライア…
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【コンタクトによる目の痛み】防腐剤入り人工涙液は避ける
コンタクトレンズをしていて、目に痛みを感じたらどうするか。とりあえずレンズを外してみて痛みが楽になるか、異物感がなくなるかを確認することだ。レンズが汚れていれば、洗浄してつけ直してみる。眼鏡を持って…
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【切れ痔】“便の硬さ”によって市販薬を使い分け
切れ痔のほとんどは、便秘などで“硬い便”が出るときに肛門(肛門上皮)が裂けることが原因だ。しかし、慢性の下痢でも起こる場合がある。東肛門科胃腸科クリニック(東京・恵比寿)の東光邦院長が言う。 …
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【肛門のかゆみ】「押しふき」と「湿疹薬」で対応
肛門がかゆくなる症状を総称して「肛門掻痒(そうよう)症」という。原因はさまざまだが、最も多いのは排便後、肛門をふき過ぎることだ。東肛門科胃腸科クリニック(東京・恵比寿)の東光邦院長が言う。 「…
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【寝違え】マッサージは逆効果 入浴は短時間で
朝起きて、首を動かすと痛くて回らない。「寝違え」は、首周囲の靱帯や筋肉の急性炎症による痛みの総称で、「急性疼痛(とうつう)性頚部拘縮」と呼ばれることもある。山田記念病院・整形外科(東京都墨田区)の長…
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【のどの痛み】一般医薬品の「のど飴」は何が違うのか?
風邪やインフルエンザでのどが痛い。または、しゃべり過ぎたり、カラオケで歌い過ぎたりでのどが痛い。そんなときは、取りあえず「のど飴」で対処してみよう。池袋大谷クリニック(東京)の大谷義夫院長(日本呼吸…
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【五十肩】入浴は短時間で済ませ市販の痛み止めでしのぐ
肩が強烈に痛む整形外科領域の病気には「石灰性腱炎」や「腱板断裂」などがある。また、肩から胸にかけての不快感、冷や汗を伴うような痛みでは、狭心症などの心臓疾患の可能性がある。このような「安静にしていて…
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【胃もたれ】胃の中が空になるのを待つ
「ムカムカする」「重い」などの不快感が表れる「胃もたれ」。原因は、胃に入った食べ物を胃酸と混ぜて十二指腸に送る胃の動き(ぜんどう運動)の低下だ。消化器病専門医で「山村クリニック」(東京都文京区)の山村…
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【突然の腰痛】痛み止めを飲んでコルセットを装着
誰もが経験する「腰痛」の原因疾患は数多い。しかし、約85%は画像診断などで原因が特定できず、筋肉の疲労やストレスなどが関係する「非特異的腰痛」といわれる。山田記念病院・整形外科(東京都墨田区)の長谷…
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【急性の下痢】発熱や嘔吐を伴うなら「下痢止め」はNG
通勤電車内や仕事の会議など、緊張やストレスが高まる場面になるとお腹が痛くなる慢性の下痢は“下痢止め(鎮痙剤)”を飲んでもいい。しかし、発熱や嘔吐を伴う急性の激しい下痢(水のような液体の下痢)は、下痢…
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【鼻づまり】乾燥は大敵 濡れタオルや加湿器で粘膜を潤す
鼻づまりは、鼻の通りを悪くしている原因が何かによっていくつかのタイプがある。耳鼻咽喉科・日本橋大河原クリニック(東京)の大河原大次院長が言う。 「まずは、かぜや慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などで粘り…
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【深爪】悪循環を回避 指を細めのテープで巻いて処置
足や手の爪を短く切り過ぎて、爪が肉に当たって痛い。どうすればいいのか。山手皮フ科クリニック(東京・高田馬場)の豊福一朋院長は「指のサイズに合ったテーピング用の細めのテープを用意してください」と言う。…
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【せき止め】気管支拡張作用も ハチミツ・コーヒーなどが効く
「せき」は、空気の通り道の気道に侵入した異物(ほこりや煙、ウイルス、細菌など)を外に追い出すために起こる体の防御反応。気道の粘膜表面に分泌されている粘液が異物をからめとったものが「たん」で、せきは、た…
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【歯が折れた・抜けた】保存するため覚えておきたい3カ条
転倒するなどして、歯が「折れた」「欠けた」「抜けた」場合、どうしたらいいか。正解は、取れた歯を持って一刻も早く歯科を受診することだ。東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニックの新谷悟院長が言う。 …
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【鼻水】着色や粘り気は白血球や細菌の死骸が原因
鼻の中の粘膜は常に粘液によって湿った状態が保たれている。そこにバイ菌などの異物が侵入、付着すると、体外へ排出しようとして自動的に粘液が大量に分泌される。それが「鼻水(鼻汁)」が出るメカニズムだ。 …