身近な病気の正しいクスリの使い方
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薬を正しく使うには「正しい情報」の見極めが欠かせない
技術の発展によって社会が著しく変わっていく中で、医療においても薬においても大切なのは「情報」だと感じています。 たとえば、ある薬が完成して一般でも使えるようになったとします。薬のクオリティー…
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食事が取れなくなってきた…病気でなくても医療機関に相談を
人口の28%が65歳以上という超高齢化社会の日本において、人口減少や介護問題、医療費の圧迫などヘルスケアに関わる課題が深刻化してきています。加齢に伴って、体のさまざまな機能が低下したり、病気になった…
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「低張性脱水」には適量の電解質を含んだ経口補水液を補給
今年は九州北部で観測史上2番目に早く梅雨入りするなど、ムシムシした日が続いています。また、すでに猛暑日となる地域もあり、暑さも厳しくなってきました。 蒸し暑さが続くようになると「脱水」や「熱…
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ドライアイを改善する涙に近い目薬は速やかに使い切る
パソコンやスマホが当たり前の時代になり、眼精疲労に悩んでいる人も多いでしょう。いわゆる疲れ目の原因のひとつとして「ドライアイ」が挙げられます。ドライアイはさまざまな要因で涙の分泌量が少なくなったり、…
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スイッチOTCも多い湿布薬は使いすぎに注意 深刻な副作用も
医療用医薬品として使われていた薬が市販薬に転換したものは「スイッチOTC医薬品」と呼ばれます。処方箋がなくても薬局やドラッグストアで買うことができるので一般にも身近な薬です。 スイッチOTC…
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頭痛の原因はさまざま 誤った薬を使うと悪化するケースも
日本の頭痛人口は約3000万人ともいわれ、国民の4人に1人が頭痛で悩んでいると推定されています。とても身近で経験する人も多いことから「頭痛くらい」と軽視されがちですが、ひどい場合には生活に支障を来す…
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安全に調節できるようになったが…薬を使った睡眠導入は根本的な治療ではない
春に新生活がスタートし、慣れない日々で生活のリズムが乱れている方も多いのではないでしょうか。生活のリズムが崩れると、睡眠時間が十分にとれなかったり、逆にストレスや疲れから長時間寝てしまう……といった…
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薬で下痢を止めると病気がかえって悪化する可能性がある
ストレスがかかりやすい季節の変わり目に、腹痛と同時に「下痢」になるという人も多いのではないでしょうか。そんなときには、下痢止め薬で一刻も早く止めてしまいたいと思うことでしょう。 下痢止め薬は…
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たくさん種類がある腹痛の薬を選ぶときは薬剤師に相談する
春は寒暖差や生活の変化で、何かと体に負荷やストレスがかかりやすい季節です。そんな時に起こりやすい症状のひとつとして「腹痛」が挙げられます。 「お腹が痛い」と一概にいっても、症状や原因は本当にさ…
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五月病が長引くようなら漢方薬を試すのも選択肢のひとつ
スギ花粉も落ち着き、新年度が始まりました。新生活で起こりやすいのが「五月病」です。五月病は「病」といっても医学的な診断名ではなく、新入生や新入社員といった環境が大きく変化した人が、5月ごろに生じやす…
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咳止めには深刻な副作用もある 用法用量を守ることが大切
病院に行くほどではないけれど、一刻も早く治したい症状のひとつに「咳」があります。 咳は、吸い込んだ異物を吐き出して、体を守る防御反応です。口から喉を通って気管支に異物が入ると、脳(延髄)にあ…
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蕁麻疹の治療薬は緑内障の人には使えない場合がある
身近な病気で皮膚に症状が表れるもののひとつに「蕁麻疹」(じんましん)があります。皮膚の一部が急に赤く盛り上がり、しばらくすると跡形もなく消えてしまう病気です。 蕁麻疹という名前の由来は、「蕁…
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アトピーは新薬だけでなく「薬の使い方」も変わってきている
前回、アトピー性皮膚炎の治療では選択肢が増えてきていることを紹介しました。アトピー性皮膚炎の病態の基本となっている「炎症」を抑えるための新しい薬が次々と登場しているのです。 そうした新薬が開…
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アトピー性皮膚炎の治療は新しい選択肢が増えてきている
「アトピー性皮膚炎」は、皮膚のかゆみや湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性の皮膚炎です。皮膚のバリアー機能が弱い体質の人がなりやすく、小児に多く、年齢が上がるにつれて有病率は下がりますが、成人…
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花粉症をどうしても根治させたい…舌下免疫療法を検討する
だいぶ暖かくなってきました。春に気になる身近な病気といえば「花粉症」が挙げられます。日本人の花粉症の有病率は26・5%ともいわれるため、4人に1人がこの時季に憂鬱な日々を過ごしていることでしょう。 …
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「乾燥肌」は予防が何より重要 保湿成分と油分が欠かせない
冬は「肌の乾燥」が気になる季節です。湿度が10%以下の砂漠並みの乾燥状態になることもあるため、皮膚がカサカサしたり、痒みが出たり、あかぎれになる人もいます。 「乾燥肌」とは、皮膚の一番外側の角…
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生活習慣を見直しても改善しない「冷え性」には薬を使う手も
まだまだ厳しい寒さが続いています。この時期に気になる症状といえば「手足の冷え(冷え症)」もそのひとつです。手と足の先端がかなり温まりにくく、慢性的に冷えているような感覚がある症状のことを「冷え症」と…
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市販の風邪薬には自分に不要な成分がいくつも含まれている
冬に身近な病気といえば「風邪」が思い浮かぶのではないでしょうか。医学的には「風邪症候群」と呼ばれ、上気道(喉と鼻、肺の手前にある気管支)にウイルスが感染し、炎症が起こり、鼻水や喉の痛み、熱といった症…
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高血圧のクスリを減らす止めるための4つのステップ
身近な病気の代表格といってもいい高血圧の治療は、「高血圧治療ガイドライン」では生活習慣の改善とともに高血圧治療薬(降圧剤)の使用も推奨されています。 降圧剤はその作用によって「カルシウム拮抗…
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高血圧は薬を飲む前にまず生活習慣を見直すことが大切
身近な病気といえば、「高血圧」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。 高血圧は生活習慣病の中で最も患者数の多い病気で、総患者数は1000万人以上とされています。治療を行っていない人や治…