著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

生活習慣を見直しても改善しない「冷え性」には薬を使う手も

公開日: 更新日:

 まだまだ厳しい寒さが続いています。この時期に気になる症状といえば「手足の冷え(冷え症)」もそのひとつです。手と足の先端がかなり温まりにくく、慢性的に冷えているような感覚がある症状のことを「冷え症」と呼びます。

 冷え症は、本来なら働くべき体温調節機能がうまく機能していない状態で、原因として、体温調節の命令を出す自律神経がうまく機能しなくなる「自律神経の乱れ」「血液循環の悪化」やそれによる感覚異常が挙げられ、女性の場合は「女性ホルモンの乱れ」が原因になる場合もあります。

 男性だから安心というわけではなく、運動不足による筋肉量の減少や代謝の低下、自律神経の機能低下によって男性にも起こります。冷え症が進むと、ED(勃起不全)を引き起こすこともあるので注意が必要です。

 冷え症の治療は、代謝を上げるための運動、血液循環を良くするための温泉や岩盤浴などが効果的だといわれます。また薬で治したい場合は、ビタミンEが有効とされています。ビタミンEには血液循環を良くする作用があるため、ビタミンEが含まれた塗り薬が選ばれます。サプリメントとして薬店でも購入できます。

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