著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

蕁麻疹の治療薬は緑内障の人には使えない場合がある

公開日: 更新日:

 身近な病気で皮膚に症状が表れるもののひとつに「蕁麻疹」(じんましん)があります。皮膚の一部が急に赤く盛り上がり、しばらくすると跡形もなく消えてしまう病気です。

 蕁麻疹という名前の由来は、「蕁麻」という植物で、蕁麻の葉に触れると同様の皮膚症状が起こることから、この名前が付いたそうです。

 症状の多くは、かゆみを伴った発疹(赤みや皮膚のブツブツ)が次々と表れ、数十分から24時間以内に消える――といったものです。

 皮膚の表面が湿ってじゅくじゅくしていたり、何日も症状が消えない場合には、蕁麻疹ではない可能性があります。蕁麻疹の多くは原因不明ですが、物理的刺激(気温の差、日光など)やアレルギーなど明らかな原因によって起こる場合もあるので、過去に蕁麻疹の既往歴がある方で、原因が特定されている場合には、まずは原因を避けることが大切です。

 蕁麻疹は前述の通り1日待てば治るのですが、かゆみは我慢し難いこともあり、治療はかゆみに対する対症療法を行うのが一般的です。抗ヒスタミン薬または抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬が用いられ、内服薬で治療を行います。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ