誰かに話したくなる雑学本特集

公開日: 更新日:

「本当は怖い漢字の本」出口汪監修

 現代文の講師として予備校の教室をいっぱいにし、受験参考書でベストセラーを連発する監修者による、漢字雑学本。漢字のルーツを調べてみると、目を背けたくなるほどの恐ろしい意味に遭遇することがあり、本書はそんな強烈な怖さを持つえりすぐりの漢字を紹介している。

 たとえば、西洋ではラッキーな数字である「七」という漢字だ。この文字は切断した骨の形をかたどった甲骨文字といわれているが、罪人を十字に切るさま、あるいは腹を十字に切って自害するさまを表した文字という説がある。十字に切っただけなら十の字になるはずなのだが、腹から飛び出した内臓が右に垂れ下がるので七の字になるというのだ。

 こんな具合に、気軽に書いていた漢字の一文字一文字にホラーな描写をつけてくる。オールカラーの挿絵が強烈で、人によっては一度見たらうなされるレベル。単純な漢字学習に飽きてしまった受験生を持つ親が、ショック療法でこんな本をすすめてみるのも一興かもしれないが、エロな描写もあるのでその点はあらかじめご確認のほどを。(水王舎 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」