受診までの「応急処置」
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【耳鳴り】耳は塞がずリラックスできる音楽を流す
「キーン」「ゴー」など、外で音がしていないのに音が聞こえる「耳鳴り」。耳のそばで大きな音がして起こる(急性音響外傷)なら分かるが、思い当たる原因がないのに、急に耳鳴りがして治まらない。しかも、夜間に起…
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【目の奥が痛い】あおむけに寝て下手に目を触らない
目の奥の痛みは「疲れ目」でも起こるが、激しければ「急性緑内障発作」の可能性がある。通常の緑内障(慢性型)では、ゆっくり進行していくので自覚症状がほとんどない。ところが急性緑内障は、突然眼圧が急上昇し…
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“カーテン”が下りてきたら…アイマスクで安静にして寝る
患者が片側の目に「カーテンが下りてきたように見える」と訴える症状がある。それも「黒いカーテン」もあれば「赤いカーテン」もある。目に何が起きているのか。「おはらざわ眼科」(東京都北区)の小原澤英彰院長…
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トゲが刺さったら…5円玉を押し当てると抜きやすくなる
細かい木片や竹片、サボテンなどのトゲ。昔はよく「抜かないで放っておくと、血管から入って心臓に刺さる」なんて言われたものだが、そんなことはまずない。では、どうすればいいか。東京警察病院・形成美容外科の…
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【指を切った】傷口は縫った方がキレイに治る
キャンプでナイフを使っていて指を切った。台所で調理中に包丁で指を傷つけた。そんなときどんな処置をすればいいのか。東京警察病院・形成美容外科の澤田彰史医師が言う。 「感染症の原因になる場合がある…
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【喉の腫れ】イスに姿勢よく座り下顎を前に突き出し首を伸ばす
喉が腫れて痛いだけなら「かぜ」、腫れていないが息苦しいようなら「ぜんそく」が疑われる。しかし、喉が腫れて息苦しい場合は要注意。悪化すると窒息を起こす病気の可能性があるからだ。そのひとつが急性喉頭蓋炎…
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「プール熱」には消炎鎮痛剤や漢方を使う 水分も定期的に
「プール熱(咽頭結膜熱)」が過去10年で最大レベルの流行となっている。プールから帰ってきた子供に、夜になって高熱や喉の痛みが出たら、どう対応したらいいのか。「池袋大谷クリニック」(東京)の大谷義夫院長…
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【脳梗塞】仰向けに寝かせ頭は高くしない 病院へは救急車で
夏は脱水から脳梗塞を起こしやすい。特に寝ている間は脱水が進むので朝起きたときが要注意。急に半身の手足に力が入らなくなる「片麻痺(まひ)」や、ロレツが回らなくなる「構音障害」があれば、脳梗塞の疑いが強…
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【心筋梗塞】意識を失ったらすぐに心臓マッサージ
心筋梗塞の発症は冬に多いが、脱水で血液が濃くなる夏場も侮れない。心臓発作が起こりやすい時間帯は、「早朝の6~8時」と「夜間の20~22時」ごろ。 かかりつけ医に相談できる時間でもないので、早…
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【溺れた】意識のない人に無理に水を吐かせてはいけない
川や海など水辺でのレジャーでは、水の事故が起きかねない。もし、溺れている人を見かけたら、周りの人に協力を求め、すぐに119番通報をする。救助に慣れていない人が泳いで助けに行くのは危険だ。可能であれば…
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【熱中症】意識がない場合は水分は無理に飲ませない
熱中症を疑う症状は、軽度であれば「めまい」「立ちくらみ」「汗が止まらない」。中度では「頭痛」「吐き気」「体がだるい」といった症状が出る。重度になると「意識を失う」「けいれん」「呼びかけに対する返事が…
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【骨折】段ボールや雑誌を添え木にして包帯で固定
外傷で骨折する部位は「上肢」「下肢」「肋骨」「股関節」など幅広い。埼玉協同病院・整形外科(川口市)の仁平高太郎医師は「年代によっても骨折の多い部位は異なる」と言う。 「上肢の場合、子供は肘の周…
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【足首の捻挫】直後にテーピングをしてはいけない
「捻挫」とは、関節周囲の靱帯や関節包などの軟部組織に起こる損傷の総称。一般的には、足首を内側にひねり、足首の外くるぶしの前にある「前距腓(ぜんきょひ)靱帯」の損傷がほとんどだ。外傷直後、どんな応急処置…
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【吐き気】我慢せずに吐きたいだけ吐いてしまう
「吐き気・嘔吐(おうと)」は、胃の中にある有害物質や胃に負担をかけているものを排除しようとする体の防御反応だ。ただし、すべて胃に原因があるとは限らない。 消化器病専門医で「山村クリニック」(東…
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【突然の腹痛】市販の消炎鎮痛剤を使ってはいけない
「腹痛」といっても、さまざまな病気が考えられる。夜間などすぐに受診できる状況でない場合、どのような応急処置をとるべきなのか。消化器病専門医で「山村クリニック」(東京・茗荷谷)の山村進院長が言う。 …
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【日焼け】アロエやキュウリは効果なし…さらなる悪化も
6~7月は、1年で最も紫外線が強くなる。対策せずにゴルフやレジャーなどで長時間屋外にいると、“うっかり日焼け”を引き起こす。しかし、同じ環境下でも皮膚の反応には個人差がある。「池袋西口ふくろう皮膚科…
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【爪がはがれた】浮いているなら医療用紙テープで固定
中高年になると、老化現象で爪に縦線が出てくる。こういう爪は水分のバランスが悪く、弾力性も減るので、何かの拍子で爪が割れたり、はがれたりしやすい。爪がはがれたら、どういう対処をしたらいいのか。「池袋西…
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【虫さされ】チャドクガに直接触れずとも毒針はささる
この時季の虫さされで注意したいのは「毛虫」。特に「チャドクガ」の幼虫による被害は、5~6月と8~9月がピークとされる。「山手皮フ科クリニック」(東京・高田馬場)の豊福一朋院長が言う。 「毛虫に…
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【ニキビ】スクラブ入り洗顔石鹸は使わない方がいい
大半は思春期にできるので「青春のシンボル」と呼ばれるが、成人になっても発症する「大人ニキビ」も少なくない。ニキビはどうしてできるのか。山手皮フ科クリニック(東京・高田馬場)の豊福一朋院長が言う。 …
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【鼻血の止血】小鼻を親指で強く圧迫する
鼻血は誰でも経験のある馴染みの症状。しかし、短時間に何度も繰り返してなかなか止まらない場合、間違った止血方法をしていることが多い。耳鼻咽喉科・日本橋大河原クリニック(東京)の大河原大次院長が言う。 …