「NHKのど自慢」優勝から10年 大城バネサは今も現役
「とんでもない。今も現役の演歌歌手です。デビュー10周年だった去年は6月5日に日本コロムビアから東日本大震災復興曲『三陸海岸』を、また11月20日には作曲家の岡千秋先生とデュエットした『二人三脚』をリリースしました」
発売以来、何度も三陸沿岸の仮設住宅や漁港で手弁当ライブを行い、今月も7日から11日まで三陸各地で歌ったそうだ。
■夢は紅白出場
アルゼンチンはブエノスアイレス生まれの日系2世のバネサ嬢はスペイン語しか話せないのに、日本の民謡や演歌が大好き。ミュージックビデオやカセットテープで聞き取った歌詞をアルファベットに直し、独学で節回しを覚えた。
そして、01年10月にブエノスアイレスで開かれた「NHKのど自慢」で優勝。翌年3月、渋谷のNHKホールであった「のど自慢・チャンピオン大会」で門倉有希の「女の漁歌」を歌い、海外勢初のグランドチャンピオンに輝いた。
となれば、当然、待っているのはプロ歌手への道。03年8月、「鴎も飛ばない海だよ」でEMI・ミュージック・ジャパンからデビューした。