「猫脳がわかる!」今泉忠明著

公開日: 更新日:

 ペットとして人気を二分する犬と猫。猫は気分屋で、しつけが可能な犬の方が賢いというのが大方の評価だが、実は人が思う以上に猫は知能が高いのだという。記憶力に長(た)け、単語なら約200語は覚えられる猫は2~3歳児よりも知能が高いそうだ。そんな身近でありながら謎が多い猫の生態や習性を、解剖学や動物行動学の知見から解説してくれるネコ本。

 基本構造が人と同じという猫脳のそれぞれの部位の働きと、猫を猫たらしめているその特徴を解説。他にも「高感度の暗視装置」を備えた目や人の20万から30万倍敏感な嗅覚などの感覚機能や、きまぐれといわれる理由など、猫脳のメカニズムから生態を解き明かし、その魅力に迫る愛猫家必読の書。 (文藝春秋 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…