出会いから16年、中学の先輩と結婚、引退した紀比呂子
それでも、男性は彼女の誕生日にはラベンダーや紫のバラを欠かさず贈って、良好な関係はそのまま。家同士の結婚だったという男性の夫婦生活は長続きせず、いつの間にか別居。東京に出てくる回数も増えた。
男性はほどなく離婚。紀に「ボクやっぱりダメでした」と報告し、訪問も頻繁になった。男性は「君が一番ボクには合ってたような気がする。雪がいっぱい降るところで生活できるかな?」とプロポーズ。
紀は「随分遠回りしたなと思いますけど、その遠回りは決してムダじゃなかった」と受け止めた。82年初め、男性は三条に対し「話があります」と結婚を切り出した。三条も「考えてみれば、一番いい人と結婚することになったわけなんですよね」と承諾して、4月20日に結納が行われた。
結婚にあたり、「仕事をやめても続けてもどちらでもいいよ」と言われた。しかし、「芸能界に未練がないっていえばウソになりますけど、子育てをちゃんとやろうと思ったら、それどころじゃないですよ」とキッパリ引退を決めた。当初、12月に予定されていた挙式だが、妊娠が判明、9月1日に繰り上げられた。新郎は「彼女はとてもすてきですから亭主関白返上です」とのろけた。