切らないで治す肩の治療 「PRP療法」ってどんなものなのか?
「切らないで治す」という言葉に引かれる人は多いのではないでしょうか。
“切らないで治す肩の治療”で、患者さんからよく質問を受けるのは、「PRP療法」。電車の駅のホームなどにある広告で目にしたり、またはスポーツ選手が受けたという記事を読んだりして、「本当に効くのかな」「一度PRP療法をやっている病院へ行ってみようかな」と思われるようです。
PRP療法の、最初の「P」は「Platelet(血小板)」。「R」は「Rich(豊かな)」、最後の「P」は「Plasma(血漿)」。日本語では、「多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)」といいます。
PRP療法は、いろいろな関節痛に効果があるとされています。この治療の良さ、まだはっきりとわかっていないことなどを数回にわたってお伝えしたいと思います。
まず、ここでいう「血小板」とはどういうものか。
皮膚をすりむいてかさぶたができるのは、血液の中にある血小板が傷口に集まり、フィブリンというものが覆いかぶさるからです。