高血圧のクスリを減らす止めるための4つのステップ
身近な病気の代表格といってもいい高血圧の治療は、「高血圧治療ガイドライン」では生活習慣の改善とともに高血圧治療薬(降圧剤)の使用も推奨されています。
降圧剤はその作用によって「カルシウム拮抗薬」「レニン―アンジオテンシン系阻害薬」「利尿薬」「β遮断薬」の4種類に大別されます。一般的にはまず単剤(1種類)から始められ、血圧が160㎜Hgを超える場合、慢性腎臓病(CKD)や糖尿病がある場合などは、2種類以上を組み合わせて治療を行うケースもあります。降圧剤を始めたら一生飲み続けなければならないというイメージを持たれている方も少なくないのですが、症状が改善すれば、薬の種類が減ることもあります。
薬を減量したり中止するためには、治療を最適化することが必要です。そのステップとして、①家庭でも血圧を測って記録する(朝晩2回測定。血圧手帳に記録するのがベター)②食生活を見直す(減塩)、禁煙、減酒③運動をする(代謝をあげて発汗を促す)④薬を指示通り飲む――を継続することが大切です。これらを実践して血圧をきちんとコントロールできて初めて薬を減らしたり中止できるのです。