「哲学的な何か、あと科学とか」飲茶著

公開日: 更新日:

 誰もが信じて疑わない科学理論の「正しさ」について、哲学的な視点から考察する哲学入門書。

 例えば、難解で文系には敬遠されるアインシュタインの相対性理論。そもそもこの理論が生まれた発端は、「マイケルソン・モーリーの実験」と呼ばれるもので「地上のどの方向から観測しても光の速度は一定である」という定説とは矛盾する衝撃の実験結果が出てしまったからだという。速度=距離÷時間であるから、速度が一定なら距離と時間を変えるしかないと、矛盾を解決しようとして生まれたのが「特殊相対性理論」なのだと。他にもカオス理論やエントロピー増大の法則などを取り上げ、科学的正しさの危うさを指摘しながら哲学の面白さに目覚めさせてくれるお薦め本。(二見書房 700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  4. 4

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 7

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 8

    《国分太一だけ?》「ウルトラマンDASH」の危険特番が大炎上!日テレスタッフにも問われるコンプライアンス

  4. 9

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  5. 10

    現役女子大生の鈴木京香はキャピキャピ感ゼロだった