連載小説<2> 大学前の爆発で二名の死亡が確認された
捜査員の声に樋口は思わず身を乗り出し、フロントガラスから前を見た。
現場に近づくにつれて、混乱が見て取れた。消防車が土手の脇の細い道に並んでいる。
救急車も見える。消火作業と被害者の救出作業が進められているようだが、どれも秩序だった動きとは思えなかった。それは被害の大き…
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