著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

高血圧のクスリを減らす止めるための4つのステップ

公開日: 更新日:

 身近な病気の代表格といってもいい高血圧の治療は、「高血圧治療ガイドライン」では生活習慣の改善とともに高血圧治療薬(降圧剤)の使用も推奨されています。

 降圧剤はその作用によって「カルシウム拮抗薬」「レニン―アンジオテンシン系阻害薬」「利尿薬」「β遮断薬」の4種類に大別されます。一般的にはまず単剤(1種類)から始められ、血圧が160㎜Hgを超える場合、慢性腎臓病(CKD)や糖尿病がある場合などは、2種類以上を組み合わせて治療を行うケースもあります。降圧剤を始めたら一生飲み続けなければならないというイメージを持たれている方も少なくないのですが、症状が改善すれば、薬の種類が減ることもあります。

 薬を減量したり中止するためには、治療を最適化することが必要です。そのステップとして、①家庭でも血圧を測って記録する(朝晩2回測定。血圧手帳に記録するのがベター)②食生活を見直す(減塩)、禁煙、減酒③運動をする(代謝をあげて発汗を促す)④薬を指示通り飲む――を継続することが大切です。これらを実践して血圧をきちんとコントロールできて初めて薬を減らしたり中止できるのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主