痛みスッキリ からだ楽チン
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「信頼関係の構築」と「治ることを諦めない」これが治療成功につながる
私は今年からこのコラムを担当し、整形外科疾患について、現在のトレンド治療について既知の研究を紹介しながら解説してきました。 その中で反響かつ、私に問い合わせがあった9月5日付号の「肩関節痛は…
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結石に使われる「体外衝撃波治療」は整形外科領域にも有効
「体外衝撃波治療」というと、この治療について聞いたことがある人では、「尿管結石や腎結石で結石を砕く治療法だな」と思うでしょう。 確かに、結石への治療としてよく知られています。しかし最近では、整…
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一部はつながったままの腱板断裂は、治ったか否かの画像診断が困難
骨や軟骨、血管、心筋細胞に分化できる能力を持つ間葉系幹細胞。これを使った再生医療(脂肪由来間葉系幹細胞移植)は、非常に将来性のある治療法として期待されているものの、肩疾患への治療効果を判定するのはま…
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肩における「脂肪幹細胞移植」の効果はまだまだ未知数
分裂して増殖する能力が高く、さまざまな細胞に“化ける”間葉系幹細胞。脂肪から採ったこの細胞を移植し、損傷した部位を治す「脂肪由来幹間葉系細胞移植」の可能性について、これまで述べてきました。今回は肩関…
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整形外科領域で「幹細胞移植」が効果を十分に得られないケースとは?
再生医療法に基づく治療のひとつ「幹細胞移植」は昨今、非常に注目を集めている治療法です。幹細胞はさまざまな組織に分化する能力を持ち、大きく分けて多能性幹細胞と組織幹細胞の2種類があります。 多…
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肩や膝に万能細胞を大量注入する「幹細胞治療」は1回100万~300万円
これまで紹介してきたPRP療法は再生医療の一つですが、それとは別の再生医療についてお話ししたいと思います。幹細胞治療といいます。 幹細胞とは、失われた細胞を再び生み出し、補充する能力を持つ細…
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「肩腱板断裂」では手術とPRP療法の組み合わせがおすすめ
これまでのコラムで、私はPRP療法では病気の重症度で効果が異なることをお話ししました。重症度は予後を判定する上で重要であるから主治医にお聞きくださいということもお伝えしました。 今回は肩腱板…
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野球の「肘靱帯損傷」重症例にはPRP療法をお勧めできない
これまでのコラムで、PRP療法では病気の重症度で効果が異なることをお話ししました。 例えば変形性膝関節症の場合、軟骨損傷の程度が重症なケースでは、PRP療法では改善しないといっても過言ではあ…
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「PRP療法」肩関節の治療では手術と組み合わせてこそ有効
今回は肩関節治療における高いエビデンス(研究レベルで有効性が高い)を得られた治療を紹介します。 肩の腱板が断裂する腱板断裂の治療においては、PRP療法の論文が数多くあります。その中で権威ある…
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「変形性膝関節症」に対してPRP療法は効果があるのか
PRP(多血小板血漿)療法は、高いエビデンス(確固たるデータ)が足りない──。 これまでの連載で触れた通りですが、効果のある治療であるのは間違いありません。 今回の記事では、2022…
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難治性のテニス肘には「PRP療法」ただし強い痛みを覚悟の上で
PRP療法の効果が高いといわれているのは、「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)」です。主に長橈側手根伸筋という、中指を伸展させる腱の上腕骨に付着している部分が損傷する病気です。 手首を伸ばす筋肉に…
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「変形性膝関節症」でPRP療法が効くケースと効かないケース
PRP(多血小板血漿=たけっしょうばんけっしょう)療法は、患者さんの血液を利用した再生医療。PRPは、血小板を高濃度に凝縮・活性化させたものになります。 血小板の中には組織の修復を促進する成…
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切らないで治す肩の治療 「PRP療法」ってどんなものなのか?
「切らないで治す」という言葉に引かれる人は多いのではないでしょうか。 “切らないで治す肩の治療”で、患者さんからよく質問を受けるのは、「PRP療法」。電車の駅のホームなどにある広告で目にしたり、…
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肩関節痛は治療効果を信じている人ほど治療成績が良くなる
肩関節の痛みの改善において、次の4つのうち、何が最も大切だと思いますか? 「外科医の手術の腕」「リハビリを行うセラピストの腕」「肩の組織(腱や軟骨)の状態」「治療への期待度」──。答えは「治療への期…
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痛みに有効なのは「温める」こと…温度の段階を踏むのがポイント
戦国武将の豊臣秀吉と石田三成が出会った時のエピソードをご存じでしょうか? これを思い出すたび、痛みの鎮め方と共通する部分があるな、と感じます。 長浜城主となった秀吉が鷹狩りをしていた時のこと…
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肩鎖関節脱臼を放置すべきか、今すぐ治療か…医師も迷っている
肩鎖関節脱臼を患った患者を診察した際に、特に治療はせず、経過観察とする医師は珍しくありません。その理由をお話ししたいと思います。 肩鎖脱臼を起こした肩は、受傷時こそ痛みがあり機能低下します。…
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「肩の調子があまり良くない」という患者に見られる共通点
一般的な肩の脱臼(肩関節脱臼)を放置していたら、いつまでも強い痛みが続き、ときに神経麻痺を起こします。それゆえに、脱臼を整復しなければなりません。 一方、肩鎖関節の脱臼は、脱臼を起こした直後…
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転倒でよく起こる「肩“鎖”関節脱臼」…肩関節脱臼と何が違う?
今回はスポーツ外傷や転落・転倒などでよく起こる「肩鎖関節脱臼」という病気を説明します。 「肩関節脱臼」については、聞いたことがある人が多いでしょう。しかし、「肩“鎖”関節脱臼」は、肩関節脱臼と…
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肩関節の痛みに「ステロイド」と「ヒアルロン酸」はどちらが有効?
五十肩の経過は人により、まちまちです。中には、それほどひどくならず、症状が軽減していく方もいるでしょう。 しかし、次の4項目に1つでも該当するようなら、そのうち痛みが激化し、夜も眠れなくなる…
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「様子見」で五十肩の症状が悪化する人には共通点がある
五十肩に明らかな予防法はありません。しかし、「様子見」でいると痛みがかなり強くなる方には、ある程度傾向があります。その特徴のひとつをお話しします。 まず、一方の肩が五十肩になった方の20~3…