市販薬との正しい付き合い方
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漢方薬を適切に選ぶには西洋薬との違いと見極め方を知る
漢方薬は種類も豊富です。それだけに、「どうやって選んだらよいかわからない」や「どうせ効かない」といった声をよく耳にするため、適切な選び方や一般的に役立つ知識、裏話を紹介してきました。漢方薬を取り上げ…
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漢方を選ぶ際の注意点は「含まれる成分量の違い」のチェック
同じ名前の漢方であっても、成分量や構成成分(組成)が違うものがあるという例をいくつか紹介してきました。 近年、医療用医薬品は薬局で薬を調剤してもらう際、先発薬からジェネリックへと切り替えるの…
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同じ葛根湯でもメーカーでエキス量に2倍の差が出ることも
漢方には得意分野があり、成分が数種類混ざった配合剤であることから、西洋薬のように単一の症状だけに効くのではなく、ある症状に付随したいわゆる「随伴症状にも効く」という特徴があります。ですから、その時の…
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耳鳴りや難聴の治療では漢方が「主役」として使用される
夏のうだるような暑さから一転して、朝夕が涼しい季節になりました。季節の変わり目は何かと体調を崩しやすいものです。たとえば、これまで紹介してきた漢方と関連が強い症状として、疲労感、冷え症、便秘、肌トラ…
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現代の医療では西洋薬と漢方を併用するケースが増えている
漢方薬と西洋薬の違いを簡単に言うと、漢方薬は「伝統医学、独自の診断、複数の成分が混ざった配合剤」であり、西洋薬は「根拠に基づき開発されたもの、科学的(医学的)診断に基づいて使用する、単一の成分のもの…
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漢方は「ゆっくり効くから慢性期に使う」は大きな勘違い
漢方と西洋薬の違いについて知ることは、「こういう状態の時には漢方を選べばよい」という選択のための助けになります。 西洋薬は急性期に選び(すぐに効く)、漢方は慢性期に使う(ゆっくり効くまたは体…
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西洋薬には見当たらない「体を温める」作用は漢方が得意
保険診療上の適応症、原料、併用に対する考え方……漢方と西洋薬にはいくつも違いがあります。「冷え」もそのひとつといえます。 西洋薬の飲み薬で体を温めるものはありませんが、漢方には存在します。で…
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漢方は複数の成分を混ぜ合わせることで初めて効果が表れる
保険診療において、薬は処方できる病気や症状が決まっています。これは漢方でも同様ですが、処方できる病気や症状が西洋薬とは異なっている――つまり、保険診療で漢方だけが処方できる病気や症状があるということ…
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漢方薬しか保険診療で認められていない病気や症状もある
医療用の漢方と保険診療についてのお話です。医療用医薬品を処方箋でもらう場合と薬店で購入する場合の差や、経済的な違いについては以前お話ししました。今回は「適応」について取り上げます。 医療用医…
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男性更年期障害には生殖器機能や「気」を高める漢方を使う
前回、女性の更年期障害の改善に役立つ漢方についてお話ししました。更年期障害は女性に特有のものと思われがちですが、男性にも更年期はあるということがわかってきています。 漢方において、女性の体は…
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体質や症状に合った漢方を使えば更年期障害を緩和できる
加齢によって体質は大きく変化します。特に女性は「閉経」前後の5年、約10年間は、女性ホルモンが急激に低下することによって体にもメンタルにも大きく影響します。この時期は「更年期」と呼ばれ、ホルモンバラ…
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バランスを崩しやすい夏の肌トラブルに効果的な漢方とは
肌の露出が増える夏は体形だけでなく「肌のトラブル」も気になる季節です。強い紫外線、暑さ、効きすぎる冷房(屋内外の気温差)などによって、肌にとっては冬よりも厳しい季節といえるかもしれません。 …
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代謝低下による肥満は2タイプ ダイエットに選ぶ漢方とは
肌の露出が増える夏は、とりわけ女性にとって「体形」や「ダイエット」が気になる季節かもしれません。そこで、今回はダイエットと漢方のお話をしましょう。 女性だけでなく男性であっても、健康を維持す…
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漢方で「夏の冷え」の原因は3つの症状 対策となる薬は何だ
蒸し暑い日本の夏。近年は夏場になると熱中症やゲリラ豪雨など、気温と湿度、雨に関するニュースが連日のように報道されています。人命にかかわる事例も多く、近代化された日本においても自然の脅威を感じます。 …
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胃腸は高温でダメージ受けやすい 夏バテ解消に効く漢方は
うっとうしい天気が続いていますが、だいぶ気温も上がってきて夏目前になってきました。今回は夏バテに効く漢方を紹介します。 夏バテといえば、体が重だるいなど全身の倦怠感や、ヤル気が出ないといった…
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過剰な湿気が原因かも…梅雨の不調に効果的な3種類の漢方
梅雨の体調不良(諸症状)と漢方について紹介します。 この時季は、長引く雨とジメジメとする湿度によって、憂鬱な気分になったり、感染などの明らかな原因がないにもかかわらず、頭が重たい、頭痛がする…
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「飲みやすい」と感じる漢方はその時の症状に合致している
漢方には特有の「味」があります。漢方は、もともとは生薬を煎じて(煮立たせて)成分を抽出した湯剤(液剤)で処方されることが多くみられました。今でも煎じ薬として処方されるケースもありますが、現在では「エ…
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漢方は同じ名称でもメーカーが違うと効き目が変わる場合が
漢方薬は市販薬として薬局・薬店で購入することができます。つまり、自分で選ぶことができる薬のひとつです。だからこそ、自分の体質や症状に合った漢方の見つけ方や、それに関連した知識が大切です。困った時には…
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「甘草」取り過ぎ注意 血圧上昇やカリウム低下の副作用も
「漢方はどうせすぐには効かないし、間違ったものを飲んでも大きな問題はないでしょ?」 こんなふうに思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。漢方といえども、ちゃんと症状…
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メーカーによって違う 漢方薬を「番号」で覚える落とし穴
前回まで、漢方には人それぞれ、体質や症状に応じて合う・合わないがあるというお話をしました。それを見極めるために「虚・実」や「気・血・水」といった尺度があることも紹介しましたが、それでも自分に適切な漢…