「甘草」取り過ぎ注意 血圧上昇やカリウム低下の副作用も
「漢方はどうせすぐには効かないし、間違ったものを飲んでも大きな問題はないでしょ?」
こんなふうに思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。漢方といえども、ちゃんと症状に合ったものを用量・用法を守って使用しなくてはなりません。
漢方は「薬」です。もちろんしっかり効果がありますし、逆に副作用のリスクもあるわけです。ですから、しっかりした情報を基に、症状に合ったものを見極めて使う必要があります。
効果の面においては、速効性が期待できる漢方もあります。有名なものは「芍薬甘草湯」というシャクヤクとカンゾウという2種類の生薬で構成された漢方で、こむら返り(足のつり)やしゃっくり止めなどにも用いられます。
足がつるのはそれほど長時間の症状ではありませんから、それくらい速効性が期待できるということです。
他にも、アレルギー性鼻炎用の「小青竜湯」や、感冒症状(風邪)用の「麻黄附子細辛湯」などは30~60分程度で効果が実感できるといわれています。「漢方はすぐに効かない」と侮ってはいけません。