【寝違え】マッサージは逆効果 入浴は短時間で
朝起きて、首を動かすと痛くて回らない。「寝違え」は、首周囲の靱帯や筋肉の急性炎症による痛みの総称で、「急性疼痛(とうつう)性頚部拘縮」と呼ばれることもある。山田記念病院・整形外科(東京都墨田区)の長谷川伸医師が言う。
「寝違えは、首に起きた肉離れのようなもので、筋肉が収縮している(力が入ってる)時に無理に引き伸ばされて生じることが多い。首の筋肉が微細損傷するのです。まず、原因になるようなことがなかったか考えてみてください」
たとえば、寝転んで無理な角度でテレビや映画観賞をした、コタツでうたた寝をした、深酒や睡眠薬を飲んで長時間の睡眠をした(寝返りを打たない)など、同じ姿勢を続けたケース。または、車の後部座席にあるものを取ろうとして首を強くひねった、などの首を急に強くひねる動作をしたケースだ。
「時間差があって気づきにくいのは、長時間のパソコン作業です。運動不足で急に運動をして、翌日よりも2~3日たって筋肉痛が強く出るように、少し時間がたって起こる“遅発性筋肉痛”も寝違えの原因になります」